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悲しい花

この歳になると、結構な数のもうきっと今世では会うことがない人達が自分の記憶に住んでいる。異国での別れであれば尚更、それが死別であれば尚更。

あの人とはもう2度とあんな感情や時間を分かち合うことがないのか、と思い巡らすと、胸の奥に甘さと苦さが去来しませんか?

そんな時は、まるで胸に咲いた花の蜜に酔いながら忙しく飛び回る蜜蜂みたいだなこの心。そして、音楽はそんなmagicを呼ぶー(fishmans)です。そう、感じた時に結構スラスラっと生まれた曲。

甘さと苦さを混ぜ合わせたような雰囲気にしたかったので、ピアノは敢えてちょっとトイピアノっぽい音色に。コーラスは家族にしてもらったことでより自分にとって親密な歌になった。なにげにウクレレをこんなに弾いたのは初めて。

この曲のRECの思い出深い場面は、スーさんが納得の行くまで何テイクも全身全霊で向き合ってピアノの音を吹き込んでくれている姿。とても美しい姿でした。おんなじフレーズは一度たりともなく毎回違う。感性全開の人。ありがたかったなあ。

また、いろんな場面が胸に咲く花になっていくんだろうなあ。
大切に、味わいたいな。

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