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夫婦ふたり暮らし『チーズケーキ』を焼いた日

チーズケーキを焼いた。

私が少し落ち込んだときがあって、「気分転換にお菓子でも焼こうかな」と夫に話したところ、「チーズケーキがいい。」と珍しくリクエストがあった。

夫は私が作るお菓子、マフィンやパウンドケーキなどをあまり好んでは食べない。
理由を聞いてみると、「パサパサするから。」とのこと。
確かにマフィンやパウンドケーキは食べていると口の中の水分を全部持っていかれる感じがあるけど、言い方よ。。
なので、マフィンやパウンドケーキを作ったときは自分ひとりで楽しんでいた。

ただ、チーズケーキを作ったときは違った。
「いいね!コレ!」と言って気に入った様子で食べていた。

夫は私が作ったものが口に合うと、「いいね!コレ!」と言う。
「うまい。」でも「おいしい。」でもなく「いいね!コレ!」。
だから、普段作らないものを出したときには、夫の「いいね!コレ!」がいただけるかどうか密かな楽しみになっていた。

私の中で『チーズケーキ』を焼くことはちょっとしたイベント感覚がある。
マフィンやパウンドケーキのように材料を混ぜて焼くだけといった手順とは違って、ちょっとだけ手間がかかるから。

まず、チーズケーキの底のサクサクした部分。
あの部分はビスケットを砕いて溶かしたバターを混ぜ込んだものを型に敷き詰めるのだけど、この工程に手間がかかる。
底の部分がなくてもチーズケーキは焼けるだろうけど、あのサクサクした部分があるのとないのとでは出来上がりが違って、あのサクサクがないと何だかさみしく感じてしまう。やっぱりサクサクがあるとおいしい。

そして、チーズケーキ本体(?)の部分も材料同士を丁寧に混ぜていかないと分離してしまって口溶けもイマイチ。だから少しずつ少しずつ混ぜていく。
型に入れるときも目の細かいザルでこしながら流し入れていく。

そう、『チーズケーキ』を作るときは気合がいるのだ。
思いつきで作るものではない。(私の中では。)

そんな手間のかかる『チーズケーキ』を焼いた。
夫からの珍しいリクエストがあったし、食べた後の「いいね!コレ!」が聞きたかったから。

出来上がりはバッチリ!

夫は「いいね!コレ!」と言ってくれるかしら?
食べてもらうのが楽しみだ。


チーズケーキ






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