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第134弾「AGATTE PAY」

ハーイ!みんな元気?あたしけいご。

134曲目はこれ。AGATTE PAY。嘉向徹さんが合流し、いよいよ6人体制になりました。漫画で言えばおそ松くん。ジャニーズで言えばV6。あとは・・・なにも思い浮かばないや。音楽活動をはじめたのが半年前で、かれこれ、1ヶ月にひとりのペースでメンバーが増えています。理想の最終形態は108人(水滸伝参照)だから、9年後にはそうなっているのかしらん。

「AGATTE PAY」 作詞・作曲 Agape

あがって ぺー
あがって ぺー
あがって ぺー

あがって ぺー

徹さんとの出会いは、約五年前。その時、あたしは家がなくて「奴隷経済」っていうのをやっていた。あなたの言うことをなんでも聞くから、代わりに何かください(別にくれなくてもOK!)という感じの営みで、それに徹くんが連絡をくれたの。早朝4時に。あたし、ブログを書いていたから、それに感激してくれた徹くんが「よかったら今日会いませんか!?」って、最初にいきなり四通くらいメールくれたの。それで、その日の晩、徹くんの依頼を聞くことになった。内容は「夜の角田山(新潟の山)を一緒に登ってください」というものだった。なんかもう、最初の出会いから、少々変だった。

待ち合わせ場所に行くと、徹くんの友達Y君もいた。聞くと、Y君、つい最近会社をクビになったらしいの。それで、徹さんは彼を慰めるために「夜の山を一緒に登ろう」と誘った。そこに、あたしも追加で誘われた。なぜ、夜の山なのか。徹さんは、親が海の家でカフェをやっている。昼の海って、みんな大好きだからひともたくさんいる。でも、夜の海を泳いだことがあるひとって、少ないと思う。きっと「なんだかちょっとこわそう」って思うひとが多いからだと思う。実際、あたしも、そういう風に思っていた。でも、海育ちの徹さんは、海で泳ぎまくっていた。昼も。夜も。夜も、全然こわくなんかない。むしろ、きらきらひかる夜光虫が綺麗で、まるで『エレクトリカルパレード』のなかを泳いでいるような、幻想的な雰囲気がある。だから、きっと、夜の山も(こわそうに思えるけれど)実際はどうなのだろう、と、思った徹さんが、我々を誘って「はじめての夜登山」をやることになった。

結論から言うと、最高だった。夜の山、全然こわくなかった。超やさしかった。月も超綺麗だし、木々も守ってくれている感じがあった。でも、一緒にいたY君は「おれは、こええよ」って言ってた。だから、ひとによるのかもしれない。と、まあ、そんな感じであたしは徹さんと出会い、それから頻繁に一緒に遊ぶようになった。自然児の徹さんから学ぶことは多く、全裸で海にはいると最高ですよ、とか、テトラポットの向こうは魚がめっちゃ泳いでいるから一緒に行きましょう、とか、リュックサックに石を詰めてそれをかつげば海底散歩ができますよ、とか、あたしからは出てこないアイデアをたくさんもらった。あたしも「佐渡ケ島の隣にマゾケ島をつくろう!!」とか「新潟駅の隣に新新潟駅を(ダンボールで)つくろう!!」とか「ジュノンボーイグランプリに対抗しないかたちで、受難ボーイグランプリをやろう!!」とか、これまで誰に言っても無視されまくってきたアイデアを話したら、いいですね、それ!!みたいな感じになって、一緒に遊びまくった。

あたしは無職で、徹さんも無職で、でも、最初は徹さんが「あれ食べましょう!」とか「あそこに行きましょう!」とか言って、お金も全部出してくれた。でも、あとから「あのときのお金はどうしていたの?」って聞いたら、あれ、全部アコムとかそういう場所で借りていたらしいの。徹さん、借金をしてまで、あたしと遊んでいた(あたしにおごっていた)のよ。それを聞いて、あたし、なんだかすごい楽しい気持ちになってしまって、それからはあたしが徹さんにご馳走するようになった。金銭感覚って簡単に狂うみたいで、たとえば、150万円借りられるカードがあったとしたら、100万円の借金があっても「あと50万円は借りられる」って、考えちゃうみたい。実際はマイナスなのに、あたかも所持金50万円くらいの気持ちになるんだって。おそろしいわね。マネー。あなたは、こんなマネーをしちゃダメよ。

それから、あたしたち、金もないのになぜだか色々な国に一緒に行って、香港で野宿をしたり(リゾートホテルの庭で野宿をしたから、リゾート野宿って名付けた)、ハワイ島で空き地をゲットしてみたり、チェンマイでスムージーをたらふく飲んだり、ロンドンで一緒にイベントに出演させていただいたり、マカオの噴水をお風呂代わりにしたり、もした。お金がないといろいろなことを諦めなくちゃいけない、みたいな風潮ってあると思うんだけど、お金がないならないなりにいろいろなことを楽しませてもらった記憶がある。そして、いま、ひょんなきっかけで一緒に音楽をやることになった。メンバーがひとり増えるごとに曲調(?)も変わるのが楽しくて、今回、こんな即興の曲ができました。徹さんは、最近、ピエール瀧さんがどうのこうのとおっしゃることが多くて、多分、これもその影響があるのだと思う。これはまだデモ音源だけど、いくらでもアレンジできるし、音楽って楽しいなあって思う(徹さんは、これをある種のエクササイズにしたいみたいです)。

