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【人生の成功とは何か】


壮大なテーマです。

本では「勝者の思想」「達成の思想」「成長の思想」という言葉が登場します。
この3つの思想は
「勝者の思想」→「達成の思想」→「成長の思想」
と成熟、深化していきます。

「勝者の思想」で生きることに限界が来る。
それはなぜか。
「勝者の思想」は「達成の思想」へ成熟していく。
それはどんな成熟か。
「達成の思想」で生きることに限界が来る。
それはなぜか。
「達成の思想」は「成長の思想」へ深化していく。
それはどんな深化か。
そして最期へ。

「勝者の思想」とは
└人生を競争と考えその競争の勝者になることを人生の成功と捉える思想。経済的勝者、地位的勝者、名声的勝者。果てしない競争、精神の荒廃、人間関係の疎外を生みます。
誰かが敗者になり、誰かが何かを失い、誰かが喜びを失います。

「達成の思想」とは
└人生において「目標」を定めそれを達成することを人生の成功と捉える思想。誰より早く頂きにたどり着くことを喜びとする勝者の思想とは違い自分で決めた頂きにたどり着くことを喜びとする思想です。他者との競争ではなく自分に挑むイメージです。
この思想にも限界があります。
必ずしも目標を達成できないことがあるという事実。また運よく目標を達成してもまた別の目標を立て歩み続けなくてはならない事実。そして欠乏感が生まれる。

「成長の思想」とは
└人生の困難と格闘することによって人として成長すること、し続けることを人生の成功と捉える思想。
『困難』の意味が変わります。困難は成長をもたらすものとなります。
『強さ』の定義が変わります。必ず勝利するという強さではなく必ず成長するという強さになります。
『成長』の意味が変わります。成長の目指すところは『人物への成長』ではなく『一日の成長』になります。
一日の成長とは「一日を生き切る」ということです。
生きるではなく『生き切る』です。

いまこの一瞬を生き切る
いまこの一瞬を成長する
いまこの一瞬を輝いて在る

目的地にたどり着くことが出来なかったとしても
その目的地を目指して力の限り歩み続ける
どこまでも成長していく
そう覚悟を決めたとき心の中に「成長の思想」が生まれるそうです。

ニーチェの「永劫回帰」が最後に出てきます。
最期の一瞬
『素晴らしい旅であったか?』
「はい」
『その素晴らしい旅に感謝するか?』
「はい。でも素晴らしい旅ができたことへの感謝ではなくこの度に出ることができた、そのことが最も深い感謝です」

人生という旅の道中を目いっぱい楽しみたいと思いました。
心がまだ見ぬ未来に行ってしまいそうになったらいまに戻すようにします。
心が遠い過去に行ってしまいそうになったらいまに戻すようにします。
かけがえのない今日のこの一日を生き切ります。

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