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クレームの地域性~名古屋

中京というだけあって、名古屋のクレームは大阪と東京の間なんです、これが。

大阪の方は「まけたらんかい。まけられへんてそんなことあるかいな。何がでけへんねん。あんたがやらんだけやん!」と要求をはっきりと主張してらっしゃいますが、名古屋の方はおっしゃいません。
なんらかの要求をお客さまから口に出すことは、まずないのです。

「電源入れるたんびに音が鳴るなんて思わんがや。これじゃ夜中、家族が寝てるのにうるさぁて使えんがね。」
と、冷静に攻めてくるので、東京タイプかと思い、説明書の記載事項をきちんと説明しても納得してくださらない。
そこで困った挙句に「申し訳ございません。ご迷惑をおかけしたお詫びに◯◯をお送りしたいと思いますが…」とこちらから提案すると「あぁ、そうお?そんなに言うんなら…」と受け入れてくださいます。

最初は分からなくて戸惑いました。

そういえば昔、名古屋でみかけた幹線道路沿いのお宅、道路から見える範囲は金ぴかでした。すごい家だなと思って裏へ回ってみると、なんとトタンでした。もちろん、そこら中にそんな家がいっぱいあるわけではなく、一件だけそんな家を見たのですが、他県なら、あり得ませんよね。(もしかして、あります?)一般家庭の自宅の外壁を金ぴかにする家もないでしょうし、表と裏でそこまで壁を変える家もないでしょう。
また、荷台がガラス張りのトラックで、嫁入り道具を見せびらかす風習があり、「嫁をもらうなら名古屋から」という言葉も有名です。

そんな土地柄であれば、「値引きしろ、何かオマケをつけろ」とは、口が裂けても言えないかもしれません。

しかし、最近は名古屋の結婚式も地味になってきて、ガラス張りのトラックもなくなったとか。
クレームも、今は趣が変わっているかもしれません。

人間関係の距離感には、大阪ほど近くなく、東京ほど遠くなく、中京の良さがありました。
変わってほしくないものもあります。

さて、これまで、クレームの地域性として3回に分けてお話ししてまいりました。北海道から沖縄まで、47都道府県別クレームの特徴と対応法が書けたら、面白いと思うのですが、力及ばず、このシリーズは今回が最終回です。

では、また。

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世界や自分自身をどのような言葉で認識するかで生き方が変わるなら、敬意を込めた敬語をお互いに使えば働きやすい職場ぐらい簡単にできるんじゃないか。そんな夢を追いかけています。