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【夫婦ふたり暮らし】自己嫌悪に陥った日

夫にアウターを新調したいと申し出たんです。

今持っているアウターはもう5、6年着ていて色も褪せてきたし「新しいのが欲しいなぁ」と思って。
とあるタウンで見つけたスプリングコートが素敵でお値段もタイムセール中とあり少しお安くなっていたので、夫に相談しようとお気に入り登録もしてその時を待っていました。

夕食後、お気に入り登録した画面を見せながら夫に聞いてみました。

私:「アウターを新調したいんだけどこれ買ってもいい?」

夫:「うん。」

私:「7千円ぐらいするんだけど。」

夫:「うん。びっくりするじゃん。」

この「びっくりするじゃん。」という返事を聞いて私は少しがっかりしました。
夫が難色を示しているのが分かったからです。

「そうか、このアウターには快くお金を出してくれないのだな。」と心の中で思いつつも私は欲しい気持ちが大きくなっていたのでそのまま購入手続きに進みました。でも、次第に大きくなるモヤモヤした気持ち。

「え、待って、一万円台のアウターが34%OFFになってるんだよ。」
「某ファストファッションのアウターよりお安く買えるんだよ。」
心の中で言っていました。

一応、夫にも言ってみました。

私:「◯二クロでもアウターは1万円近くするんだよ。だから、びっくりしないで。」
 
夫:「うん。」

その「うん。」返事の調子でなんとなくまだ難色を示しているのが分かりました。私にとって7千円台のアウターは(しかもこれからのシーズンのものがタイムセールになっていた!)お値打ちな方でラッキーと思える値段なのですが、服にあまり興味を持っていない夫にとっては7千円を出す価値を感じられないのだと思います。こういうときに価値観の違いを感じるなと思いつつ、さらに大きくなるモヤモヤ、なんなら少しイラっともしてしまいました。

「欲しいものを自由に買えないのってイヤだなぁ。」
「働くしかないのかなぁ。」

そう思うそばからネットで求人情報を見ていました。画面をスクロールしながら眺めるものの、「やっぱり、働くのは大変だよな。きっとすぐ体調崩して続けられなくなるだろうな。」と考えなおして求人情報を見るのをやめました。(私は持病があり仕事と家事の両立ができず専業主婦をしています。)

ふと、冷静になって考えてみると、「私は自由に使えるお金が無いわけじゃないんだよなぁ」と気づきました。私が本当にやりたいことには夫は快くお金を出してくれているのです。それもアウターの7千円以上のお金を。「あー、また私は大事なことを見落とすところだった。」とひとり反省しました。

モヤモヤが晴れ、私はアウターの注文を取り消しました。

ちょっとイラッとしてごめん。私のことだからきっと顔に出てたはず。

明日になったら夫にアウターを買うことをやめたと報告しよう。

そして、「ありがとう」を伝えよう。




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