【いだろぐ660】横尾忠則「寒山百得」展に行ってきた。
「横尾忠則 寒山百得」展に行ってきました。
寒山拾得をテーマに横尾さんが1年半かけて
書かれた102枚の絵が展示されていました。
「意図を考えるな、感じろ」という言葉があり、
考えるのをやめようと思って鑑賞しました。
色が豊かで心が暖かくなるような感覚とともに、
本当に自由だなあ、と感じました。
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寒山拾得(かんざん-じっとく)
簡単に紹介すると、中国の唐代中期の二人の高僧で、その実在が疑われることもある異端な僧侶です。
奇行が多く、異端、異形のモチーフとして良く用いられる。
日本でも、森鴎外などの作家が彼らをテーマに作品を手がけています。
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横尾さんは、寒山拾得をモチーフに、巻物をトイレットペーパーに変えたり、箒を掃除機に置き換えるなど、現代的な要素を取り入れていました。
作品は初めは人や抽象的な人の絵から始まり、次第に現代的な要素が取り入れられ、最終的には人の姿でもなくなっていく過程が見えました。
ワールドカップがあったことから、サッカーボールが登場したのか、そのボールも途中から地球のような姿に見えてきました。
横尾さんは1年半で100枚の絵を描いたとのこと。
絵の題名がすべて「2022-11-03」のように日付だったこと。
一日に3枚も描く日もあったという話も聞き、衝撃。
「頭で考えるより、身体で考える」
「アーティストよりもアスリートだ」
との言葉も印象的でした。
見ていて頭に浮かんだのは
自由、勝手、異端、異形。
自縄自縛というとおり
人は時として、自分の言葉や考えによって、
自分の可能性を制限してしまうことがあります。
自分で自分を制限して、ポテンシャルを解放できない。
もっと自由に、勝手気ままに生きていいのではないか。
もっと自由に、勝手に生きろ!
頭で考えるな、身体で考えろ!
地球を蹴飛ばしてしまえ!
そんなメッセージを受け止めました。
もっと自由に、勝手気ままに。
今日も良い一日にしましょう!
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