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#4 お前、なんで留学しようと思ったん?

こんにちは〇
ロンドンは相変わらず雨模様です。
最初は『この天気どうにかならんかな』と、まぁそれは気分が沈んだものですが、だんだんと慣れてしまっている自分がいて怖いです。。。笑

さて、先日大学院の修了式があり、無事に修了することができました〇

メインキャンパスの前でパシャリ📸

念願のローブと帽子を身にまとって式に出席できたことは本当に良かったし、留学してよかったなと思えた瞬間でした。

そこで今回のnoteでは、「でもそもそもお前、なんで留学しようと思ったん?」という留学しようと決断するまでのエピソードを、ご紹介していきたいと思います。

最後まで読んでいただけたら幸いです〇

1. 海外生活と英語が割と身近だった幼少期

中高生の頃、英語という科目は得意とは言えず、むしろ苦手な科目でした。特に高校生の頃は、恥ずかしながら定期テストで赤点連発。笑
学年平均点を上回ったことは、おそらく一度もありません。

高3の頃、授業中に行ったセンター試験(共通テスト)のリスニング練習問題では「クラス最低点だったぞ。もっと真面目にやらないと本番やばいよ」と英語の先生から、間違いだらけの回答用紙に赤いペンでありがたいお言葉をいただいたこともあります。。

ただ、それでも英語という科目は「嫌い」ではなかったのです。

私は幼少期の頃から、英語に触れる機会がちらほらありました。
我が家には 'Peppy Kids' という英語教材の教育ビデオが置いてあり、幼少期はそれをよく見て過ごしていました。
当時、意味などはもちろん理解していませんでしたが、この経験があったからこそ、英語が嫌いだと思わずに済んだのかもしれません。

また、親戚が英語圏への海外赴任や留学をしていた人が何人かいたため、海外生活の話を聞く機会がよくありました。

アメリカに留学していた従姉は、一時帰国の際に大量のお菓子のお土産を我が家まで持ってきてくれることが多く、それと共に向こうでの様子を話してくれたことを覚えています。時々アメリカから日本に来た彼女の友人と、片言の英語と身振り手振りでコミュニケーションをとるなんてこともありました。

『英語話せるようになりたいなぁ。海外で生活してみたいなぁ。』
漠然としたそんな気持ちを常に持っていました。

そんな矢先、弟がアメリカの大学に留学することになったのです。

私の大学生活も後半に差し掛かってた当時、卒業後の進路についていよいよ考え始めないといけないと思っていた際に起こった出来事でした。
『大学院留学もありかなぁ。けど、英語全然できないし何より金銭面がなぁ。。』

卒業後の進路のオプションに「大学院留学」が加わろうとしていました。

2. 留学を決心させたインターンシップ実習

私が通っていたびわこ成蹊スポーツ大学では、必修授業としてインターンシップ実習がありました。
多くの学生は、大学3年生時の夏休みの一定期間を利用して、スポーツ量販店や地域のスポーツクラブ等、希望している実習先に自分から連絡し承諾を得て、実習を行っていました。

当時、卒業後すぐにJリーグクラブのフロントスタッフとして就職することをを目指していたため、高校時まで所属していたザスパクサツ群馬の担当者の方にインターンシップのお願いをしたところ、快く受け入れてくださいました。

Jリーグクラブへの就職、特に私が希望しているマーケティングや営業職等はどこのクラブも中途採用の方が多いことを事前に認知していたため、他の業界を知らずに新卒でJリーグクラブの就職をすることはどうなのだろうと懐疑的でした。
そんな自分の気持ちを確かめるためにも、この実習はとても重要でした。

実習ではスポンサー先の営業の同行や、簡単な書類の作成、試合運営の補助等、幅広く業務を体験できました。
その中でも一番大きかったことは、実際に業務を体験したからわかる、会社としてのクラブのリアルを肌で感じれたことです。

