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男性育休取得の3つの壁

こんばんは 
3か月半の子どもの肌の状態があまりよくなく、落ち着きません。
妻とともに現在私は育休中です。

私は私立の中高一貫校に努めています。
3月に子どもが生まれ、今年の4月から来年の3月まで約1年間の育休を取得しました。

友人や知り合いに話すと驚かれます。
まだまだ男性育休は一般的ではないのと、1年間という長さはかなり珍しいのだと思います。

確かに私の学校でも男性教員が育休を取得するのは初めての例でした。
しかし、先駆者として好意的に見ていただける方もいて非常にありがたかったです。

書類を出せば、男性でも制度上は誰でも育休はとれるのですが、どうして広がらないのか。実際に取得してみて気づいた、取得にあたって壁となるものを3つ紹介したいと思います。

① 職場の理解の壁
 会社員の方とお話しするとやはり男性が長く育休を取得すると「やる気がない」または「出世に影響がある」という話を聞きました。そういう話を聞くと職場の理解の重要性を非常に感じました。その点、教員は子どもを扱う職業であることと、競争は比較的無い職場で取りやすかったのかもしれません。また、私の場合、勤めているところが女性が産休・育休を取得することは当たり前に行われている職場であったことも気持ち的に取得しやすかったです。自分が勤めているところが男子校だったら、育休へのハードルはもっと高かったと思います。

② 男性自身のキャリアの壁
 女性にも「マミートラック」と呼ばれる出産によってキャリアが限定されて出世コースから外されてしまうことがある訳ですから、育休が一般的でない男性ならなおさらでしょう。男性の方が育休取得したら出世コースから外れてしまうのではないかという恐怖感は非常に大きいかもしれません。
 私の場合は、教員ということもありあまり出世とかに興味がなかったので、比較的気軽でした。少し心残りは自分が担任していた学年を離れてしまうかもしれないというところがありました。
 精神論になってしまいますが、取得するうえで自分が今までしてきた仕事に対する自信は大切だと思います。たとえ、育休を取得していったんキャリアが中断しても自分は必要な人材だと思えることは育休取得への意外と重要な要素かもしれません。まあ、自信があっても会社の理解が全くなければ、やりたい仕事を任せてもらえない可能性はありますが。

③ 年収の壁
 これが一番現実的な問題。育休取得すれば収入が減ります。0になるわけではありません。最初の半年は月収の67%、後半の半年は50%政府から保障してもらえます。といってもボーナス分は月収の計算外なので、そこそこ年収は下がります。一方、社会保険料は免除となるので、手取りの年収は育休前の7割くらいになるイメージだと思って下さい。詳しくは厚生労働省のHPを見てください。
 しょせん教員なので高額な給料をもらっているわけではありません。ですが、妻が同じくらいの給料をもらっていたので、貯金を少し切り崩してなんとか1年やっていけるかなって感じです。経済的に厳しい家庭は男性の育休は実際問題難しいと思います。
 うちは妻がお金は後で付いてくるだろうけど、子どもの1年は2度とないからと言ってくれたので取得する1つの後押しになりました。

以上、男性育休を取得してみて感じた3つの壁でした。
もし、男性・女性育休取得してみて感想や質問あったらぜひコメントしてください!!!


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