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プロスポーツにおける地域性とファンコミュニティについて(1)(紀要論文)

先日、明海大学経済学部発行の紀要『地域研究(浦安学)』No.2 (2021) に論文を掲載しました。明海大学(めいかいだいがく)は、浦安市明海(あけみ)にあります。「あけみ」にある「めいかい」大学。なぜ読み方が違うのかは・・・不明です笑。それはともかく、この紀要は「浦安学」と銘打っており、浦安について研究し発表する論集となっています。

執筆した論文のタイトルは…
「プロスポーツにおける地域性とファンコミュニティ・マーケティング」

浦安は、ディズニーがある街として有名ですが、それ以外の地域資源は、あまり目立ったものがないと言われます。昨年度「地域研究」という授業を引き受けた際に浦安について調べたのですが、地元に住み、働く人々にとって、心を一つにする(ディズニー以外の)何かがあるとよいのに、と思ったのがきっかけです。そこで、浦安にある2つのスポーツチーム、サッカーのブリオベッカ浦安(関東リーグ)と、ラグビーのNTTコミュニケーションズ・シャイニングアークス(トップリーグ)を地域資源として、浦安というブランドを活性化できないか、という視点で、研究を始めています。

スポーツの成功の法則としてトリプルミッション(平田他 2008)があります。3つのミッション、試合の「勝利」、入場者数やファンクラブ会員数などの「普及」、そして営業収入となる「市場」があり、勝利→普及→市場→勝利・・・がループすることでチームが発展するというものです。しかしこの場合、3つのうちのどれか1つをまず成功させないことには、うまく回り始めません。例えば、勝率が低ければスタジアムの入場者数やファン数が下がり、そうするとチケットやグッズの収入が下がり、結果として勝利につながる戦力の増強もできなくなるわけで、下部リーグやマイナーリーグで抱負な資金のないチームは、いつまでたっても、このトリプルミッションの効果を享受できないということになります。

そのため、入場者数やファン数を獲得するために、勝利ではない別の要因を考えなければなりません。その答えになると思っているのが、ファンコミュニティです。

ファンコミュニティとは、「あるスポーツ関連の対象(種目,チーム,選手,地元地域など)を支援するファン相互の共同体意識の共有によって形成されるファンの集合体」(仲澤・吉田 2015)を指します。スポーツにおいて、このファンの相互性が鍵となります。

・・・ここまで、ファンコミュニティを活性化することで、スポーツチームが成功に向けて周り始める可能性を指摘ました。次回は、その仕組みについて述べようと思います。(つづく)

続きの記事
プロスポーツにおける地域性とファンコミュニティについて(2)

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