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介護施設からの外来と入院が多いことに疑問を感じ、ドクターから起業。

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青柳直樹氏は、千葉大学医学部を卒業後、千葉市内の病院で、皮膚科医として臨床診察に従事していました。そこで気づいた介護業界の社会課題を解決するため、2017年12月にドクターメイトを設立。2022年には、日本初の介護×自治体×救急×病院の連携を実現し、シリーズBラウンドで10億円を調達しています。
ドクターメイトを展開する、皮膚科医でもある代表取締役の青柳直樹氏に起業の経緯や事業発展の方法、今後の目標などを伺いました。

(聞き手/井上 和幸)

青柳 直樹氏 ドクターメイト株式会社 代表取締役皮膚科医師

家族からはせっかく医者になったのにと反対された

──早速ですが、医学部を卒業されたのになぜ、起業することになったのですか?

青柳 よく聞かれます。実は起業する思考など全くありませんでした。千葉大学医学部を2013年に卒業し、2年間、千葉市内の病院で皮膚科の研修医として臨床診察に従事していました。そのときは、早く一人前のドクターになりたいという気概でいました。ただ、わたしが想像していた以上に高齢者の外来と入院が多く、特に介護施設からの外来入院が数多くありました。『なぜ、このようなことが起きるのだろう』と疑問でした。

というのは、わたしの介護施設のイメージは、医療スタッフが常にいて、サポートしているというものだったからです。『なのに、なぜ、こんなに悪化してから来るのだろう』また、『なのに、なぜ、受診しなくてもいい軽傷な状態で来るのだろう』とモヤモヤがありました。そのとき、大学の先輩が起業し、「ちょっと関わってくれないか」と誘われたことで、『ドクターが起業するという選択肢もあるんだ』と思いました。わたしが感じている課題を会社の力で解決できないかと考えたのが、研修期間が終わる頃でした。

──それで起業しようと?

青柳 いや、起業したいという気持ちはなかったので、医療介護の課題を解決しようとする会社があれば、そこにメンバーとしてジョインできればと考えていました。そのため、さまざまな会社を探したのですが、わたしが課題と思っていることを解決しようとする会社はありませんでした。わたしが感じているモヤモヤは、診察をするたびに大きくなって行く。課題を見ないふりもできますが、気になって仕方ないという状態でした。
それに、起業するにしても大学病院で医師をやっていたので、簡単ではありません。

そのため、わたしの知り合いの内科や精神科のドクターに協力してもらい、介護施設さんに実証という形で1年半くらい、現場の課題を聞きながら診療をすることにしました。すると、現場の方から「助かる」という声が多くありました。その...

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