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映画をDVDしか観ない理由...

自分は 映画を 極力 映画館で観ないように心がけている
封切りシーズンが終わり
暫くしてからDVDを借りて自宅で観ることにしている

実は 20代の頃 映画館で いらんことヤラカシてしまったことが
20年経っても トラウマになっている塩梅

ディズニーの「101匹ワンちゃん」(実写版)を見にいったときのことだ
自分は 彼氏居ない歴を 順調に更新していた
力強い開き直りすら感じる むさ苦しい格好で ひとり映画館に入った

辺りを見渡すとカップルで来ている人も多かった
ポップコーンを買って 2人で分けて食べたりしている...

嗚呼 おいらも腹減ってるからポップコーン 買うことにした
封切り後で 混雑していたけれど
座席は 何とか1人スペース確保できた

館内が暗くなり 予告編が流れている...

遂に 映画がはじまった...

サスペンスドラマを2時間 気合い入れて観ても
あらすじがサッパリわからない自分

「字幕スーパー 一字一句見逃さずに読むぞ!!!オラァ!!!」
心の中で気合いを入れた

その尻から 字幕の漢字が読めず 意味がわからなくなった...

「嗚呼ああぁあああ!字幕画面 変わってもうたヤンケ!」
ヒトリゴトを言ってしまい、隣のカップルに咳払いをされてしまった...

「あ、どうも すいません...」

今度は 館内がゴォオオオォと笑い声で湧いた...

(え?今 なんで笑ったんだろ?なんで?えぇえええ?)
ヒトリゴトを言うと また隣のカップルに咳払いをされる
声を出したらイカン...

でも 今のギャグを聴き逃したことにより 2時間弱の
映画概要がサッパリわからんようになる可能性だってあるのだ

嗚呼...入場料支払って 観に来たのに
あらすじ サッパリわかりません...てシャレならんよなぁ...

 (あああああぁああ!場面が3つ切り替わってしまった)
(ヤバイ!あらすじ ワカランようになってきた)
(あの 鼻の高い女の人は悪者なのか?)
(えーっと このオッサンも悪者なのか?)

(よし!勇気だして 隣のカップルに質問してみようぜ!)

「あのぉ〜スイマセン 3つ前のシーン 何が面白ろかったんですかね?」
「みんな 笑ってはるじゃないですか...」

カップルの女性の方が激怒した...
「うるさい!イチイチ 聴くなや!」

ロング・サラサラヘアーの おしとやかな風貌の彼女に怒鳴られて
猛烈に焦り 動揺してしまい
なけなしの小銭で買った ポップコーンを彼女の足元に落としてしまった...

「あ"""""""!!! スンマセーン!!!ちょっと足元ポップコーン落ちましてーん!!!」
「それ 自分のポップコーンなんでぇ 踏まんといてくれますぅ?はぃい〜」

彼女の怒りは 沸点に達した
「もう お前 キショイんじゃ!ヴォケー!」

ボクは 更に動揺した...
「嗚呼あぁああああ シーンがだいぶ 切り替わってもうたヤンケ〜」
「もう あらすじ サッパリ わからんヤンケ〜ホンマ〜」

今度は 隣の彼氏のほうから
「すいませんけど お宅 静かにしてくれませんかね?」
「めっちゃ 迷惑なんですけど...」

もう 木っ端微塵になってしまった...
気が散りすぎて 映画どころではなくなってしまった

座席が一番端だと 直ぐ席を立ち 途中退席できるのだけれど
真ん中だったので 映画が終るまで 辛抱しなくちゃならない

あらすじ わからへん...
カップルに 怒られる...
ポップコーン 喰う前に落としてしまった...

踏んだり蹴ったりヤンケ こんなもん
何が カップルで映画館じゃヴォケ...

荒んだ気持ちで 自宅に戻った 苦々しい記憶...
今でも 忘れられない

あれ以来 映画館で 映画が観れなくなってしまった

どうしても 社会適合性が低い自分...
今は ヤラカシてしまわないように 人口密度の薄い
静かな里山のアトリエで創作ワークしているよ

最後まで読んでくれて ありがとう!

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