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俳句甲子園2023 補遺
の、補遺。というか、日記のようなもの。あんまりまとまりなく、公開後もゆっくり更新するかも。
俳人じゃないけど角川俳句賞受賞作を読んでくださるという方への、おこがましい手びき
こんにちは。岩田奎(@ii_tawake)です。
第66回角川俳句賞というものをいただくことになり、10月24日発売の角川『俳句』11月号にその作品が掲載されるということで、先輩、友だち、後輩何人かから、ありがたいことに「買って読むよ!」と言っていただきました。
(kindleは妙に安いですね)
ばか正直がとりえなので、これを真に受けて、読んでくださる人向けのnoteを書きました。というのも
桐咲くや父死後のわが遠目癖 森澄雄
第二句集『花眼』(牧羊社、1969)より。59年の作。
澄雄が父を喪ったのは前年58年10月23日。
「花眼」とはカガンと読み、中国語で老眼、酔眼のこと。「花」の字には「くらむ」という意味があり(「眼花」となれば目がかすむの意)、おそらくはその由来だろうが、字面からは、机上の文を閲するより遠くの淡い花をぼうっと眺めるのに適した眼、もしくは齢ということを思わせる。
淡いものを淡いまま捉える則天の