叶えたい夢があるなら、叶う前提を持とう
こんにちは。小川恵子です。「誰もが大器晩成する人生を生きている」を信条に、人生をリードし続ける大人に伴走しています。
さて、私はとにかく外にいるのが好きなので、ここのところ週に2-3回は朝の散歩にいっています。梅雨入りはまだのようで、紫陽花やいろんな花の香りを楽しみながら散歩をする日々です。
先日のこと。
朝散歩の途中、ベンチでひとやすみしていたら、すぐそばにクローバーがこんもり生えているのを見つけたんです。
「ここ、四つ葉のクローバー、ありそうだな」って直感がきました。根拠はありません。直感ってそんなものです。
そしていそいそと四つ葉のクローバーを探し始めました。「ここにある」と言う謎の直感に従って、「さて、どこにあるかな」と探していたら、わりとすぐ見つかりました。ウキウキです。
なんとなくもう一つ見つかりそうだな、と思って周囲を眺めたら、見つかりました。「やった!嬉しいな〜今日はいい1日だな!」とご機嫌で帰宅。
四つ葉のクローバーってなんかいいですよね。宝探しみたいな感じもするし、見つけた人を幸せにする、魔法のようなロマンを感じます。
私はもともと植物好きということもあり、夫と一緒に散歩しているときも、クローバーを見つけると立ち止まって一緒に探してます。
ただし、夫は四つ葉のクローバー見つけたことがないんです。なぜなのかな、と夫と話をしてわかったのは、夫と私とで「持っている前提」が違っているのだということでした。
「前提」は私たちの潜在意識に働きかけていて、とても強力です。実際いろいろなところに影響していますし、わかっていれば活用もできます。
今日はこの四つ葉のクローバー探しを例にしながら、前提をうまく活用して「叶えたい夢があるなら、叶う前提を持とう」ということをお伝えしていきます。
夫がなかなか四つ葉のクローバーを見つけられない理由
四つ葉のクローバーを探す時の私の前提をまず、お話をしますね。
私は「四つ葉のクローバーはここにあり、見つけることができる」という前提で探しています。「ここにある」前提だから、「あるぞあるぞ、どこにあるのかな」という気持ちでクローバーを眺め、「見つかる」と思って探しています。
こういうときはきっと集中もしてるのでしょう。実際見つかります。そうすると、「やっぱりあった、探せばみつかるんだ」という事実が積み上がっていきます。これが冒頭の「なんとなくここにありそう」という直感につながっていきます。
一方で夫は「見つけることは難しく、自分には見つけることはできない」という前提を持って探しています。そもそも夫は四つ葉のクローバーにそこまで興味がないですし、私のようにロマンも感じていません。
数字に強い夫は「四つ葉のクローバーって1万本の1の確率でしかないらしい」とかすぐ調べるんですよね。そうなると「そんな確率なら無理だろう、きっと見つけることはできない」とほぼ確信しながら探しています。
すると「見つけることはできない」という前提の通り、本当に見つからないんです。そして夫の中では「四つ葉のクローバーは自分は見つけられない」という事実が積み上がっていきます。
このように、前提が違うとこんなにも結果に影響してくるものなのです。
前提は脳の機能にも影響する
ただですね。
実際には、夫と私で同じ場所を探していたわけです。私が見つけた四つ葉のクローバーが夫の目に入っていた可能性はとても高いのですよね。でも夫は見つけられませんでした。
これは、「前提が脳の機能に影響を与えている」から起きることです。
ご説明します。
私たちの脳は常に大量の情報を受け取っています。見えるもの、聞こえるもの、暑い・寒い、匂いなど。これら全ての情報を常に受け取っていると、脳に膨大な負担がかかってしまいます。情報が多すぎて本当に必要な情報を見失ってしまいます。
そこで私たちは、自分にとって必要な、重要な情報を絞り込むためのフィルターを、無意識に働かせているのです。
前提は、この脳のフィルターに影響を与えます。
私は四つ葉のクローバーが見つかる、という前提をもっていたので、脳のフィルターが「四つ葉のクローバーは必要な情報」と認識して、このフィルターを通過しました。結果、見つけることができました。
夫は、見つからないという前提をもっていたので、四つ葉のクローバーの情報が必要とは認識されず、フィルタに引っかかってしまって届きませんでした。なので見つけられなかったのです。
この脳の機能はReticular Activating System=略称RAS(ラス)、日本語では、網様体賦活系(もうようたいふかつけい)といいます。RASについて詳しく知りたい方は、私も学んでいるNLP(神経言語プログラミング)のこのサイトの説明がわかりやすいので、仕組みを詳しく知りたい方はご覧ください。
叶えたい夢があるなら、叶う前提を持とう
無意識に働く脳の仕組みや機能を、自分の意思で変えることは相当難しいと思います。でも前提を変えることはできます。
