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"脳科学✖️AI"で世界の最先端を行くNTTデータの『NeuroAI』とは
BrainMedia第1弾!
(脳科学のビジネス応用可能性をお届けするメディア)
今回は、NTTデータが進めるプロジェクト、『NeuroAI』についてご紹介します。『NeuroAI』とは、脳科学を用いて、コンテンツ・広告・商品を最適化するための技術パッケージです。
1. 背景技術:人の感性を予測する脳科学
脳科学(脳情報通信技術)に関して、NTTデータでは、『人の感性を予測する技術』であるとしています。人間の知覚体験とは、脳の反応に集約されていると捉え、脳活動を脳波やfMRIといった測定技術で計測し、そこにAI(人工知能)を組みあわせることで『人の感性を予測する』としています。
引用:https://nttdata-neuroai.com/
『NeuroAI』ではまず、動画コンテンツを見せた後、Encoderというフェーズで脳活動を測定します。ここでは、EEGのような脳の表面だけを測定する簡易的技術だけでなく、fMRIによってより脳の内部の動きまで計測を行っています。
Encoderによって脳情報を取得したのち、脳活動をシミュレーションします。ここで恐らくAIが使われており、どのような外部刺激(入力)があった時に、脳がどのような反応をし、どのような感情や行動(出力)に繋がるのかを深層学習/ディープラーニングで学習していると考えられます。
そして、学習したAIによって、Decoderフェーズで実際に個々のコンテンツに対して脳がどのような反応をするかを予測することができます。
このような一連の流れを通じて人間の感性を予測していくのが、『NeuroAI』です。
2. 『NeuroAI』ができること
『NeuroAI』でまず目指しているのは、広告のクリエイティブの効果検証のようです。
以下のサンプル動画では、動画広告のシーンごとに人が無意識に知覚したことを名詞(認知対象)、動詞(認知動作)、形容詞(印象)で表現しており、とても面白いです!
このように、NeuroAIを利用することで、これまで広告担当者のセンスで作っていた動画の評価が定量化される可能性があります。
またCMなどの広告は、実際に流してみるまでその効果が分かりませんが、NeuroAIを利用することで、実際に世の中に出す前に様々なクリエイティブの効果を測定し、一番良かったものを実際に世の中に送り出すことができるようになりそうです。
3. NTTデータによる産学連携プロジェクト
このプロジェクトは、NTTデータが国立研究開発法人情報通信研究機構と連携して行っているようです。
2017年からNTTデータは、産学共創プロジェクト「脳情報通信ビジネスラボ」を立ち上げており、脳内情報とその個人の特性や行動の繋がりを定量的に理解することを目指しているようです。
脳に関する基礎研究だけに留まらず、広告やモノづくりを最適化するようなイノベーションを起こすことを見据えているとのことで、今後の成果が非常に楽しみです!
*引用:NTTデータ『NeuroAI』
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