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【Story of Life 私の人生】 第54話:修学旅行 Part 2

こんにちは、木原啓子です。
Story of Life 私の人生 
前回は、 第53話:修学旅行 Part 1 をお送りしました。
今回は、修学旅行の続きのお話をしようと思います。

翌日は、平戸島内観光、佐世保観光、長崎観光、五島観光の4グループに分かれることになっていたのですが、私は長崎観光を選択していました。
平戸から一番遠いコースだから、渋滞がなくても片道5時間程度掛かるとのことで、午前4時起床、朝食を食べて5時半出発というではありませんか!
先生が起こしてくれる訳ではなく、自力で起きて、朝食を食べて、5時半にバスに乗ることになっていたので、とても緊張してしまい、あまり眠れませんでした。
何とか時間通りに起きて制服を着て、朝食を食べて、5時半にバスに乗り込むことが出来ました。

長崎市内までは、途中にトイレ休憩があるだけで、特に観光するところはないというお話だったから、バスの中で安心して爆睡(笑)
こんな早い時間に出発したのに、朝の通勤ラッシュ時間帯とかち合ってしまい、道路はかなり渋滞しており、なかなか進まず。
途中、佐世保の西海橋あたりでトイレ休憩となり、橋を眺めながら外の空気を吸いまいました。

そこからも渋滞が延々と続き…
結局、長崎市内に入った時には11時半を過ぎていました(驚)

最初は、三菱重工の長崎造船所の見学でした。
ガイドさんから、工場の歴史について説明があり、日本で最初の本格的洋式工場として1860年代に開設した造船工場ということを知りました。
また、第二次世界大戦で有名な、戦艦「武蔵」を造った工場だそうで、当時の写真などを見たり、工場内の大きなクレーンや、船の修繕工場など、ガイドさんの説明を聞きながら見学しました。

工場見学の後はバスで出島まで行き、そこから新地中華街の大きなお店に移動して、かなり遅めのお昼になりました。
ここで生まれて初めて、長崎名物の皿うどんを食べました。
とっても美味しかったけど、どうせなら長崎ちゃんぽんも一緒に食べてみたかったなぁ。

お昼の後は、オランダ坂の急勾配の石畳を、洋館を見ながら歩きました。
このまま大浦天主堂に行けるのかと思ったのに…
一度坂を下って戻ってから、別の道を歩かないと行けなかった(汗)

大浦天主堂では、ガイドさんの説明を聞きながら、有名なステンドグラス、マリア像、カテドラルを見学しました。
本物のステンドグラスは、とても美しかったです。

次はグラバー園に行き、旧グラバー邸や庭園を散策しました。
園内はかなり広かったのですが、時間の関係で半分くらいしか見学できず、残念!
売店で、ビードロをお土産に買いました。

ここからバスで、長崎最後の見学地である平和公園に移動し、ガイドさんの説明を聞きながら、平和祈念像と平和の泉を見学。ここで記念撮影をしました。
2度と戦争が起こらないと良いなぁ…

駆け足状態の長崎市内見学は、これで終了となりました。
平戸から6時間掛かって長崎について、滞在時間はたったの4時間半でした。
夕方4時に長崎を出発して、平戸に戻ることになりましたが…
帰りも通勤時間帯にかち合ってしまい、渋滞に巻き込まれてしまいました。
結局、6時間と少し掛かって、やっと平戸のホテルに戻りました。
この日も、バスに12時間以上乗って移動したことになりました(驚)

他のグループは、既に夕飯もお風呂も終わっており、トランプ大会をしたりして、まったりしていましたが、私たちはバスからそのまま大ホールに行き、冷めてしまった夕飯を急いで食べることになりました(泣)
夕食を食べ終わると、次はお風呂を30分以内に済ませるように言われ、もうアタフタするばかり。
お疲れモードMAXで、トランプ大会に参加する元気もなく、すぐに寝落ちしました。

翌日は朝6時半起床だったので、前の日に比べると割とのんびり出来ました。
大ホールで朝ご飯を食べて、1時間くらいの自由時間(お土産タイム)があり、10時に宿を出発して、伊万里に向かいました。
窯元に行き、伊万里焼・有田焼の歴史や、工房を見学しました。
希望者は、絵付けをすることが出来るとのことでしたが、絵心が全くない私は売店でお土産の物色をしました(笑)

次に向かったのは、七ツ釜。
遊覧船に乗り、玄界灘の荒波に侵食された洞窟を見学しました。

見学が終わってからお昼を食べて、バスで博多に向かい、夕方4時ごろ到着しました。
最終日のお宿は、博多駅前のビジネスホテルでした。
私にとっては、生まれて初めての「ビジネスホテル」で、シングルルームに泊まることになりました。
旅行の出発前に、学校でルームキーの使い方、ユニットバスの使い方、ホテル内のルールについて、詳しいレクチャーがありましたが、もう最初から緊張しまくり(笑)
お風呂とトイレが同じ場所だとは聞いていたけれど、滅茶苦茶狭くて、本当にびっくりしました。

また、ビジネスホテルだから、夕飯はなし。
全員、外で食べることになり、3時間の自由時間が与えられました。
私はクラスメイト数人と一緒に、お蕎麦屋さんに行き「天ぷら蕎麦」を注文したのですが…出てきたものが想像していたものと大違いでビックリ!
てっきり「海老天」とか「かき揚げ」が乗っているものだと思っていたのですが、大きな「さつま揚げ」がドンと乗っているではないですか!
店員さんに「あのー、天ぷら蕎麦をお願いしたのですが…」と聞いてみたのですが、「これ、天ぷら蕎麦ですよ!」と言われてしまいました。
後で分かったのですが、福岡では「天ぷら」=「さつま揚げ」なんですね(汗)
でも、さつま揚げがとても美味しかったです♪

夕食後は、みんなでお土産を買いに行き、私は明太子を買いました。
宿に戻って、緊張しながらユニットバスでシャワーを浴び、荷造りして、テレビを見ながら寝ました。

翌朝は、朝8時にホテルをチェックアウトし、博多駅に行きました。
当時は、博多〜東京間は、新幹線ひかり号で7時間くらいかかりましたが、修学旅行の96時間規定があるから、東京駅に夕方4時半までに着かないといけない。
ということで、朝9時発の新幹線に乗り、朝ごはんのお弁当が配られました。

ブルートレインの16時間半よりはマシだけど、また電車で7時間の移動です。
いい加減、乗り物に乗って移動することに飽きてしまっていましたが、新幹線の車内をウロウロしたり、トランプ大会などしながら時間を潰し、車内でお昼のお弁当も食べて、午後4時に東京駅に着き、解散になりました。

考えてみると、東京を出発してから帰るまで96時間を有意義に使っての旅行でしたが、乗り物で移動していた時間が全体の8割くらいで、観光は2割くらいじゃなかったかなぁと思います。
初めての九州だったし、太宰府や長崎など、ずっと行きたかったところに行くことができて嬉しかったけれど、常に時間に追われて慌ただしかった印象しかありません。
そこから暫くの間、乗り物に乗って移動することがうんざりの状態に陥りました。

この修学旅行以来、九州に行くチャンスは無く、ここまできてしまいました。
今では、飛行機も使えるし、新幹線もかなり整備されていますから、もっと効率よく快適に回れる筈です。
チャンスがあれば再訪して、じっくり観光したいなぁと思う今日この頃です。

〜続く

今日はここまでです。
次回は、第55話:鎌倉遠足 に続きます。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

またお会いしましょう♪

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