やっぱり楽しいのが一番。笑えるのが一番。上昇志向で上を目指す、高学歴を目指す、高収入を目指す、平均的であることに命を燃やすのもひとつの生き方だとは思うけど、同じくらい「こいつらとだったら、不幸だって娯楽になる」って思えるひとと出会えたことは、人生の宝物。誰と生きるかって、すごい、大事だと思う。技術があるからといって、知識があるからといって、財産があるからといって、必ずしも、そのひとといる時間が楽しいとは限らない。ただ、一緒にいる時間が楽しいから、そのひとといる。ただ、そのひとといるときの自分が好きだから、そのひとといる。こういう関係性って、いいなあって思う。反動もおおきいから、あとからしっちゃかっめっちゃかになることもたくさんあるけど、過ぎてみれば全部『良い思い出』になる。これからも、たくさん、良い思い出を増やしていけたらと思う。泣いて、笑って。苦悶して、嗚咽して。この星に生きた思い出をたくさん残して、ああ、愉しかったなあって言いながら死ねたら本望だなあと思います。

明日です!是非!飛び入り参加も大歓迎!(徹さんも来ます!)

好きな曲!よかったら、聞いてください!

じゃあ、またね。愛してるわ。バイバイ。

坂爪圭吾 keigosakatsume@gmail.com

【イベント情報】

8月31日(土) 13時~@東京都新宿区四谷「シアターウイング」

9月9日(月) 19時半~@東京都吉祥寺「曼荼羅」

○バンドプロフィール紹介

Agape(アガペー=神の愛という意味がある)

2014年2月14日。Guitar & Vocal の坂爪圭吾が、当時同棲していた彼女に振られ、振られた勢いをそのまま活かすかたちで、「ひとは家がないと生きていけないのか」という問いを持ちながら、定まった家がない状況で如何にして生きていくかという実験を開始。

その体験談を綴ったブログ『いばや通信』が、爆発的な人気を博し、結果的に日本全国、世界20ヶ国ほどに、トークイベントなどで招聘されるようになる。「とにかくやばいことだけをやる」というコンセプトに基づいた会社、【合同会社いばや】の代表としてブログや講演活動に専念するなか、“家を熱海に買ってもらう”というゴールを果たした頃に、会社が円満解散。

ホームをレスしてからちょうど5年後。2019年2月14日。イタリアはヴェネツィアで、ある女性を通じて「音楽をやりなさい」という啓示を受けた坂爪圭吾が、日本に帰国後、一日一曲の曲作りに邁進するなか、一人、また一人と毎月メンバーが増えていき、現在6人体制で活動している(今のところ全員無宗教)。

メンバーのほとんどが、“中学校の授業以来”という驚愕のバンド結成状況の中、「ド素人から成長していく姿を公開していくことが、自他共に勇気が出るのではないか」と開き直り、約半年で、およそ百数十曲の音源を作る。それらの楽曲は、「ジャンルはなんですか?」とカテゴライズされないために、様々な趣向が凝らされている。

メンバーそれぞれが、駄目なら駄目なりに、失敗したら失敗したなりの姿を晒していくスタンスで、“技術だけではない何か”を感じてもらえるような演奏を心がけている。

◯メンバー紹介

Guitar & Vocal 坂爪圭吾(34)音楽活動歴約半年で、毎日一曲のペースで創作し、百数十曲の持ち曲のほとんどの作詞作曲を手掛けている。

Bass 保科亮太(31)音楽活動歴約五ヶ月で、「圭吾さんがギターで、ドラムは重そうだから」という理由でベースに挑戦。作詞も手掛けている。

Guitar 竹谷純平 (34)音楽活動歴約四ヶ月で、「誕生日が一番早いのと、唯一の長男だから」という理由でリーダーに抜擢。愛されキャラでありつつ、“アニキ”の愛称で親しまれる。ライブ時のMCと、エレキギターでのソロ演奏に注目。

Synthesizer & vocal 稲村彰人 (26)音楽活動歴約三ヶ月で、仲良くしていた先輩たちに、半ば強制的にバンドに加入させられる。が、秘めていた才能が開花。その独自の世界観と歌唱力から、米津玄師さんに対抗しないかたちで人気を獲得している。

Rhythm & Performe 嘉向徹(28)バンド結成前から坂爪たちと親しくしていた、最後の精鋭。メンバー全員が「アガペーのリズム体になるのは、彼しかいない」と断言し、その登場を待ち続けていた。“ドラムというより、大地そのものを叩きたい”という独特の表現は、幼少期から海とさざ波の中で育った背景に起因している。音楽活動歴、堂々の0ヶ月で、初ライブに挑む。

Drums & Keyboard 樋田 隆佑(19)本番前リズム体不在という緊急時に、Agapeに舞い降りた救世児。福岡ドーム(前)ライブを敢行した際、奇跡的に坂爪と再会し、音楽の波が怒濤のように押し寄せ電撃加入。メンバー内で唯一音楽の素養があり、温厚なクラシック育ちであった。が、実はX寄りの激しさを内在しており、ドラムは全くの未経験ながら河川敷でテトラポットを叩き続け、鬼のドラマーと化した。

◯バンドからのメッセージ

まずは「1年後、見ててください!」を合言葉に、Agapeを応援してくれているファンと共に成長していきたいと思っています。年齢的にはアラサーですが、まだまだ多感な我々Agapeの音楽を、ぜひリアルで体感していただけたら嬉しいです。


バッチ来い人類!うおおおおお〜!