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小さな違和感を扱い、ひとつずつ願いを叶えていく

日本は長い夏がようやく終わりの兆し。梅雨明けが早かったからかとても長く感じます。
私は昨年からの更年期に加え気候のこともあって、自分の体調管理が難しかったです。

体調いまいちの時には行動量を減らす、思い切って休む、などのことはしてきましたが、それだと文字通り対処療法。

体調が悪くなってから対処するよりも、悪くならないように(またはその度合いが軽く済むように)日々ありたいと思うようになりました。その思いの先にあるのは「毎日ご機嫌でハッピーに生きていきたい」という願いです。

そのために近年実践しているのは「小さな違和感をひとつずつ扱っていく」ことです。

違和感とは

違和感って、自分の中の何かとずれを感じるから生じるもの。
人は仕事でもプライベートでも一人で生きているわけではないため、常に他者の価値観との出会いがありますし、自分の中でも時間の経過と共に変化するものもあるわけで。

違和感の程度も、どうでもいいと思えるものから、どうしてもキツいと思うものまでいろいろあります。

例えば、職場に違和感があるから仕事を変えたい、というようなことだと違和感の原因は複数ありますので、時間を要したり準備が必要だったりします。

でも日常のことはどうでしょう。意外とすぐできることが多いものです。
私が実践しているのはこの「日常の小さな違和感」を扱っていくことです。

日常の小さな違和感を扱う

例えば我が家の例です。
お手洗いにおいてある芳香剤、悪くないんだけどなんとなく別の香りがいいなあ、とずっと感じていました。
でもお手洗いにいるのは毎回数分だし、吐くほど嫌な香りというわけじゃないし、なくなるまで我慢しよう。夫とそんなふうに話していました。

ついに先日交換のタイミングが来て、普段と違う香りに変えてみたところ、想定外に良い香り。香りを変えたことで、いくたびに毎回感じていた小さな違和感がゼロになり、お手洗いにいくのが楽しみにすらなりました。

お手洗いって1回数分ではあるものの、1日に何度も通う場所。よく考えればそんなに頻繁に通い、しかもなくてはならない場所なのに、息をするたびに体に入ってくる香りという小さな違和感をそのままにしていたわけです。香りそのものは違和感を感じるサインではありましたが、「本当は違う香りにしたい」という自分の声を無視し、違和感に対処せずにいた自分に一番違和感を感じていたのだと思います。

なかには自分の力の及ぶ範囲外にあって、自分ではどうにもし難いこともあると思います。そういうことに時間をかけて向き合っていくこともとても大切ですが、エネルギーの必要なことでもあります。そんないざという時に力を出せるようにするためにも、まずは自分の力の及ぶ範囲で、自分の生きる場を整えていくことができます。

たとえば

・本当はもう少し大きいカップでコーヒーを飲みたいのに、そのまま家にあるものを使っている
・網戸の汚れが気になりつつ、掃除せずにいる
・住んでいるマンションの植栽がしおれぎみなのに毎日気づいている

これらのことは自分が行動することで違和感を解消することができます。そのままでも大きな支障はないけれど、放っておくと自分の「本当はこうしたい」が叶わないまま、小さく小さく積もっていく。そしてその小さく積もっているものは、いずれ大きな塊になって心のスペースを占領していってしまいます。

ひとつずつ願いを叶えていく

「なんか毎日つまらない」
「あっという間に1日すぎてしまう」
「最近なにもかもうまくいかない」

こんなふうに感じる時はもしかしたら、叶えられていない願いの塊が心のスペースを占領してしまっているのかもしれません。

まずは小さく一つ、気になっていることや違和感を感じていることを扱ってみてください。違和感の解消は「本当はこうしたいな」という自分の願いを叶えることでもあります。

できることからひとつずつ、自分の願いを叶えていきましょう。そしてあなたの生きる場を少しずつ整えて、大きな願いを叶える日に備えましょう。

最後に私の大好きな本の一節をご紹介します。

『尊敬すべき幸福な人は、 逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、 心配しても始まらないことは心配せず、 自分の力のないことは天に任せて、 自分の心がけをよくし、 根本から再生の努力をする人である』
『武者小路実篤人生論集4 幸福の条件』(講談社)より

最後まで読んでいただきありがとうございます。もしよかったら、感想や気づきなど残していただけると励みになります。