( )+( )=SDGs 20211017解説
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、アルファベットで4文字の「ワード」です。しかし、その成り立ちから考えると、○文字と○文字に分けられます。
これを知っているか、知らないかで、SDGsに対する理解が大きく変わります。
Sustainable Development Goalsは、どこで「区切る」?
SDGsを、このアルファベット4文字言葉としてのみ認知・認識している場合は、そもそも意味の分からない問いかもしれません。
しかし、SDGsはいきなり、この4文字言葉として登場したわけではなく、ルーツというものがあり、それと、この4文字をどこで区切るかは、表裏一体の関係にあります。
ちょっと考えてみてください。次のどちらでしょうか?
1. Sustainable / Development Goals
2. Sustainable Development / Goals
1だとすると、S+DGs=SDGs。1文字+3文字。日本語だと、「持続可能な/開発目標」。
2だとすると、SD+Gs=SDGs。2文字+2文字。日本語だと、「持続可能な開発/目標」。
どちらでしょうね???どちらでもよさそうですが、けして言葉遊びではありません。
答えは、2です。
元々、SD=Sustainable Development=持続可能な開発、という考え方が存在し、それに、後から、Gs=Goals=目標が付け足されて、SDGs=Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標となりました。
「時差」は○○年
では、どのくらい「後から」なのかというと、、、
28年です。
SDGsの採択は2015年ですね。2015年の28年前はいつかというと、2015-28=1987年となります。
そう。
SD=Sustainable Development=持続可能な開発、の概念の定義は、1987年だったのです。日本の元号でいうと、昭和62年です。
ですから、平成生まれ以降の方は全員もれなく、SD時代に生まれ育ってきたSD時代の申し子だ、と言えるわけです。
SDGsの前身となるMDGs(ミレニアム開発目標)も、急に何もないところから出てきたわけではなく、SDの方向を目指す取り組みの中に位置づけられます。
SDGsは○○○直し
SDの概念定義から28年、MDGsに取り組んで15年。
MDGsで一定の成果はあったけど、十分ではないね、ということで、2015年に「仕切り直し」でできたのがSDGs、というわけです。
実は、1992年の地球サミットで「アジェンダ21」という文書が採択されました。
2015年の国連総会で採択された文書(その中にSDGsが含まれる)の名称は、「2030アジェンダ」です。
これは偶然ではなくて、「仕切り直し」だからです。
1990年、学生時代にSDに初めて接した私には、SDGsを声に出して読むなら
「エスディ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ジィズ~~~~~~」
ぐらいの感じです。