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現場・現実・現物
私が保釈され、真っ先にやったことは今回の事件と今後の裁判に対する基本的な知識の収集でした。
長い期間、サラリーマンとして生きてきた私は<三現主義>というものを大切にしてきました。
三現主義とは
机上の空論ではなく、実際に“現場”で“現物”を観察し、“現実”を認識した上で問題解決を図るという考え方のことです。
“現場”“現物”“現実”の3つの“現”を重視し、机上ではなく、実際に現場で現物を観察して、現実を認識した上で、問題の解決を図らなければならないという考え方のことです。
このことは、事前に考えうる限りの対策に繋がっていくかと思います。
今回の事件のことをこの三現主義に当てはめると、以下のように思います。
『現場』・・・実際の裁判を傍聴し、法廷での立ち居振る舞いを知る。
『現物』・・・実際の証拠をもとに、主張を申し立てる。
『現実』・・・過去現在の裁判例をもとに、自分の主張が正しいかどうかの見極めを行う。
これらを土台に公判準備をしていこうというイメージは勾留中にも持っていました。裁判は一発勝負と言われておりますので、準備することに越したことはないかと思っています。
『現実』についての取り組み。
今までの人生で刑法や刑事訴訟法のことなど、全く無縁の生活を送ってきました。もしも今回のことについて法律の部分から解決のヒントがあるのであれば、それを早く知りたかったです。保釈直後からずっとパソコンに向かい合う時間が長かったように思えます。
それと並行して行ったことは<図書館通い>。
法律関係の書籍は高価なものが多く、購入するにも勇気が入ります。
そこで、一般的な法令集などは図書館で毎日、朝から晩まで読み漁りました。
『現物』については証拠が開示され次第、具体的な主張(反論)と形作られるかと思います。
最後は『現場』を知る上での裁判傍聴です。
今回、生まれて初めて裁判の傍聴のために、幾度となく裁判所に足を運びました。
一つ一つの事件を傍聴していると心に衝撃を受けたことも多かったです。
自分も事件の被告人だということも忘れ、社会の問題点を考えさせられたり。それ程、生の裁判傍聴は貴重な体験でした。
ふと、我に返った時、「自分が、あの証言台にしっかり立てるんだろうか・・・」と思うと、何気に怖く感じたりもしました。
よって、こういったこともぶっつけ本番ではなく、事前にしっかりとイメージしておくことが大切なように思えます。
細かなことは、またこのnoteでお伝えしていこうと思っております。
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