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プロジェクト開発リーダーが育休を6ヶ月ぐらい取った話-出産編

こんにちは。
引き続き、読んでいただけている方々、ありがとうございます。
育休の話にまだ辿り着いてないですが、次回から実際の育休話に入っていきますので、私の記録にもう少しお付き合いいただければと思います。

そんな感じで、前回の記事はこちらから。

今回は、出産からその後の育児に突入するまでをお送りします。

妻の入院

どのぐらいの長丁場になるかわからない、突然の入院生活。
もちろん、妻自身は驚きと不安がほとんどだったと思いますが、私もかなり動揺していました。
(当然と言えば当然ですが。。。)
今回の入院は、胎児腹水だけでなく切迫早産の進行もあったため、基本は安静にしている必要がありました。
なので、院内は車椅子移動+コロナ禍での移動制限があるため妻はかなりの閉塞感を感じていたようで、1日数回電話することでお互いにメンタルを保とうと決めていました。

突然の出産

そう心を決めて始まった入院2日目の朝、突然の電話。
「赤ちゃんの容体があまり良くないため、これから緊急で帝王切開を行います。」
突然の連絡で頭が真っ白になりました。
直後に妻から電話が来たため、最小限の会話だけして手術室へ。
私は親たちへの連絡を済ませて、1時間ほどかけて病院へ。
到着した頃には既に手術はほぼ終わっていました。
30分弱で完了し、無事終了。
手術室から病室に戻る妻にようやく会えた瞬間に涙が溢れ出てきました。
「ありがとう、がんばったね」としか言葉が出なかった。
腹水込みで約2500g、男の子が産まれました。

生後0日の手術

無事に出産は終わったけれど、息子はまだ腹水があるまま。
産後処置と書類手続きが終わって、ようやく一度対面ができました。
ようやく会えたと言う感動と、早産のための呼吸器による痛々しさと、腹水でパンパンに膨らんだ苦しそうなお腹。
様々な感情がぐるぐると渦巻いて、また涙が溢れてきました。

その後、先生からこれから行われる手術についての説明。
診断は産前と変わらず、胎便性腹膜炎。
おそらく腸重積が引き金となって、腸の一部が破裂し、そこから漏れ出した便がお腹に溜まっているとのこと。
これから手術をするが、問題は無事な腸の長さがどのぐらいあるか…という点。
腸は栄養を吸収する器官なので、短すぎると吸収量が足りないため、補うための点滴が外せない体になってしまう。
そうすると、肝臓が限界を迎えて長くは生きられないこともある…と言う可能性も伝えられました。
様々な覚悟をしながら、手術が始まるのをひたすら待ちます。

そして、ついに手術が始まりました。
3時間弱に及ぶ手術は終了し、予定していた処置は完了。
一時的に胃につながる上の腸に人工肛門を設置して今回の手術は終了しました。
腸の総合的な長さは問題なかったけれど、早産による未熟性があるため、腸の発達を待ってから結合することとなったそうです。
「このまま発達が進み、処置ができれば、普通に生活が送れるようになるでしょう」
先生にそう言われたとき、今まででいちばんの涙溢れました。
まだまだ不安はあるけれど、一つ目の壁を越えることができました。

通院生活と2度目の手術

妻も息子も手術は一旦完了し、まずは妻の退院日が決まり、息子の面会ができるようになります。
妻の帝王切開は横に切開する形になったため、傷も比較的目立たない上に回復も早いようで、産後6日で退院できそうだけれど、面会は不可。
息子は手術後3日間は毎日面会可能で、以降は週2回の1回につき15分ほどの面会だけ可能です。

出産が年末になったのでちょうど年内の仕事も終わり、時間はたっぷりあるので毎日行く予定でした。
しかし、初日の面会後に私が若干の発熱したため、間が4日ほど空きました。。。
方々から、「どう考えてもメンタルがやられているから少し休め」と、ありがたい言葉をいただきました。
急に訪れた寂しいひとり暮らし、まともに食欲も湧かない状態で年末年始の特番もつけてるだけで全く頭に入ってこなくて、年越しなんて実感はなかったです。
ただ、年始にやっていたTOKYO MERの一挙放送でエレベーターに取り残された妊婦さんの話だけがやたら頭に残り、見ながら涙を流していました。

そんな生活を数日送った後、妻の経過は良好なため、無事に退院できることとなりました。
この時は本当に嬉しくて、迎えに行って会っただけでまた泣きました。
(この騒動で、かなり涙もろくなりました)

妻の退院後も息子の面会は続きます。
さらに、入院中の息子には母乳による免疫と栄養が1番ということで、妻は3時間に一回の搾乳をして、それをパックに入れて冷凍し、面会のたびに届けることになりました。
結果として、この生活を息子が退院するまでの2ヶ月半続けた妻は、本当に凄いと思います。

週2での面会を続けて2ヶ月ほど経過したところでようやく腸の結合手術日も決まった数日後、急に病院からの電話により、妻が呼び出されました。
何事かと思っていたら
「お子さんが元気すぎて力強く泣くため、人工肛門のから腸が飛び出したので、明日手術します」
とのこと。
まさかの2週間繰り上げです。
毎度のことになってきましたが、何もかもが急展開で驚かされましたが、無事に結合手術は成功しました。
開腹手術をしたため、癒着は必ず発生するので腸閉塞のリスクはずっとあるものの、状態は良く完了できたそうです。

術後の経過と退院

息子の術後経過はとてもよく、主治医の先生も驚くほどでした。
壊死した腸を一部切除しているため、途中までは点滴が外せなかったのですが、哺乳量がみるみる増えていき、あっという間に体重も増えてきました。
傷の治りも順調で排便も浣腸なしで問題なくできており、あっという間に退院が見えてきました。

退院前には病院に私たちが息子と同じ部屋に泊まって様子を確認して、問題なければ退院となります。
最大のネックであった体重増加も、哺乳量によってカバーされたため、無事に退院となりました。

退院の日、お世話になった看護師さんたちに涙ぐみながらお礼を伝えて、いよいよ3人の生活が始まりました。



と、いうわけで、ようやく本格的な育児が始まりました。
実際は息子の退院前から育児休業に入っていたため、次回はその辺りの時系列と帰宅後のドタバタ、その時に感じたことなどについて書きたいと思います。


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