【考察】音を出さない選挙カーについて
2023年4月23日の豊島区議会議員選挙で
私は音を発しない選挙カーを走らせました。
それが良かったかは別として
選挙カーについての見解をまとめます。
きっかけ
2019年の4月に豊島区議会議員選挙がありました。
ちょうど私はその年の1月に子どもを産み生後3ヶ月の子どもの養育をしていました。
うちの子は、完全母乳、生後は1〜2時間
生後3ヶ月経っても2〜3時間おきに起こされる生活で毎日疲弊してました。
携帯の検索履歴は、大体いつもこんな感じ⇩
“新生児 ミルク 長く寝る”
“乳腺炎 食べもの”
“乳腺炎 外来”
“赤ちゃん まとまって寝る いつ”
“赤ちゃん 長く寝てくれる方法”
“生後3ヶ月 何時間寝る”
“新生児 まとまって寝ない”
ミルクなら長い時間寝てくれると聞き、
ミルクを飲ますと
全部吐いてしまう、いろんなメーカーを試してもダメ。
最初からミルクで育てればよかった〜と思っても
出産した病院自体が完全母乳推進の病院だったので
「出産って病院選びから大事だ。。」と改めて思ったり
やっぱりお母さんの母乳の方がメリットもあるし
少しの間だけの辛抱だ、と思い頑張っていました!
選挙の悪夢
そんな睡眠があまり取れない日々を過ごしていた中、選挙が始まりました。
選挙カーが朝から晩まで家の周りで鳴り響きました。
母乳を飲みながら子どもがそのまま寝ると内心、大喜び!
「やっと寝た〜」と
私も隣で少しでも寝ようと添い寝してました。
その瞬間、名前の連呼が聞こえてきて、、しかも一台どころじゃない。
え、また来るの?
10分起きくらいにいろんな候補者の街宣車が。
息子は、泣いて起き私も都度起こされました。
「何これ?もうやめてほしい、これ何日続くの?」
絶対に投票行かない
私はこの経験から、今回は絶対に投票に行かないと決めました。
いつもなら一人一人選挙広報みて投票にいくところ、
そんな体力も気力も失せました。
子育て政策を掲げているにも関わらず
子育て中の人に配慮ないのかな?
私って少数派なのかな?と疑問に思ってしまいました。
音出しは本当に意味のある行為なのか。
改めて本質を問いたい。
私の分析
まず法律の再確認。
あまり知られていませんが選挙カーからは連呼行為しかできない。
政策を話すことはNG!
これ意外と知らない人が多いのです。
公職選挙法第141条で、「選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない」と定められている。
実は、公選法では二つの「車上の選挙活動」について例外を認めている。
<1>停止した車の上で演説を行うこと
<2>選挙運動のための連呼行為
つまり、名前を連呼するのは、この例外として認められた「連呼行為」だから名前の連呼は可能となる。
地域性によっては音出しは効果アリ?!
音出しのメリットは地域性に現れると考えます。
例えば、車生活をするような広い面積をもつ地域です。
近くに駅や人がなかなか集まる場所がない、
人口密度が低く人がなかなか人が集まりにくい地域性の場合、
名前を知ってもらう、あるいは知らせるために音を出すことは重要な役割を果たします。
豊島区のような都心部、徒歩圏内に駅があり
人口密度の高い密集地域において、
まち中のポスターや駅、スーパー、公園など人目が多い所で立つなど
周知の方法が容易な地域では
わざわざ名前を連呼して再三知らせるって有効なのでしょうか。
お祭り騒ぎで選挙が好き!いう方にとっては確かに音がないと物足りないかもしれない。
投票行って、外食して、と一大イベントで盛り上がるのが楽しいのもわかります。
私の家庭もそうでした。
でも政治って生活だから、やっぱり普段の生活を極力は乱しちゃいけないって思うんです。
情報社会の変遷で
また、情報社会が進んだからこそ、
選挙カーがより鬱陶しいと思う人が増えているんじゃないかと思います。
ネットもなかった時代は、そもそも情報量が少ないから
音出してアピールしないと存在すら知られなかったし
音を頼りに情報を得ていた人はきっと多かった。
でも今って違いますよね、
知られる方法がいくらでもある。
駅の利用者が増え駅立ちすればたくさんの人に一気に周知できるし
最近だと、ネットを活用した宣伝も駅よりも多くの人に周知できる。
ホームページもSNSもあるし、顔写真つきのチラシのポスティングもできる。
昔より、はるかに自分のこと知ってもらえるんだから
わざわざ連呼する必要ってないんじゃないかって改めて思います。
新しい選挙のカタチ
時代に合わせた新しい選挙のカタチで盛り上がり
新しい選挙の文化を作っていけたらいいな思います。
投票行って、外食して、って人がもっともっと増えたらいいです。
ニーズに合わせるのも大切ですが
いろんな方がいて全ての人のニーズに合わせるのは難しいから
新しい価値を作っていくことが
何事も、大切だと改めて感じた経験でした。
色々意見をくださった皆さん、ありがとうございました。
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