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私は正しいのゲーム

30年以上前に、とあるセミナーで
「私は正しい」と言いながら、心底そう思いながら腕を押し合うというゲームをしました。

私は正しいと、腹の底から思うほど
声音は大きくなり、押す力は強くなります。相手が「私が正しい」と負けじと押し返すと、それを「いいや、私が正しい」と相手を否定し更に押し返すので、お互いの息が荒くなり、ほんと下手すると喧嘩になりそうなゲームでした。

ゲームですらコレです。
日常で自分が正しいと主張する時、相手を否定し、自分の主張を通そうとすると
更に相手がエスカレートして否定してくると言う状況では親子、夫婦、恋人、同僚、友人、どんな人間関係にも亀裂を生み出してしまうほどのパワーが
あります。

あなたの周りの大切な人間関係にパワーゲームは必要でしょうか?

国と国の間で交渉が行われるのは、お互いの言い分をテーブルの上に出して折り合いをつける為です。
公平にみんなが納得できなくても、最低ラインを死守するとか、ある程度負けて実を取るなど、交渉には戦略が必要になってきます。
お互いが主張のみ、言いたい事言うだけでは亀裂が起こります。最悪戦争になってしまいます。

お互いが激しく主張するとき、例えば昨日はラブラブだったパートナーが敵になっていたりします。大事な家族はある意味、共同生活のチームメイトなのに、です。

近しい仲程こじれにこじれて、親子の縁など、縁を切る人(切られる人)もいますね。

相手から距離をとった方がいい場合もあるので目的に応じて違いますが、家族仲、夫婦仲、会社のチーム、友人関係など、共有している時間を良い時間にしたい、いつまでも良い関係を築いていたいと言う目的があるのなら、
「私も、あなたも正しい」
「違う意見があるだけ」

と意識してみると良いと思います。

負けず嫌いだから、言いまかしたい!
勝つ事に意義がある。
色々な場面でそんな事もあるでしょう。

でも、ひとつだけの正しさを固辞するより、高い視座から可能性を考える方が選択肢も増えます.

また、相手が、

考えるのめんどくさい。
あなたの言う通りでいいです。
一言言えば30倍にして反論されるからもういいって思う。

なんて、相手が逃げてしまう場合、その一時はやり込めてスッキリするかもしれないけれど、結果としてそこには良い関係は生まれないです。

では、パワーゲームをしないコミュニケーションとは?
どんなコミュニケーションを取れば良いでしょうか?

相手の気持ちに寄り添って発する言葉に、安心して人は耳を傾けます。

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