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確定申告シーズンによくある「簡単仕訳帳」の問合せQ&A(2023.1.16更新)

*画像は『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』より
 イラストは、コジママユコさん

確定申告〆切間近! とあって、ここ数週間は、
「●●●って、なっちゃうんですけど、どうしたらいいんですかぁ~!?」
という読者からの問い合わせが編集部にたくさん届くようになりました。

この記事では、『超シンプルな青色申告、教えてもらいました!』で紹介している青色申告ソフト(Excelシート)「簡単仕訳帳」の操作について、読者からいただいた問合せを公開しちゃいます。

本には書いてあるんだけど、見落としがちなところなどが主なお問合せなので、こちらで確認してもらえばスムーズな操作につながると思います。

ちなみに「3/15の〆切に間に合わない~!」と慌てている人。
4/15まで延長のお知らせもあります。
焦らずあきらめず、でがんばってくださいね。

※ 仕訳や申告のやり方、税務一般については、税務署へお問い合わせご確認ください。


Q.「〇〇の仕訳はどうしたらいいのか」

→P.43の簡単仕訳帳の「科目コード早見表」をご参照ください。

ちなみに、科目コード「522-525」の4つは自由に変更できます(P.80-81)。必要な人は、ご自身にあった科目を作ることができます。

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「勘定科目の修正が必要なときは…」P.80-81


Q.家やマンションの賃貸、
「敷金・保証金」の入力はどうする?


→借りている人(店子さん)は貸方科目に「127 敷金・保証金」で入力。  

→貸している人(大家さん)は借方科目に「206 預り金」で入力。

ちなみに、従業員や青色専従者がいる人は、給料の源泉税を天引きしたものも「206 預り金」です。

Q.「簡易減価償却・固定資産台帳」で計算したけれど、仕訳帳に反映されないが…


→計算して出た金額は、必ず「仕訳帳」シートへ転記入力してください。

「簡易減価償却・固定資産台帳」から仕訳帳へ自動転記入力はされませんのでご注意を。

「固定資産があるとき」P.102-103

減価償却費の仕訳は、12/31で計上します(P.103参照)。


Q.仕訳帳(収入内訳一覧表・交通費精算書)の行数を増やしたい(減らしたい)


→仕訳帳のシートの保護の解除(P.82)をしてから、行の調整(P.84)をしてください
。※調整が終わったら「シートの保護」を忘れずに!

その際、本にも書いたように、くれぐれも最終行には触らないように気をつけて下さい。
ここで、最終行をいじってしまうと……下(↓)のような問題が起こります。

Q.「#REF!」という表示が出てしまった…

→「#REF!」は、「数式で参照しているセル範囲の列を削除してしまった」などといったミスで表示されることが多いです。
シートを修正する過程で、「仕訳帳」の必要な部分を削除したこと原因と考えられます。

元に戻せば正しく表示されます。


Q.「############」と表示されてしまう


→入力した金額の桁が大きくてセルに入りきらないと出てしまう表示です。
シートの保護を解除して、セルの幅を広げると解消します。


Q.決算書の合計欄に「貸借不一致です!」と出てしまうけれど…


→科目コードの入力モレはありませんか?

科目が入っていなくて、金額だけ入力されている場合などにこの表示が出ます。

このミスは、私もたまにやります、、、(^^;
慌てず確認してくださいね!


Q.国税庁「確定申告書等作成コーナー」の決算書の貸借対照表の入力で、左右が合わず進めない…


→P.132を参照してください(元入金で調整するパターン)。

または、初めて青色申告する人で引き継ぐ資産がある人は、P.56-57の最初の入力の「元入金で調整」の作業をしているか、ご確認ください。この作業を忘れるとよく起こるエラーです。
P.150-151にも事例があります。

青色申告デビューの人で固定資産がある人は、年始(期首)に「元入金で調整」を忘れずに! P.56-57


Q.「複式簿記ではないのでは?」と言われたが…


→空欄に見えるところには「事業主勘定」が省略されている(見えない)だけ。複式簿記ですのでご安心ください。


Q.現金、預金の入力がなくても、本当に大丈夫?


→本書内で再三説明しており、また、おわりに(P.156)にも書いてありますが、「簡単仕訳帳」の仕組みは、事業用のサイフを分けない(分けられない)小規模フリーランスさん、駆け出しフリーランスさんが、お金をかけずに自分の力でシンプルに青色申告するための記帳法です。

支払いの財源(現金、預金)を省略していますから、領収書などの綴りはもちろん、預金通帳やクレジット引き落とし明細との照合結果をきちんと保管して補強してください。

ちなみに、事業が大きくなったら事業用の財布(現金・預金口座)をわけたほうが、より「モレなく整然と」記帳することができ、後からチェックするときもカンタンです。
会社を設立するときは、「101 現金」や「103普通預金」の科目も使って複式簿記で入力することが必須です。
これらの事業のサイフを分けた場合でも、「簡単仕訳帳」を利用することは可能です(P.134)。

Q.国税庁の「確定申告書等作成コーナー」の決算書の貸借対照表の入力で、左右が合わず進めない…

 
→P.132を参照してください(元入金で調整するパターン)。
または、初めて青色申告をはじめる人で引き継ぐ資産がある人は、P.56-57の最初の入力の「元入金で調整」の作業をしているかご確認ください。この作業を忘れるとよく起こるエラーです。
P.150-151にも事例があります。

Q.商品が売れて、売上が振り込まれるのは翌月末。記帳は売り上げの日でよい? 実際に振り込まれたときは何もしなくてOK?

 
→基本は……
仕事が完了した(商品が売れた)ときに記帳(入力)でOK。売上時に記帳(入力)したら、後日振込があったときは何も記帳(入力)しなくてOK。

→振込が年をまたぐ(翌年になる)場合は……
P.93を参照してください(売掛金として入力するパターン)。

Q.Macでも「簡単仕訳帳」は使えますか?   また、どのアプリで開いたらよいでしょうか?


→Macでも使えます。エクセル(Excel、Microsoft Excel)のほか、Googleスプレッドシート(Google Sheets)でも利用できます。



、、、と、Q&Aは、ひとまずこんな感じです。
随時更新していこうと思いますので、気になることがあれば覗きにきてくださいね。


その他、簡単仕訳帳の記帳や整理雑務など、ずぼら流のご紹介もしておりますので、参考になれば幸いです。


では!


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簡易課税制度を選択する人も使えますよ!

「お金をかけず、しかもカンタンに青色申告したい!」に応えるために企画・編集・ライティングした本が発売しています。

*イラストは、『サステナ片付けできるかな?』のコジママユコさん。

「青色申告6年目なのに迷走中…」な自らを救うため、超シンプルに申告できちゃう方法を教わってきました。

既存の(超簡単なはずの)ソフトで挫折した私が救われた画期的な青色申告用Excel仕訳帳シート「簡単仕訳帳」の開発者・藤原さんとの共著です。

おこづかい帳感覚で複式簿記が分かる!ずっと使える「簡単仕訳帳」(Excelシート)だから更新料もなし!

かけ出しのフリーランスさん、青色申告はむずかしそうで二の足踏んでいる白色フリーランスさん、青色申告ソフト(有料)からの移行を考えている倹約フリーランスさん、そして私のように複式簿記がチンプンカンプン…な人のお役に立てるはず。ぜひ、お試しください。

※本書の対象読者は、フリーランスデビューしたての人や、私のようなぼちぼちフリーランス。売上1000万円を軽く超えてくる人は、税抜き処理のついたソフトの利用、また税理士さんがオススメです(売上5000万円までOKの簡易課税方式なら、利用は可能です)。

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