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電話応対に高い声は必要ない理由を3つ説明します

受講生の方から、「電話に出るときは声を高くしたほうがよいでしょうか」と質問されることがあります。「私は声が低いから電話応対に向いていない」と言われることもあります。

そんなとき私は無理に声を高くする必要はありません、と答えます。

①高い声よりも通る声

元々高い声の持ち主でも、うつむいて喉を圧迫した状態で声を出せばくぐもった声になります。
姿勢を正し、少しあごを上げて声が出やすいところを探します。その姿勢をなるべくキープして話せば、透明感のある声になります。
透明感のある声は、凛として「この人ならきっちりと対応してくれる」という信頼感を生み出します。

②音域を上下に広く使う

地声が低いのに声を高くしてしまったら、もっと声を高くしたいときに出せません。
表情が見えない電話では抑揚で表情を伝えますから、声は一番出しやすい高さにしておくことで、高低差を確保しましょう。

③笑顔で話す

高い声よりも大事なことは、笑顔で話すことです。
電話応対でいう笑顔とは、口を横にイーッと引っ張っておくことです。
もちろん笑顔を作ることで声も明るくなり、相手に笑顔が伝わります。

同時に、口を横にイーッと引っ張るとほっぺたにある程度力が入った状態をキープできますが、これがいいのです。
だらしなく壁にもたれている店員がいる店と、しっかりと立っている店員がいる店ならどちらがよいですか?
ほっぺに適度な力が入った話し方はハキハキとして、適度な緊張感を持って働いていることを伝えます。

鈴のような声は魅力的かもしれませんが、信頼感を与え、感情表現が豊かで笑顔が伝わり、真摯に働く姿勢が伝わるなら、十分それに優ります。どうぞ低い声を気にすることなく、無理に高い声を出そうとせず、自分の一番話しやすい声で電話に出てください。

それでは、また。



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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。