実習を通じて、自分の現在地を再確認できました。
圧倒的に知識が足りない。
それはクラブを会社として見たときに、どのようにして利益を上げられるのか、地域とクラブ、サポーターとのつながりをどう強められるのかなど、クラブに貢献するための知識です。
影響力のある人材としてクラブに貢献したいと思っていた私は、新卒でクラブに就職することは適切ではないと判断しました。

かといって他に興味のある業界があったかといわれると、恥ずかしいことに全くありませんでした。
この状態で他業界へ就職したとしても、自発的に知識を吸収したいという意欲を持って、仕事に取り組めないだろうと感じていました。

そこで、当時スポーツビジネスを学んでいた私は、アカデミックな知識を増やすためにも、大学院に進んでさらにこの学問を究めることは長期的に見たときに有効だろうなと考えました。

ただどうせ学ぶなら、世界最高峰のリーグの1つであるプレミアリーグが行われている、さらにサッカーというスポーツの母国であるイングランドに身を置いて、現地の大学院に進むことで「アカデミックな視点だけでなく、ファンとして実際に肌で感じてプラクティカルな視点も増やせるだろう」と考えたのです。
加えて、多くの国で修士号を取得するには2年間かかるところ、イギリスでは1年間のみというのも魅力的でした。

海外の大学院になぜ進学したいのかが具体化したきっかけこそ、このインターンシップ実習だったのです。

3. 情報収集開始

そうと決まれば、どんな学校があるのか、どのように願書を出すか等、情報収集をしなければなりません。
そこで、一番最初に行ったことは「留学エージェント」を探すことでした。

何もわからないことを1から自分で調べるよりは、その分野をよく知っているエキスパートに話を聞き、そこから自分で考えるほうが効率的です。

ネットで調べてみたところ、イギリス留学に強く、初回は無料カウンセリングも行ってくれるという 'BEO' という留学エージェントを見つけ、お世話になることを決めました。

どんな学校があるか全くわからなかった私はまず、スポーツマネジメントに強い学校を何校かリストアップしてもらいました。

いくつか紹介してもらった中でも、特に興味が湧いたのが、のちに通うことになるBirkbeck, University of London / ロンドン大学バークベック校 でした。
コース名がSport Management and the Business of Football、すなわちサッカーに特化したビジネスが学べるというのです。

ここに行きたい!!ほぼ即決でした。

しかし、当然ながら入学するには必要書類が存在します。
1つ目はPersonal Statement です。これは、自分が大学時代にどんなことを学び行ってきたかというものを英語で記述するものとなります。簡単に言えば履歴書です。

2つ目は大学での成績表です。一定の成績を収めていることが最低条件とのことでした。この時点での私の成績は、最低条件以上の成績を取れていたため、このまま現状維持で卒業できるようにするだけでした。

そして3つ目、英語能力の証明書です。
私たち日本人のように、英語を母国語としない国出身の受験者は大学側が認める英語の試験である一定のスコアを取得しなければならないとのことでした。

アメリカの大学を受験する際によく使用される英語の試験は 'TOEFL トフル' と呼ばれるものですが、イギリスの場合は 'IELTS アイエルツ' が使用されるということを、エージェントの方から説明を受けました。

基準となる点数がどんなもんなのか、実際にエージェントから提供されたグラフで確認ができましたが、一瞬でこれはとんでもなく難しい試験だということを悟りました。

何はともあれ物は試し!
後日、実際に受けてみることにしたのです。

4. 衝撃のIELTS初回受験

そもそもそのIELTSとやら、いったいどんな試験や。
と疑問に思ったそこのあなた。ご心配ありません。
わたくしが分かりやすく説明いたします。

IELTS(International English Language Testing System)は英語圏の国々に留学、就労、または移住するための英語力を測定する、イギリス発祥の英語試験です。

