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放課後フラフープクラブ
最近、息抜きに職場のアルバイト H と、放課後フラフープクラブ(通称:フラ部)を始めた。
「どうせやるなら」と、フィットネス用の少々重量のある本格的なフラフープを購入。やる気だけはオリンピック選手。
最初の2、3回はふたりとも2秒で落っこちってしまい、あまりの出来の悪さに大笑いしながらも、子どもの頃の自分と比較し、年齢を感じずにはいられず少々落ち込んだ。年月とは恐ろしい。
しかし、4回、5回と回数を重ねた時、突然私の才能が開花した。
1分、2分と記録を伸ばし、ついに永久に回せるように。まさか自分にこんな才能があったとは。
私の成長をまざまざと見せつけられた H は
「まさかたかはしさんが回せるようになるなんて…!」
と、少々意味深なセリフを吐いて崩れ落ちた。
すまん H よ、私は先に行く。
その日から放課後フラフープクラブ(通称:フラ部)では、H の『フラフープ10秒記録達成』を目標に掲げ、H の血も滲むような特訓がはじまるのだった。
つづく?
こちらの記事は、2021年に東京・末広町のPARK GALLERY様で行った個展「石ころをひろった」に際し、PARK GALLERY様のNOTEにて連載させていただいたエッセイです。
【PARK GALLERY】
https://park-tokyo.com/
https://note.com/park_diary
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