見出し画像

ゲームと読書の間で

 今さら言うまでもなく、僕はゲームが好きだ。好きなだけではない。同年代の人たちと比べると、時間的にもかなり遊んでいる方だと思う。普通僕ぐらいの年令になると、たとえゲームが好きであっても、仕事が忙しかったり、家族との時間もあったりで、実際にはゲームで遊ぶ時間は減るものなのかもしれない。僕はそういうこともなく、ずっとゲームで遊んでいる。

 ゲームも好きなのだが、同時に本を読むのが好きだ。これまでにも書いてきたとおり、すごい勢いで本を買ってしまうのだが、それに負けないように読むようにしている。毎日本を読む時間を取るようにしているし、継続して読書の習慣を保つようにしている。

 しかし、この2つの趣味の間で強烈なジレンマが生じる。当たり前だが、時間が無いのである。ゲームをやればやるほど、読書の時間は減る。本を読めば、ゲームはできない。実際、熱中して遊ぶゲームが登場すると、読書数は減る。逆に、本を集中して読み始めると、ゲームの攻略は進まなくなる。もうずっと、その時間の配分に悩みながら、結局日々何も解決せずに過ぎているのが現状だ。

 ゲームと読書とは別に、毎日習慣にしているのが、エアロバイクを漕いで有酸素運動をすることである。エアロバイクは便利な運動器具で、本を読みながら足だけを動かして漕ぐこともできるし、ゲームのコントローラーを握りながら、運動と同時にゲームを進めることも可能だ。だから、どれだけゲームや本に熱中しようとも、毎日欠かさずに運動できる。

 だが、ゲームと読書は二律背反。どちらか片方しか選べない。さすがに、ゲームを遊びながら本を読むことはできない。当たり前だ。オンライン対戦のマッチング時間に本を読んでいたこともあるが、大体のゲームは、マッチングの待ち時間はなく、本を読むすきま時間は生まれない。

 だいたい年間100冊読めればいいかなと思っているのだが、ゲームにビッグタイトルが出てきた年は100冊読めない。そういうゲームに恵まれなかった年は250冊以上読める。数字は正直だ。

 個人的には、読書もゲームも、同じように僕の人生にとって豊かな時を過ごすことができる、大切な経験であると思っている。どっちが優れているとか、どっちが自分のためになるとか、そういう考えはない。どっちも自分にとっては大切な時間なのである。

 ちなみに、ゲームは毎日5時間ぐらい。本は毎日2時間ぐらい。その時間的バランスには偏りがある。これを均等ぐらいにまで持っていけば、自分の中でバランスが取れたという満足感が生まれるだろうか。そんなくだらないことも考えたりしてしまう。

 これからもそんなことを考えながら生きていく。バランスは取れないかもしれないけど、積みゲーと積ん読に抗いながら生きていくことにしよう。

 noteを巡回していたら、年間1000冊を読むという人を見かけた。本当に羨ましい。でもその生活でゲームはできないだろう。悩ましいな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?