毎日、果物を食べてみませんか
果物って、可愛いなぁ、と思うんです。
丸っこくて、色が鮮やかで。
テーブルにおくだけで、ぱっと目を引く。
果物それぞれに独特の香りがあり、口に入れると、甘かったり酸っぱかったり。
しゃりっとした食感、果汁が口の中に溢れ出す。
果物は、見て食べて幸せになれるものだと思います。
私は、果物が好きです。
できれば、毎日食べたい。
美味しいからはもちろん、果物には美容や健康に欠かせない成分が含まれているから。
ここでは、私が果物好きになったきっかけや、毎日の生活に果物を取り入れるコツをお伝えします。
この文章を通じて、「果物食べたい!」と思ってもらえたら嬉しいです。
ある果物との出会い
まず、果物に興味をもったきっかけをお話しします。
それは、大学生まで遡ります。
農学部の学生だった私は、友人たちからの話で、なんとなく楽しそうな印象があった台湾へのサマープログラムに参加しました。
1ヶ月間のプログラムでは、台湾各地の食品工場、農業試験場を視察したり、様々な作物の農場で作業をしたりして過ごしました。
中でも一番印象的だったのが、ドラゴンフルーツです。
サボテン状の枝に、鱗の生えた赤紫色の球体が実っている姿を初めてみたときは衝撃でした。当時の私は、りんごや柿などの木に実る果物しか見たことがありません。
「本当に食べられるの……?」
これが私の第一印象でした。
でも食べてみたら、がらっとイメージが変わります。
見た目の毒々しさとはうって変わって、さっぱりみずみずしくて甘い。
帰国する頃には、すっかりドラゴンフルーツの虜に。
卒業論文の題材も、もちろんドラゴンフルーツ。日本国内で流通している果実の品質調査を行いました。
新卒も、果物関連の仕事に携わりたかったので、果物の加工メーカーに入社。
でもその後も、ドラゴンフルーツへの熱が冷めることはありませんでした。
結局、台湾の大学院に進学し、ドラゴンフルーツについて研究するに至りました。
ドラゴンフルーツのどこがそんなにいいの?と聞かれることがあるので、特徴を少しだけご紹介します。
■ポリフェノールが多い
特にタネに多く含まれるので、タネごとミキサーにかけてジュースにするのがオススメ。
■夜に花が咲く
サボテンの仲間なので、夜に開花して朝には閉じてしまいます。
■冷蔵庫で1ヶ月もちます※皮ごと保存した場合
皮の鱗はしなびてきますが、中身は問題なく食べることができます。
そう、馴染み深いりんごやみかんとは、明らかに違うんです。
今までにない面白さを感じて、もっと知りたい!と思うようになりました。
私はドラゴンフルーツがきっかけで果物が好きになり、勉強したり仕事で関わったりして、現在に至ります。果物は、知れば知るほど魅力的で、毎日食べたいな、と思うようになりました。
果物を食べたい理由
ここ数年は、自身の環境の変化により、果物と距離を置いた場所で働いています。最近、果物に囲まれて勉強や仕事をしていた時には、気がつかなかったことがあります。
果物は多くの人にとって、
「時々」
「あったら」
「少量」
食べるもの、ということ。
よほど好きでない人でない限り、毎日食べている人は少ないように思います。
でも、できれば毎日食べてほしい、と思うんです。
それは、毎日とりたい成分が含まれているから。
一番は、やっぱりビタミンC。
美肌や病気の予防に効果があるとされている成分ですが、体の中では作ることができず、毎日尿と一緒に排出されてしまいます。キウイフルーツや柑橘類、柿に特に多く含まれているので、旬の時期には積極的に食べたいですね。
ポリフェノールは、アンチエイジングや動脈硬化の予防などに効果が期待できる成分です。ドラゴンフルーツの他には、ベリー類に多く含まれています。
アボカドやりんごに多く含まれる食物繊維は、生活習慣病の予防に効果があるとされる成分です。
他の果物にも、優れた成分はたくさんあります。
気になった果物は、ぜひ売り場で手に取ってみてくださいね。
果物を毎日食べるための3つの方法
でも、東京で働いていると、生の果物を毎日食べることはなかなか難しい。
果物好きの私でさえ、そう感じています。
まず、値段が意外と高い。
皮を剥いて切り分けるのは面倒だな……と思うときもあります。
一個まるまる買っても一人では食べきれないし…と思う人もいるかもしれません。
美容や健康にいいことは知っているけど、なかなか手が出ない…という人も多いのではないでしょうか。
でも、少し工夫をすることで、毎日果物を楽しむことができます。
生活に果物を取り入れていく、3つのコツをご紹介します。
①おやつをドライフルーツに置き換えてみる
仕事でのひと休みに食べるおやつ。
ついついチョコやクッキー類を食べている人も多いのでは。
そのおやつをドライフルーツに変えてみませんか。
おすすめは、砂糖や保存料を加えられていることが少ない、イチジクやレーズン、ベリー類。素材の本来の味を楽しめる上、罪悪感なくおやつを食べることができます。
②宅配サービスやふるさと納税を活用する
会社帰りに立ち寄るスーパーでは、夕飯のおかずや朝食の食材を優先して買うことが多いですよね。果物は重たいものも多く、仕事帰りに持って帰るのは、なかなか気が乗らないと思います。
そんなときに利用したいのは、宅配サービスやふるさと納税。
全国の美味しい果物を自宅まで配送してくれますし、その時期にしか食べられないフルーツが食べられるのも魅力です。
③旅先では、思い切って新しいフルーツにチャレンジしてみる
ホテルでの朝食やウェルカムフルーツでみたことのないフルーツを見つけたら、ぜひ食べてみてください。
地元の人がいくマーケットにも行くのもおすすめ。新たな食材と出会えるかもしれません。
旅先で出会ったフルーツが食べたくなったら、②で紹介した宅配サービスやふるさと納税を利用してみてくださいね。
これからしたいこと
私は今、世界のフルーツを紹介するメディアを作っています。
些細な出来事がきっかけで、果物との向き合い方が変わり、その魅力を伝えたいと思うようになりました。
それは、台湾留学中の出来事。
現地でできた日本人の友人達に、ドラゴンフルーツをお裾分けしたり、旬の果物を紹介したりしていました。
その中で一人、実験で余ったドラゴンフルーツを毎回お裾分けしていた友人がいます。
彼女は、以前まではドラゴンフルーツを美味しいと思ったことがなかったそう。
でも、私がお裾分けしたドラゴンフルーツは今までのものとは違う、甘くて美味かった、自分でも買って食べるようになった、と教えてくれました。
友人とは、一緒に市場やスーパーに行くこともありました。
果物売り場には、日本人には馴染みの薄い、トロピカルフルーツがたくさん並んでいます。当時の私は、それぞれの果物の味や食べ方、保存方法などについて、友人に説明しながら買い物をしていました。友人は、私と果物を買いに行くと、それぞれの果物について詳しく教えてくれるから嬉しいし楽しい!と言っていたことが、印象に残っています。
この嬉しい経験がきっかけで、果物の魅力を伝えることは、意味のあることなんだ!と思うようになりました。
自分の作るメディアでは、世界各地で食べることのできる果物の種類や、それぞれの旬について、美味しい果物を見分けるコツなどを紹介しようと考えています。
今はまだ準備をしている最中ですが、メディアを通じて、一人でも多くの人が果物を手に取るきっかけになったり、果物を通じて幸せな体験をする人が増えたら嬉しいです。
メディアができたら、改めてご報告させていただきます。
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