それならば、もしみなさんが叶えたい夢や達成したい目標があるなら、「叶う前提」でいようじゃありませんか。
たとえば、「人生後半、対人支援の仕事にキャリアチェンジしたい」と考える時。
「いままでたいした経験を積んできていないし、対人支援を仕事にするなんてまず無理だろうな」という前提でいるとしたらどうでしょう。想像するだけでも気持ちが下がる気がしますし、「まず無理」という前提をもっているので、きっと夢は叶わないですね。
前述の脳のフィルターは「無理」な理由を選び始めます。できない理由が次々と出てきて、ますます行動ができなくなります。
ここで前提を変えてみましょう。
「今までの人生経験を活かして、対人支援を仕事にする、できる」という前提に変えてみます。すると、「できる」という前提がフィルターに影響し、「対人支援を仕事にする、できる」ために必要な情報を選び始めます。
情報が集まってくれば、何をやればいいのか考えやすくなり、意識と行動が「できる」ほうへ向きます。キャリアチェンジの具体的なやり方を考え始めたり、勉強を始めたりします。こうして、夢が叶う方向に現実が動き出すのです。
そして、叶う前提なので、叶った後のことも考えられるようになります。
対人支援が仕事になったら、誰にどんなサービスを届けたいなあとか、もっと先にある未来を描くことができます。ますますワクワクして、実現したくなってきますよね。
せっかく前提を持つなら、この「叶う前提」でいたいものです。
なお、前提を考えるときに、「でも現実的には難しい」とか、いろいろと実際には厳しい要因が頭をよぎることもよくあります。その場合のコツもお伝えしますね。
この「現実的には」の部分を前提には含めず、分けることが大切です。
「夢は叶う、でも現実的には難しい」という前提にしてしまうと、「難しい」が前提になるので、難しい要因を脳が探し始め、意識が行動が「難しさ」に向いていき、結局叶わなくなってしまいます。
こういうときは、「夢は叶う」という前提を持ちつつ、現実的に対処が必要な課題を「叶う前提」で解決する方法を考えていきます。
叶う前提のもう一つのメリット
ちなみに、私も毎回四つ葉のクローバーを見つけているわけではありません。
見つからなかった時にどう感じるかというと「ま、そういうこともあるよね」で済ませています。なぜなら、見つかるものだと信じているから、いま見つからなくても次見つかるだろうと思えるからなのです。
ここには、その前提をどれだけ信じているかどうかが関わってきます。
前提を信じきれていないと、1回でも四つ葉のクローバーを見つけられないと、前提が揺らいでしまう、だから毎回見つけなきゃ、と思ってしまいます。楽しい時間がなんだか、焦りや義務の時間になってしまいますね。
私の場合は、四つ葉のクローバーは見つかるものだと信じているがゆえに、仮に見つからない日があっても、「まあそんな日もあるよね、1回見つからなくても私の信じることは揺らがない」と、ある意味どーんと構え、見つけねばという執着を手放せる、ということが起きている気がします。
夫の場合はもともと四つ葉のクローバーに対してそこまで興味関心もなく、期待もしていないので、見つからなくても「やっぱりな」程度でノーダメージです。
このように、前提の持ち方に良い悪いはありません。大切なのは、今の自分が何を願っているのか、そしてその願いが叶うためにはどんな前提を持つといいのかだと思います。
今回は四つ葉のクローバー探しという、遊びの事例でお伝えしてきましたが、何か目標に取り組んでいる方、成し遂げたい夢がある方は、自分がどんな前提を持っているか、確認してみることをお勧めします。
そして万が一、叶わない前提を持っていると気がついたら、叶う前提に書き換えちゃいましょう。書き換えた途端、脳のフィルターに影響が出て、入ってくる情報が変わってくるはずです。
おまけ:四つ葉のクローバー探しワーク
これは先日私が実際に四つ葉のクローバーを見つけた場所の写真です。
私が見つけているので、この写真のどこかに四つ葉のクローバーは必ずあります。「ある」という前提で、この写真をみて、四つ葉のクローバーを探してみてください。
「この写真のどこかにある」という前提が脳のフィルターに影響を与えて、きっと見つかると思います。
自分がどんな前提を持っているのか知りたい。せっかくなら夢が実現する前提に書き換えたい、そういう方はお気軽に個別相談をご利用ください。
夢が叶う前提で、実現の道筋を一緒に考えていくような時間にしていただけます。
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Voicyのミアビータチャンネルで毎週土曜朝8時のパーソナリティを担当しています。音声では説明しきれない部分など、Voicy配信後に毎回大幅加筆しているのがこのnoteです。
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