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格闘技とトークの共通項④~隙を作る

私はよくトークをスポーツに例えることがあります。

ただし、実際にはかなりの運動音痴でテコンドーを習いに行って数回で股関節を痛めて断念しましたW
そこで、せめて「格闘技とトークの共通項」を探してみたいと思います。

今回のテーマは「隙を作る」です。

今回は戦闘術ということで、厳密には格闘技とは言えないかもしれませんが、取り上げるポイントは格闘技でも共通のところかと思います。

隙を作る

「例えば腹を狙わせたかったら、顔をガードする」
そうそう、こういうことって、きっとボクシングなんかでも使われるんじゃないでしょうか。
これ、トークでもよく使います。

合気道とトークをなぞらえたときに、両方とも「勝ち負け」はないと書きました。入電者を言い負かせてやったぜ!と鼻息荒い状態は仕事としては完敗です。入電者を勝たせてこそ対応者は勝ちです。

例えば、お客さまが10,000円の商品を1,000円と勘違いして電話をかけてきたとしましょう。そのときに
「ここに10,000円と書いてありませんか?それともどこかに1,000円と書いてありましたか?」
と詰め寄れば、お客さまによっては
「すいません、私の見間違いでした、ごめんなさい」
と電話を切ってくれるかもしれませんし、対応者はすこぶる気分が良いかもしれません。
しかし、その後のお客さまの気持ちはどうでしょうか。もう今後ここに問い合わせはしたくないでしょう。何かあっても問い合わせることすらできない店で買い物をしようと思うでしょうか。これは、企業側の負けなのです。

それよりも、
「ここに10,000円と書いてあったのですが、、、、」
と隙を作ってあげれば、
「こんなところに書いてあったって分かるわけないじゃないの。こんな下のほうに書くなんて、サイトを見る人の立場に立ってない証拠よ!もっと商品の近くに大きく書きなさいよ!」
と言ってくれます。
そのとき、「いや、1000円と見間違えたってことは見たんじゃん。位置の問題じゃないよねぇ」なんてことはどうでもいいんです。
大事なことは、
「おっしゃるとおり、もっと商品の近くに大きく書いたほうが分かりやすいですよね。教えてくださってありがとうございます!
で会話を終えることです。


<休憩コーナー>
ミニチュア・クリエーター 工房てるとさんより頂戴したミニチュア花器は小さいので、
葉っぱの上に置くこともできます。
中世の貴族が首につけたカラーのようには見えませんか?
見えないかWW

もちろんこの動画で隙を作るのは、そこを狙わせることで相手の動きを読みやすくし反撃するためですが、トークの場合はそこを狙わせることで相手の動きを読みやすくし心にゆとりをもって対応するためです。

それでは、また。


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