見出し画像

暑い夏

それにしても、毎日暑いですね〜。
皆さま、元気でお過ごしでしょうか。

この暑さですので、刑事施設(留置場・拘置所・刑務所)も大変だと思います。
私が収容されていた留置場も、冷暖房故障・給湯器故障・風呂のシャワーも故障・洗濯機&乾燥機も故障ととんでもない施設でした。笑

そこまで酷い施設はあまりないと思いたいところですが、つい先日、悲しい事件が起こりました。

冷房が故障していた京都府警丹後署の留置場において、女性被告人が亡くなられたと報道がありました。熱中症の可能性もあるとのことです。

留置場で”被告人”ということですから、起訴されて公判待ちの状態です。
本来であれば、京都拘置所に移送されなくてはならないのですが、定員の関係でしょうか、そのまま代用監獄と言われる留置場に勾留されていたのだと思います。

拘置所はそういった環境が整っていないと以前聞いたことがあります。しかし、既に38度超えしている京都で冷房なしというのは、健康な人であっても相当堪える状況だったのではないでしょうか。

犯罪を犯した者が快適な環境で勾留されているのは何事かと思う方も多いと思います。ただ、未決勾留者という観点からいくと、人権に対しての配慮はあって当然です。

今回の原因が熱中症であるかどうかはわかっていませんが、もし、それが原因であれば「死んでしまう環境で拘束する」のは問題なのではないでしょうか。

これが、被害者のいる事件だったら、裁判が終わる前に被疑者・被告人が死亡すると被害者が一番報われない事態になることだってあります。

他方、ここで働く職員に対しても劣悪な環境に身を置かせることになります。
特に留置場は被疑者・被告人と同一空間で職員が勤務します。
こういったところで働く職員さんはそういった人間を客観的な目で見ながら接してくれているのです。
「罪を犯したんなら、きちんと償ってほしい」
「罪を犯していないのなら、自分の主張を負けずに貫き通してほしい」
そう、想いながら日々施設内で勾留された人の面倒を見てくれています。
少なくとも私が留置されている期間はそう感じました。

留置場にはもちろん犯罪者もおりますが、何かの間違いで逮捕された人や留置場の職員さんといった犯罪者ではない人間がいるのも事実です。

そこまで踏み込んで考えれば、自ずと答えは出そうな気がします。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

★★★ 本記事は「投げ銭」形式です ★★★ 価格設定をしていますが、記事自体は全文無料で読めます! 頂いたサポートにつきましては、裁判傍聴や各種調査等の活動に使わせて頂きます。よろしければ、サポート頂けると嬉しいです。