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新たな自分を知る視点「結晶化」

こんにちは。小川恵子です。「人生は冒険の旅。誰もが大器晩成する人生を生きている」を信条に、人生をリードし続ける大人にコーチとして伴走しています。

今日は、人生後半、年齢を重ねるのが楽しみになるネタをひとつ見つけたので、そのお話をしていきます。


「結晶化しているのはどんなところ?」という問い

先日、同じ50代のコーチ仲間と話していたときのことです。

お互い、会社員と個人事業主で働く環境は異なるものの、プロのコーチになったり、それぞれ新しい趣味に挑戦したり、一緒にプロジェクトを始めたり(このことは後日準備ができたら別途告知します)、人生、いろんなことをしてきたね。そんな話をしていました。

ふとその仲間が

「恵子が人生を生きてきて、結晶化してるのはどんなところ?」

と問うてくれました。

結晶化。
まっさきに雪の結晶のイメージが思い浮かびました。
このnoteを書いているのは6月下旬で、ちょっと季節外れではあるのですが。

雪の結晶って、キラキラして、透明感があり、ぎゅっとキレイが凝縮されたような、そんなイメージがあります。
クリスタルなんかも結晶っていいますよね。

仲間と話しながら「結晶」の意味を改めて調べてみたら2つありました。

1、原子・分子・イオンなどが規則正しく立体的に配列されている固体物質。日常的には単結晶をさすが、多結晶をさすこともある。「雪の結晶」

2、ある事柄が積み重なり、他のある形をとって現れること。「愛の結晶」「日々の努力が結晶する」

出典:コトバンク

私たちは2つ目の意味で、「人生を生きてきて、結晶化してるのはどんなところ?」としばし話をしました。

お互いに、コーチとしての学びを深めるプロセスで、自己理解はある程度経験していたものの、「結晶化」という概念・イメージで自分の人生をふりかえったときに、普段は出てこないような自分の一側面が言葉になって出てきました。

とても興味をそそられたのと同時に、「これって自己理解やキャリアを考えるときの、新たなイメージ・視点かもしれない」と感じました。

「結晶」というイメージを自己理解やキャリアに応用しやすくするため、私たちの持つ「知能」という点からひとつ、まずお伝えしていきます。

流動性知能と、結晶性知能

私たちの持つ知能には、「流動性知能」と「結晶性知能」の2つがあります。

「流動性知能」とは
新しい情報を取得し、それを素早く処理、加工する知能です。
暗記したり、計算する力、情報を読み込む力、直感力などが当てはまります。25代前半がピークとなり、年齢とともに緩やかに低下していくと言われています。

「結晶性知能」とは
経験や学習などから獲得して、蓄積していく知能です。
言語力に強く依存するもので、知恵、理解力、応用力、コミュニケーション能力などが当てはまります。
衰えることなく、年齢とともに安定して育ち続けると言われています。

嗚呼、流動性知能。

確かに物覚えが悪くなっています。英語の勉強中なのですが単語がなかなか覚えられません(泣)
人の名前が出てこないとかはしょっちゅうです。

事務仕事も、以前は集中してささっと終わらせられたのに、いまは1日かかっても終わらないなんてざらにあります。
これは流動性知能のピークを過ぎているからなのです(現在51歳ですし)

一方で、昔は難しくてよくわからなかった話が、今になってスッと理解できるとか、面倒だなと思っていた上司の説法が、今ならすごくよくわかる、こんなこともよく起きています。
なにか問題が起きた時、過去の経験を組み合わせて別なやり方で乗り越えるなどということも。

結晶性知能、年齢を重ねるごとに蓄積されていっているからこその味わいみたいなものも確かにあります。

知能は衰える一方ではないとわかって、ちょっと安心しますよね。

結晶性知能のように、キャリアも育ち続けている

察しの言い方はお気づきと思いますが、この流動性知能と結晶性知能の分け方、考え方は、自己理解やキャリアを考えるときにも応用ができます。

毎日の仕事のシーンを想像してみましょう。

毎日いろんな仕事があって、新しい情報に接しながら、それに一生懸命取り組んでいます。

20代の人のほうが対応速度が早かったり、新しい知識を取り込む量と速さでは叶わなかったり、そんなことに直面しながら毎日が過ぎていっているわけです。

でも、その知識はやがて知恵になり、日々の体験は積み重なって経験となり、私たちの中に蓄積していっています。

もちろん仕事だけではなく、家庭や学びの場、いろんなところで経験したことが積み上がっていっているんです。

結晶性知能が年齢とともに育ち続けるのであれば、人生もキャリアも育ち続けているはずですよね。

「結晶化」のイメージで人生、キャリアを見つめ直す

自己理解、自己分析は、人生を振り返ったり、キャリアを考える時にとても大切なプロセスです。

一般的には、「強みや弱み」「得意・不得意」という2軸の視点や、仕事や趣味など行動や経験の種類、長さや学び歴といったもの、そして大切な価値観などで自己理解を考えていきますよね。

これらの視点で出てくるものは、自分のパーツの一部です。「結晶化」はこうしたもの全てを含んで形になる、そんなイメージです。

さて、結晶性知能をヒントに、人生、キャリアで「結晶化」しているものはなんだろうとイメージしてみましょう。

雪の結晶が徐々に出来上がっていくイメージ

人生、キャリア。

ふりかえると、うまくいったことや、楽しいこともたくさんありました。

でも、それだけじゃなかった。
苦しいことや、悲しいこともあった。
出会いも別れもあった。

これまで生きてきて、色々な人と出会い、色々な経験を私たちは積み重ねてきています。

それがどんな結晶に育っているんでしょうか。

ちなみに私は
「恵子が人生を生きてきて、結晶化してるのはどんなところ?」
と問われて答えたのは

「冒険のような生き方」だったんですね。

51年生きてきてまあ、本当にいろいろあったわけですが、冒険の旅を続けているんだなって思えたんです。

年齢を重ねてむしろよりシャープに、冒険の道を歩むということにこだわって生きるようになってきていると感じました。

これまでのさまざまな経験や願いも含んで、時間をかけて結晶化された自分の生き方、ありかたなんだなと思えました。

みなさんはいかがですか。

人生を生きてきて、いま、結晶化してる、徐々に結晶化してきているのはどんなところでしょうか。

自己理解は終わりなき旅

自己理解って終わりのない旅だと思います。

私はいまも日々、自分のあらたな一面を発見して、知らなかった自分に出会い続けています。

「私ってこういう人だから」で終わりにせず、日々変化・成長し続けている自分に好奇心を向けて、自分を知り続けることは、自分の人生を尊重して、大切に扱うことになります。自分の可能性を広げ続けることにもなります。

みなさんもよかったら、一度この結晶化という視点、イメージで自分の人生、キャリアを見つめ直してみませんか。

きっと自分について、新たな発見があると思います。


今回、私は仲間に「結晶化してるのってどんなところ?」と問いかけてもらって、イメージしやすかったです。たぶん一人で考えてもここまで出てこなかったと思います。

結晶化、イメージワークも含めて一緒にトライしてみたいという方は、ぜひ個別相談ご利用ください。
壁打ち相手、やらせていただきます。

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Voicyのミアビータチャンネルで毎週土曜朝8時のパーソナリティを担当しています。
音声では説明しきれない部分など、Voicy配信後に毎回大幅加筆しているのがこのnoteです。Voicyのほうもお時間がある時にぜひ聴いてみてくださいね。

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