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幼き頃の思い出の味について

匂いの記憶

人間誰しも、幼き頃の思い出の味の一つや二つはあるのではないだろうか?

何か、ふと突然思い出して食べたくなる感覚。

ふと食べた時に、匂いや食感などでその幼き日を思い出せる食べ物。

人間の嗅覚は犬とは比べ物にならないけど、その幼き日の、その瞬間に連れて行ってくれる能力は確実にあるんじゃないだろうか。

わたし、室長の場合は二つあって、一つは『吉野家の牛丼

この吉野家の牛丼を食べると、何故かはわからないが、ふと鼻に抜けた時の匂いで昔に戻れるのである。母親の手料理とかではないところが何とも言えないのではあるが笑。


お店で食べた記憶はないので、父が仕事帰りに買って帰ってたのか、持ち帰り牛丼の思い出の味なんだろうか。
幼稚園の頃の記憶であり、情景も断片すら無いような記憶であるが、匂いの記憶は凄いなと思う。

もう一つは、これも幼少時代にお店で食べた記憶はないのだが、神戸の焼き鳥屋さん『鳥光』のお持ち帰りの、鳥飯。

幼稚園までは西宮市に住んでいたものの、他府県に引っ越していたので実は鳥光は大きくなるまで、完全に記憶にはないお店でした。

まさに社会人になってから、『そう言えば神戸の焼き鳥屋さんの鳥飯が美味しかったなぁと』何故か発端は覚えてないけど思い出し、なんて焼き鳥さんなのか名前を親から聞いて『鳥光』だったであろう、とのことで鳥光を探し当てて一人で向かったのである・・・。

違うのかなぁ、どうなんだろうと思いながら当時一人で訪れ、メニューを見ながら、覚えてそうな味の品を注文する。

モモ焼きを食べる。炭の味も、何故かタレの味も覚えている。そしてもちろん鳥飯も。まさにまさに、この味が…鮮明に大人の自分を幼稚園時代の自分に連れて行ってくれるのである。幼稚園の先生と親が話中なのに、早く帰ろ〜と言って、ぐちゃぐちゃ言っている風景を思いだす笑。何故か思い出すのはその風景。先生とお話中でしょ、と母親に怒られている自分(笑)

食べながら、何度頷いた事か。鳥飯以外も食べていたのだろうか。定かではないが、舌が確実に覚えている。

大した記憶も残っていないのに、何で幼稚園当時を思い出せるのだろうか。

それ以来、今現在まで、『鳥光』は大事にしたい思い出の味の場所であり、大切な人としか行ったことがない店である。唯一、女性を連れて行ったのは、今の嫁さんだけ。

味と記憶を楽しみたいので、行く機会は少ないけど、ほぼ一人でしか行かない店が鳥光。モモ焼きを食べたら、まず目を瞑ってしっかり味わいたいというか・・・友達がいたら喋っちゃうんでね笑。

医療業界という職業柄もあり、ここんとこの影響で全く外食の機会がないけど、何年ぶりか・・・行きたくなってきたなぁ。新型コロナで大きな影響を受けていると思うけど、頑張ってるかな鳥光さん。

うーん、やっぱり来月には神戸に行くか!


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