『脳科学で変わるスポーツの未来』 Haloの脳刺激デバイスの効果と利用事例紹介③
・BrainMedia第7弾！
（脳科学のビジネス応用可能性をお届けするメディア）
HaloSportの科学的根拠についてのこちらの記事の続編になります！
3. Haloの脳刺激による実際の効果
これまでHalosportの商品紹介や、科学的根拠の説明をしてきましたが、ここでは実際の効果と利用事例について見ていきます。
3-1. All Movement is Learned the Same Way
HaloSportの効果が実証実験で現れている分野は、水泳、マラソン、自転車、ウェイトリフティング、ゴルフ、スキージャンプ、音楽など非常に多岐に渡ります。
これは、一見異なるように見えるギターの演奏や重量上げでも、脳は同じように学習しているためです。それぞれの動きを生み出す脳内の経路は異なりますが、すべての動きは神経可塑性によって生み出されているので、tDCSによる脳刺激によって同じように学習効果が生まれるのです。
3-2. Skill（スキー/バスケ/ゴルフ/ギター）
脳は、神経可塑性という脳の性質によって学習します。アスリートやミュージシャンが、フリースローやギターの弾き方のように細かく調整された筋肉の動きを学び、完璧に再現できるのは、この神経可塑性のおかげなのです。
普通、運動技能を学習してより速く、より正確に動作を実行できるようになるには、練習を何度も重ねる必要があります。何度も練習を行うことで、神経の可塑性によって脳が筋肉の動かし方を学習するのですが、HaloSportを使って一次運動野（M1）を刺激することで、より早く脳のニューロンが強固なネットワークを形成できるようになります。
例えば、アメリカのスキージャンプオリンピック選手がHaloを装着してトレーニングを行ったところ、普通に練習するより45%早く学習効果が得られ、最終的には13%も高い学習効果があったようです。
また、音楽分野では、Haloを装着することによって、ピアノの演奏スピードや正確性が30%上がったという論文が公開されています。
Helo Neuroscience / National Center for Biotechnology Information
他にもNBAのバスケ選手やプロゴルファーなど、まだ具体的な数値は出ていないが効果を実感している選手が動画で紹介されていました。
3-3. Strength（筋トレ）
また、脳刺激（ニューロモジュレーション）は筋力アップにも効果的であるとされています。NFLのアメフトチームでもHaloを使ったトレーニングが行われているようです。
Haloの脳刺激によって、20%の筋力増強効果が生まれたという論文も公開されています。
Helo Neuroscience / National Center for Biotechnology Information
比較実験等はされていないので信憑性は低いですが、倍の重さのウェイトリフティングが可能になった男性ユーザーの体験談が紹介動画が面白かったです。
3-4. Endurance（持久力、忍耐力）
筋力だけでなく、持久力にも効果があり、ランニングや自転車競技において10~20%の持久力アップに繋がったという論文や動画も公開されていました。
Helo Neuroscience / National Center for Biotechnology Information
3-5. 米軍でもHaloを活用！？
中でも面白かったのが、米軍でも効果測定テストが行われていたところです。ターゲットへの移動、リロード、連続射撃といったマルチタスクを行う際、Haloを利用することで学習効果が高まるといった結果が出ています。
このように、Haloにはスポーツに限らず幅広い分野で運動を学習することに効果があるとされており、NBA,NFL,MLBチームから米軍ネイビーシールズまで、多くのチームや組織で導入されています。
4. Haloが次のアップルになる可能性
これまで見てきたように、Haloによる脳刺激は多くの分野で効果が出ていることが証明されてきています。また、安全性に関しても、数千人の利用データから強い副作用は認められていないと発表されています。
しかしながら、まだ科学的検証は十分とはいえず、本当だろうか？と疑ってしまう人も多いはず。
しかし、もし例えばオリンピック選手ががHaloを用いたトレーニングの結果、金メダルを獲得するなど、超一流選手がHaloを後押しするような結果が出れば、多くのユーザーからの信頼を得られるようになるかもしれません。
そうすれば、むしろ「脳刺激デバイスを使わずにトレーニングをするなんて考えられない！」という考え方が一般的となり、Haloは全ての人が利用するデバイスを販売しデータを収集するプラットフォーマーになるかもしれません。
まさに、Next-Appleになる可能性を秘めているのではないでしょうか。
こちらのNewsweekにはHaloのCEOへのインタビューや利用経験などが紹介された記事が載っているのでオススメです。
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参考・引用：