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これだけでも知っていると組織運営に活きる!~システムコーチングのベースの考え~

私が現在システムコーチングの勉強中であることは前回の記事で記載しましたが、先日も金・土・日の3日間で応用編~システム・ジオグラフィ~を受けて来ました。

守秘義務により講座の内容を具体的に書くことはできませんが、改めて、このシステムコーチングというもののベースとなる考えって、組織運営上とっても重要だということを実感したので、今日は超基本のキである、ベースの考え方について少し書いてみたいと思います。

誰もが正しい。ただし、全体から見ると一部だけ正しい。

1on1のコーチングでもそうですが、システムコーチングでは「評価・判断しない」ということを何回も何回も訓練します。

組織の中で意見が分かれたり対立が起きた時、人はどうしても「誰が正くて誰が間違っているか」を判断したくなります。

しかし、システムの考え方としては、誰か特定の人が正しくてそれ以外の人が間違いだということではなく、「誰もが正しい。ただし、全体からみると一部だけが正しい。」という考え方をします。

インドの寓話の「群盲象を評す」がこの考えをよく表しています。

目の見えない人が象を触った時・・・「柱のようだ」という人もいれば、「ロープのようだ」「うちわのようだ」という人もいる。彼ら一人ひとりは正しくて、間違っている人はいない。でも、「全体から見ると一部だけが正しい」。コーチングでは、このベースの考えを持ってシステムの声を聴いていきます。

人間万事塞翁が馬

これは中国の故事成語なので、知っている方も多いと思います。

飼っていた馬が逃げてしまった(-)と思ったら、沢山の馬を引き連れて戻って来て(+)、でもその馬に乗った息子が落馬して怪我をしてしまい(-)、その結果戦争で連れて行かれずに済んだ(+)・・・ということで、人生色んなことが起きるけれど、結果的に良いか悪いかなんて誰にもわからない、というお話しです。

これも、上述の「評価・判断しない」の一種ですが、人生で起こった辛いと思われる出来事も、そこですぐにNegativeだと判断するのではなく、フラットな姿勢でただありのままに受け止める。むしろ、その出来事もGiftだと捉えて意義を考える。。。

そんな考え方を持っていることで、組織の中に起こった様々な出来事もプラスに変えていく力が湧いてくるのです。

無限の組み合わせにおける無限の多様性

こちらは、元々は映画「Star Trek」の中の言葉のようです。英語では IDIC : Infinite Diversity in Infinite Combinations と表現します。

昨今、ビジネス界含めどんな領域でもDiversityの重要性が謳われていますが(私の所属する会社も人事戦略の柱にDiversity and Inclusionを置いています。)、「多様性って何?」「本当に必要なの?」「多様だと逆に面倒くさいし効率も悪いよね」など、色んな疑問はあると思います。

このIDICという考え方は、なぜDiversityが重要なのかを一言で表していて、人は一人ひとり違ってDiverseだからこそ、無限の可能性がある!という世界観で、思考の枠を広げてくれるというか、なんだかワクワクするような響きがあります。

IDICという考えをベースに持っていると、自分とは違う人・価値観・文化に対して純粋に好奇心を持てて、「この人はどこが私と違うんだろう。」「どうしてそう思うんだろう。」「私とこの人を組み合わせたらどんな世界になるんだろう。」「もっと知りたい!」と、相手に対するrespectも湧いてきます。

システムコーチングでは、実際に違う人の世界観を味わい合いながら組み合わせの世界を築いていく・・・みたいなワークがあるのですが、これがとっても面白い。他の人とコラボレーションすることで、自分一人ではできなかった世界ができていく・・・という、D&Iの神髄が体感できます。

世界中の人がみんなこの考えをベースに持てていたら、戦争なんて無くなるのではないかなー、なんて思ったりしています。(「コーチングは世界平和に繋がる!」というのが私の持論。)


そんな感じで、今日はシステムコーチングのベースの考え方をいくつかご紹介してみました。

また7月・8月に応用編の次のコースを受けるので、随時報告していきたいと思います!

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