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必要なモノやコトに囲まれて暮らす、循環の仕組み

もともとモノ持ちはよくない。

必要最小限しか買い物もしないけれど、不要かなと思ったらすぐに手放す。例えば1シーズン着なかった洋服は手放す。躊躇なく。

一方で想いや気持ち、責任や経験といったモノではないコトは長い間、なかなか手放せないでいた。手放せず、執着し、ときにはしがみついたり醜くぶら下がったり。そのおかげで人生さまざまなコトが起き、素晴らしい人生を送れていると思っているので、全く後悔はしていないのだけれど。

コーチングを学ぶプロセスの中で自己理解がすすみ、いまはかなり潔くモノではないコトも手放せるようになった。それは「一度手放しても、自分にとって本当に必要なモノ・コトはいずれ戻ってくる」と確信できるようになったからだ。引っ越しはますます身軽にできるようになり、こころに無駄に溜め込んでいたコト達もだいぶ手放して、いま私の心身はとても軽く、身軽だからこその柔軟性も保てていると感じる。

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ところで私は誰かが手放したモノを受け取ることもよくある。

少し耳の形がいびつなせいでセール品として山積みにされていたカバのぬいぐるみ。18歳で上京してきたときにたまたまショップでそのカバさんと目が合い、500円で購入。このカバさんは私がグチりたいときに黙って話を聞いてくれ、泣きたい時は黙ってそばにいてくれ、嬉しい時もいつもそこにいてくれた。その後も長い年月を共にいまも一緒に過ごしている。

葉に傷がつき、店員さんが捨てようとしていた観葉植物をもらってきて育てている。この木の名前は忘れてしまったが、1年でだいぶ大きくなった。新緑の季節になり、新芽が美しい。我が家にはそんな植物たちが結構たくさんいて、元気になり大きく育っている。

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贅沢をしているつもりはなく、無理に節約しすぎることもなく、必要なモノを必要なだけ買い、不要なモノを手放す。そして誰かの不要なモノが私のところに流れ着き、必要なだけ手元に置いておく。流れを意識し、循環を感じられる環境が心地よく、モノやコトが溢れたり滞留するとストレスを感じるので、モノやコトの在り方を流れに任せるいまの感じが私には心地よい。

必要なモノに囲まれ、心地よい人生の余白や流れを感じる。余白や心身の身軽さ、柔軟さがあると、変化も前向きに捉えることができるように思う。変化の激しい時代になり、そのほうが好都合なことも多いのかもしれない。

この心地よさ、必要な人に届けられたら。最近のコーチングの際の自分の成長課題の一つにしている。

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