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プロ野球球団2020年決算第1弾

プロ野球球団のうち12月期決算となっている6球団の2020年度決算が出そろいました。(日本ハム・楽天・ロッテ・ヤクルト・広島・DeNA)
コロナ禍で大打撃を受けたプロ野球各球団、どの程度のインパクトがあったのか、6球団の決算公告から数字を拾いました。

まずは利益(単位:千円)

当期純利益2020

4球団が赤字を計上しています。特に広島は前期4.87億円の利益から、29億円超の損失に転落しています。
一方でDeNAは利益を大幅に落としていますが、黒字確保。楽天は前期純損失から、黒字転換を果たしています。

いわゆる「内部留保」に当たる利益剰余金を見てみましょう(単位:千円)

利益剰余金2020

赤字を補うために、4球団が利益剰余金を減らしています。やはり広島が巨額の赤字を補うために、内部留保の⅓超を取り崩しています。
一方で、楽天は内部留保のマイナス幅を縮小させ、DeNAに至っては剰余金を積み増しています。

コロナ禍に見舞われた2020年を考えると、赤字・内部留保の取り崩しは驚くに値しませ。
しかし、その中でDeNAがしっかりと黒字を確保し、利益剰余金を積み上げています。筒香の譲渡金で儲かったのか、とか考えましたがその額は2.4億円にすぎません。グループの中核企業として健全な経営を追求している流れがこの数字にあらわれているように思えます。

12月期決算になっているソフトバンク・西武・オリックス・阪神の決算が出そろったら、第2弾をもうちょっと細かく分析して書くことにします。

売上高を含む広島の2020年度決算については別記事
広島東洋カープ2020年決算を読む。
2019年度決算に基づく、球団経営の健全性比較も書きました
プロ野球球団の経営の健全性


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