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【いだろぐ695】許容可能な損失:失敗の恐れを越えて飛躍する方法。

今日は、エフェクチュエーションの「許容可能な損失」の原則について深く掘り下げていきます。

通常、新しいアイデアを思いついた時、その実行を決める際に期待できるリターンの大きさが重要な判断基準になります。

しかし、不確実性の高い環境では、期待利益を予測すること自体が困難です。経験豊かな起業家は、期待利益ではなく、失敗した際に生じる損失の可能性を意思決定の基準として重視します。

最悪の事態を想定し、その損失が許容範囲内であれば、プロジェクトを実行に移すという判断をします。

これが「許容可能な損失」の原則です。

この原則のメリットは、心理的なハードルが低くなることです。

失敗が致命的でなければ、再チャレンジが可能になります。

また、不退転の覚悟で取り組むことで、失敗から学び、成功への道が開ける可能性が高まります。

一方で、行動しないことによる機会損失も考慮する必要があります。

起業家たちは、失敗時の損失だけでなく、行動しないことによる機会損失も意思決定の一部として扱います。

許容可能な損失を考える際には、投入する資源の量も重要です。

資源投入量が多いほど、失敗時の損失も大きくなるため、支出を最小限に抑えることが望ましいです。

私たちはしばしば、希望的観測に基づいてリターンを過大評価する傾向があります。これにより、失敗を考慮せず行動に移ることがあります。

また、逆に、失敗時の損失を過大に見積もることもあります。

何か新しいことに挑戦する際には、失敗することへの恐怖や恥をかきたくないという思いが、損失を大きく見積もる原因となることがあります。

自分の手持ちの手段と失敗時の損失を適切に考慮し、許容可能な損失を拡張していく行動が必要です。

昨日の朝会で話題に上ったのは、小さい頃の体験が大人になっても私たちの行動を制限することです。

例えば、何か新しいことに挑戦しようとした際に、上司や父親に『怒られるかもしれない』という恐怖が、本来の行動を妨げる、という話になりました。

「恥をかきたくない」「怒られたくない」という思いが脳内に巡ると、アイデアや意見が浮かんでも、発言や行動を躊躇してしまいます。

しかし、自分の意見を率直に言ったり、自分らしく行動することで、失敗を通して学び、個人の成長や組織にとっても良い結果につながると感じています。

そのため、そのような言語を脳内の言葉を積極的に変えていくことが重要と感じます。

「恥をかきたくない」という思いには、「恥をかきたくない人が恥をかく」「いくつになっても恥をかける人」『下座の心』

「怒られたくない」という思いには、「褒めて褒められるには」などのポジティブな言葉で置き換えることが効果的でしょう。

このように、脳内の言葉を変えることで、自分を解放し、許容可能な損失を拡張していくことが可能です。

これにより、より良い行動を起こせるようになると信じています。

今日も良い一日にしましょう!!

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