圭帆

音楽作家

圭帆

音楽作家

最近の記事

  • 固定された記事

青い光

● 海を目の前にして 目を瞑り色んな海を想い出す どれも これも  色褪せていない あなたといたあの海も  一人でいたあの海も  ありありと 想い出せる こんなにも 幾度も 抱きしめてもらっていたことに気づく ● 次女が海で大泣きしたあの日 僕には掬えない 感情の全てを解き放って  泣いている姿を見て いいなあ と 思った                愛しい青い光よ ありがとう ● #圭帆

    • 悲しい花

      この歳になると、結構な数のもうきっと今世では会うことがない人達が自分の記憶に住んでいる。異国での別れであれば尚更、それが死別であれば尚更。 あの人とはもう2度とあんな感情や時間を分かち合うことがないのか、と思い巡らすと、胸の奥に甘さと苦さが去来しませんか? そんな時は、まるで胸に咲いた花の蜜に酔いながら忙しく飛び回る蜜蜂みたいだなこの心。そして、音楽はそんなmagicを呼ぶー(fishmans)です。そう、感じた時に結構スラスラっと生まれた曲。 甘さと苦さを混ぜ合わせた

      • ホクレア

        どこから聞いたのか、ハワイから星と海を読み、風の力だけで日本への航海を蘇らせた船の話を聞きました。この話を聞いた時、命をかけて、こんな形で太古からの繋がりを今に伝えようとしてくれている人達の存在に衝撃を受けました。大地や海に線が引かれる以前に人間の内に脈動していた力を感じて単純にすごく嬉しかった。何かこう、解き放たれる感覚。その感覚のままにホクレア号に捧げる想いでできた歌です。7-8年前ほど旅路に立ち寄った南伊豆で歌として形になったと記憶してます。 その後、上関から名古屋ま

        • 歌の生み出す波紋

          ● 北メキシコの砂漠に浮かぶ小さな村に滞在している時のこと。 砂漠なのでもちろん波の音など聞こえないけれど、住処の前にある大きな木が風でシャラシャラ揺れているのを目を閉じて聴いていた。 そこに確かに潮騒を聞いた。 言いようもない大きな安心感に包まれた。 どんなに遠くに来てもあなたの上だねと感じた。 いつでも見守っていてくれている大きな存在を感じた。 そしてその時の溢れた気持ちをそのまま子守唄という歌にした。 ● 月日が経ち、友人がこの歌に舞をつけてくれた。

        • 固定された記事

        青い光

          ワイゼンボーンギターとの出会い

          ● 20代半ば僕はNZをワーホリビザで旅をしていた。 渡航前からなんとなーくワイゼンボーンギターの存在が気になって気になってしょうがなくなっていてyoutubeなんかでBen Haperの演奏に食らいついていた僕は、どうやら北島の下の端っこの港町ウェリントンにワイゼンボーンを作っているギタールシアーがいるという噂を聞いたので兎にも角にも実物に触れたい一心で、アポを取り、彼の家まで会いに行った。 (ちなみにワイゼンボーンギターとは1920年~1930年代に米国のWeiss

          ワイゼンボーンギターとの出会い

          生演奏配信に向けて一曲歌ってみた

          ● まるで初めて出会った人かのように  まるで何十年も連れ添った夫婦かのように  自分の歌を歌うのが大好きだ 言葉やメロディから その時 その時 湧き出てくる感情が 腹から上り  喉を通り  口から生まれ  全身でその響きを味わう 元のラインを離れては戻り 離れては重なり  あるものを壊し ないものを創り出し 今ここに咲く花を見つける 歌うことは喜びだ 生きることは喜びだ 儚い命だけどその美しさにしっかり根をはりたいと思う ●         h

          生演奏配信に向けて一曲歌ってみた