気候変動と向き合う企業の皆さまへ
歴史を築いてきた先人たちは、大海原に飛び出す勇気をもっていました。
革命を起こす決意をもち、発明する喜びを知っていました。
今回、MSAD原口さんとの対話の機会をいただき、
以前、目にした「保険は人類の歴史とともに発展してきた」という言葉を
思い出しました。
何世紀も昔から、保険というシステムが確立されていたからこそ、
大きなリスクを前に、
人類は未知の世界に挑戦する勇気、決意、喜びを持てたのかもしれません。
21世紀における「勇気、決意、喜び」とは?
21世紀は気候変動が人類の新たな時代の常識となり、
未知なる進化が求められる最たるテーマだと私は思います。
パリ協定が示すように、すでに温暖化の影響により、
自然災害は私たちの予測を超えたものになりつつあり、
適応できないロス&ダメージを考慮する必要性さえある時代に
突入しています。
災害による経済損失が予測できない時代に突入したいまこそ、
これまでにない保険の在り方が求められています。
現代の保険は、異常気象がニューノーマルになりつつある時代を乗り越える
企業の勇気の源です。
豪雨や洪水などによる物理的損失、輸送機能の停止、
水不足や干ばつなどによる生産性低下など派生的影響、
独立電源や蓄電設備など災害時の備え、
サプライチェーンのリスク管理など。
温暖化により直面し始めている地球のターニングポイントを
正しくリスク管理し、契機として捉えることができるかが
企業の明暗を決めるといっても言い過ぎでないかもしれません。
そして現代もまた、
未知の世界に飛び込む勇気、決意、新たな時代に挑戦する喜びを
持てる社会であってほしい。そう願ってやみません。
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