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tofubeatsってすげーなと、思ったのだった。

ずいぶん年下のミュージシャンだし、俺は70年代バンド世代で80年代にはニューウエーブバンドでデビューしてギター弾いてたってやつだから、母国語的にはバンド体質、だからその後の打ち込み系のものやクラブ系のものとか、R&Bってやつは、好きな物はたくさんあるけど、体質的にはあまりフィットしないのだった。
そしてなぜジャズが好きなのかというと、ロックのバンドとはひと味違うけど、やはり複数人によるリアルタイム演奏で、ハプニングや幸福なアクシデントなどをウェルカムするところだと思う。打ち込みだと全てがプログラムされているし、基本一人だ。

でも基本一人の音楽を否定するものではなくて、たとえば絵画や小説など一人で構築しては修正して完成度を高めていくものとしては、あり、だし素晴らしいとは想う。

でtofubeatsのなにがすけーと思ったのかというと、Applemusicのラジオを聴いていたらゲストで出ていて、クラブミュージックの本質は? と聴かれたら「その応えは結構シンプルで、能動性なんですよ」と即答していたことだ。

たとえばコンサートは「観に行く」。映画も芝居も「観に行く」。できあがったプロダクションを鑑賞しにいくわけだが、クラブは「踊りに行く」。この能動性こそがクラブミュージックだと言っていた。さすがだ。
そして姿勢の問題でもあるとも言っていた。コンサートの幕間にDJをやったことがあったらしいが「コンサートに来てる人にDJやっても休憩で座るんですよね。でもJ-POPだけをかけるようなクラブイベントをやると、普通のJPOPでも全然踊る。だからお客さんの姿勢の問題でもあるんですよね」と言っていた。これは深い。

それとグラスパー以降のクラブミュージックのアーティストでも、tofuのようにプロダクション側の人間と、グラスパーのような実演するプレイヤー側の人間がいて、方向性が違うけど、新しく出てきた人で(名前忘れた)自分の演奏なのに、まったく躊躇なく切り刻んだり、ピッチチェンジしたりする人がいる、とも言っていた。その視線も鋭い。

いや、たいしたもんだ。



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