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国破れて東京五輪あり

社会に出たらバブルは見事に崩壊していて、日本経済はずっと右肩下がりのままだ。

国全体が好景気であることを社会に出てから実感したことがない。

筆者が20代30代の頃は、今年こそ“日本復活“みたいなフレーズが壊れたラジオのように繰り返されるだけで、過去のやり方の踏襲と根性論があったのみだった。

40代になると、いよいよ経済の負けが込んできて具合が悪くなってきたようで、“美しい国”のような自画自賛に代わってきた。

COOL JAPANって自分でクールと言ってどうするの?

なんだか恥ずかしさも消えてしまった。

社会人になってから負け続けることには慣れているはずだった。

でも、今のこの感じは一体なんだろう。

東京五輪を直前にして、コテンパンの敗北まみれの気分だ。

この感じは、リーマンショックでも東日本大震災でも味わうことができなかった。

100年に一度、1000年に一度のイベントが直撃しても、まだどこかに何とかなると“希望”の二文字があったような気がする。

敗戦ムードとは今現在この感じなのだろうか。

もう国としての復興云々ではなく、みっともない敗戦のようなオリンピックでもいい。

どこの国の人でもいい。

東京五輪に賭けてきた選手たちを応援しよう。

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