IELTSはイギリスだけでなく、アメリカ、カナダ、オ-ストラリア、ニュージーランドなどを含む世界140ヵ国、10,000以上の機関で認定されている4技能型(Reading(読む)、Listening(聞く)、Writing(書く)、Speaking(話す))の英語テストで、年間約350万人以上の方が受験されています(2018年実績)。

IELTSの試験時間は合計約2時間45分で、目的別にアカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類があります。

留学を目的として受験する場合はアカデミックモジュールを、英語圏での就業や移住を目的とする場合はジェネラルモジュールを受験します。

EdulinXより

つまり、英語を「読んで聞いて書いて話して」の技能を試すという文字通りの英語能力検定試験です。

また、テスト形式は、PCを使用して受験するコンピュータ版テストと紙に書いて回答を行うペーパー版テストの二種類があります。

回答を回答用紙に転記する時間が考慮される関係で、両テストの時間配分は若干異なりますが、リスニング(約30分)、リーディング(約1時間)、ライティング(約1時間)の合計約2時間半の間、途中休憩は存在せず、集中力も試されるという、まさに地獄の試験なのです。

得点は、先ほど説明した4技能それぞれの項目で 1.5-9.0 の間から0.5点刻みにつけられ、それぞれの得点を足して4で割った数字が、その人の得点となります。
例えば、リスニング6.0、リーディング6.5、ライティング4.5、スピーキング5.5 のバンドスコア(合計得点)は5.5となります。

じゃあさっきお前が言ってた基準とやらはどんなもんや、と思ったそこの方。

参考までに、なじみの深いTOEIC及び英検と比較したスコア換算表を下に添付します。


スコア換算表(EDUBALより引用)

とまあこんな感じになっています。

IELTSのバンドスコア9は、英語を母国語とするネイティブスピーカーでも取得が難しいといわれているそうです。

実際にバークベックの方から提示されていたスコアの目安が

「バンドスコア6.5以上、加えて各技能の最低スコアが6.0以上」

でした。

以前にTOEIC を受けたことがあったのですが、当時取得したスコアは340でした。。
平均点が約600点といわれているので、笑ってしまうくらい低いです。笑

ただでさえできなかった高校生の頃の英語の知識が、まるで抜け落ちていましたから、できなくて当然です。

それ以上に難しいIELTS。
初回でスコアなんかとれるわけありません。

そこで初受験時は、ありのままの自分の現在地を認知するべく、テスト対策はなし、いわゆる「ノー勉」で試験を受けることにしたのです。

2019年12月、初のIELTS を受けるべく大阪のテストセンターに向かいました。
事前に受験料約25,000円 (めちゃくちゃ高い。。。) を支払い、試験を受ける気合十分!(?)

数日後、テスト結果がオンラインで返却されました。

以前、ネットで「大学院留学のための初IELTS、見事撃沈。。。」とかいう記事をいくつかみていたのですが、どれも軒並み '5.0', '5.5', '4.5', などの点数だったので、
『俺もそんなもんかなぁ』
と高を括っていました。

いざ確認すると

衝撃の初回受験

『リスニング奇跡や!笑。けど、リーディングとライティングはネットのやつより低いなぁ。ん?』

なにやら見覚えのない数字が下から2段目に表示されています。
大学院留学のためのIELTS を説明しているブログ、Youtube、どこを探しても「2.5」なんていう数字は見当たりません。

思わず笑ってしまいました。
史上最低点を獲得してしまったんとちゃうか、と。

無理もありません。
なぜならテスト中、清々しいほどに全く答えられなかったからです。

外国の方の試験官から、いくつか質問されるのですが、

これはYes/Noで答えればいいのか?
これは自分の好きなものと理由を答えればいいのか。。?

そもそも何を聞かれているのかほとんど理解できませんでした。

まるで、ルフィがマゼランに負けた時かのように、ボコボコに叩きのめされた気がしました。。

この時から、試練のIELTS対策が始まったのです。

続く。。。


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