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海外在住経験無し・非英語専攻の純日本人がTOEIC満点・英検1級を獲得して国際結婚するまでを振り返る【社会人編①】

はじめまして。keikesuと申します。記事を読んでいただきどうもありがとうございます。

私はこれまで英語とのお付き合いに普通の日本人よりも多くの時間を割いてきていると思います。その結果、完璧というにはまだほど遠いけれど、家庭内で外国人の妻と英語で会話をしたり、仕事で英語を使って交渉したりということに抵抗を感じないというところまでは到達できました。

詳細は割愛しますが、私はAIなどの翻訳機能が今後進化を遂げたとしても外国語(主に英語)を学んで習得する価値はあると思っており、これからも多くの日本人が英語の習得にチャレンジすることと思います。私の真似をしていただく必要は一切ありませんが、私のこれまでの英語人生が今後ゼロから英語を学んでいく人の参考や動機付けになるのではないかと思い、つらつらと振り返ってみたいと思います。

※上記が1つ前の記事です。

■一皮むけるための学習方法を模索する

大学院時代に英語を使う楽しさを知って、いろいろな外国人と英語でのコミュニケーションを取ってみることによって、それなりに英語力を伸ばすことができました。TOEICの勉強をガリガリやったわけではありませんが、TOEICのスコアで言うと800超を取れるようになっていました。スピーキングというのは会話のペースを維持するために、ある程度の瞬発力を持って英語を発信することが要求されるので、図らずも英語の処理速度が向上につながっていたのではないかと思います。

しかしながら、「とりあえず英語でいろいろ話してみる」という手法はある程度スピーキングに慣れるまではいい訓練になるのですが、一定のレベルに到達した後はそれだけだと伸び悩んでくるようになります。当然のことかもしれませんが、英語に限らず、訓練は自分のレベルに合わせて内容を変えるべきであって、慣れきってしまって負荷がほとんどかからないことをやっていても次のレベルに上がることはできません。加えて、自分のレベルが上がれば上がるほど、伸びは鈍化していく(つまり、易々とは次のレベルに上がれない)ので、日々の学習の中で成長を感じられなくなっていきます。当時の私はまさにそんな最中にあって、どうすれば一皮むけることができるだろうかと考えていました。

■ネイティブ英語の難しさを再認識する

そんな経緯で何かいい学習材料はないだろうかと探していた時に出会ったのが「1000時間ヒアリングマラソン」でした。自力で入念なリサーチを行なって探し当てたというわけではなく、会社の英語学習補助金の対象となっており、本来であれば約50,000円かかるところを数千円程度の負担で済むと分かったため、お得感につられて何となく買ってしまったというのが実態でした。

購入理由はパッとしないものでしたが、アルク一押しの教材だけあって中身はしっかりしたものでした。ざっくりヒアリングマラソンの中身を説明すると、毎月2冊の英語学習用雑誌が手元に届いて、その中には基本的な英文の穴埋め問題からネイティブのカジュアルな会話やインタビューまで幅広いレベルのリスニング素材がありました。さらには海外で成功した日本人の話を入れるなどの学習者のモチベーションを高く保つような工夫までされていました。

私はヒアリングマラソンの中でも難易度が高めのタスクである英語ニュースの聴き取り学習から取り掛かりました。当時はTOEICが800点を超えて、いわゆる上級者という層に入ったという自負があったので、敢えて難易度の高いものに手をつけたわけです。大学院時代にネイティブとの英会話を曲がりなりにもこなしていた自分ならできるはずと思ってやってはみたものの、現実はそれほど甘くはありませんでした。語彙力のギャップもさることながら、1回聞いただけではほとんど内容を理解できませんでした。これこそネイティブが普通に使う英語だというのを見せつけられたような感じで、資格試験のリスニング問題との大きな壁を痛感しました。ただ、私はそれで落ち込むというよりは、探し求めていた教材に出会えたという気持ちが強く、俄然やる気が出たのを覚えています。

■シャドーイングの効果を実感する

ヒアリングマラソンには様々なリスニング素材があると述べましたが、どの素材に対しても私が一貫して行なったのはシャドーイングでした。シャドーイングは英語の音声を聴くと同時に、聴いた音を自分の口でも発話していくトレーニングです。ちゃんと音を聴き取れることはもちろん、音声に遅れないように発話していかなければならないので、やりきるのはなかなか大変です。一方で、リスニング、発音、英語の処理速度を同時に鍛えることができるため非常に効率の高いトレーニングでもあります。シャドーイングはこれ以前にもやったことはありましたが、継続的にやったことがなかったので、あまり効果を感じられずにいました。しかし、今回はリスニングに壁を感じていたこともあり、その壁をぶち破るためにはシャドーイングが有効だろうと考えました。英文の内容をおおよそ理解した後で、シャドーイングに取り掛かるようにしていましたが、始めのうちはなかなか容易ではありませんでした。シャドーイングは自分で発話をしなければならないので、当然ながら細部まで音を正確に聴き取る必要があります。リスニングをしてるだけだと、内容を概ね理解できればほとんどわかったような気分になるのですが、シャドーイングではその曖昧さが許されません。自分のリスニングが今までいい加減なものだったことを反省しつつ、英語が違和感なく自分の口から出てくるようになるまで、1つの素材を何十回か繰り返しシャドーイングしました。確実に変化を認知し始めたのはシャドーイングを初めて半年ほどたった時だと思います。初めて聴く英語であっても以前よりもくっきりと聞こえるようになってきました。英語力の成長というのは日々認知できるものではなく、毎日の努力が積み重なってある一定のボーダーラインを超えたところで初めて実感できるものです。成長を実感できるまでの期間はモチベーション的につらい時もありますが、成長の瞬間を迎えた時はテンションが爆上がりします。私が英語学習をやっていて最も好きな瞬間です。このような体験もあって、私はシャドーイングを今後もけいぞくしていくことになりました。

以下の記事へ続きます・・・




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