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少年ジャンプ2024年2号感想

なんだかんだ、ONE PIECEの表紙と巻頭って安定していてほっとします。
新連載を除き、2024年号の頭というのも納得の貫禄があります。

並べたときの見やすさで1号、2号という記載をしてしまっていますが、本来は新年1号、新年2号の表記が正しいんだろうな……、と思いながらこの記事を書いています(いつまで新年がつくんだろう)。


2023/12/11発売 
表紙:ONE PIECE
巻頭カラー:ONE PIECE
センターカラー:累々戦記
センターカラー:夜桜さんちの大作戦
センターカラー:魔々勇々
読み切り:つくも小町の年末(迫賢利)

ONE PIECE

第1101話 “ボニーへ”

くまが「ゴア王国」コルボ山でルフィとニアミスしていたのが3年前(ルフィ16歳)となると、ルフィたち麦わらの一味の冒険って本当に1年未満の出来事なんだ……、強すぎ……、という気持ちが強くなってしまいました。というか「エッグヘッドまでの冒険-2年」の中に冒険のほとんどが詰まってるの、なんらかのバグとしか思えない。濃すぎる。

そしてこの短い邂逅シーンだけでもドラゴンがちゃんとルフィのことを息子として大切に思っているとわかるシーンがあったり、『ゴムゴムの戦斧』は元々「誰かやられて捕まる時もある!!そん時だ!!」とアーロンパーク編の補足があったり、細かい描写で登場人物の考えや生き方を表現するのが上手すぎる。相変わらず情報の密度がすごいマンガだと思います。

そして、先週からくまが書いている手紙がボニーに届けられていないシーンは、なんか心が張り裂けそうになるくらいにつらかったです。世界政府に不利になることが書いてあるならともかく、書いてないんだから届けてやれよ……、というあたりで再び世界政府へのヘイトが貯まっていく。

これも細かいところですが、世界政府のやり方に対して仕方なく従っている人物とそうでない人物も結構書き分けがありますね。赤犬、黄猿なんかはボニーに対して思うところがあるのが結構前面に出ていたのに対し、アルファはボニーに対して全く情がない感じ。

ベガパンクサイドでのクローンステューシーの「自我のない『人間』と自我のある『複製人間』どちらが不幸かしら」というセリフですが、これはこのテーマで作品1つ書けるくらいの話なのでこのままさらっと流すのか、今後作品の根幹に深く関わってくるのか、結構気になります。主にセラフィム周りで問題になる話だと思っているんですが、尺的に軽めに流すのかな~と思っていたところでこうしてセリフとして出てきたのでちょっとわからなくなってきましたね。

この時点でベガパンクはクローンのステューシーのことを「人間」とはっきり言っていることと、くまの自我を奪うことを「死」と表現していることから、ベガパンクは「人間」を「その自我」であると定義しているんだと思います。この辺りの倫理観は自分と近いのでやっぱりベガパンクのこと憎めないな……(実際、悪人ではないと思う)。

ボニーの逃亡に力を貸してくれる皆、優しい。ボニーがどうして海賊になったのか、一緒にいた船員は誰なのか、海賊船の装飾の意味、この辺りが一気に明かされた爽快感は最終章ならではなのかも。ただの女の子であるはずのボニーが海賊にならなければならなかった事情を思うと悲しいですが……。

というか、ONE PIECEで恋愛は描かれないものだというのは重々承知しているんですが、ここに来てルフィよりも早く「ニカ」を知っていて、それを心のよりどころにしていた女の子が出てくるって……、ONE PIECEじゃなければヒロインレースにかなりの影響を与える出来事じゃないですか!?!?!?かなり「運命」を感じる女が……ここで!?!?!?みたいな気持ちになりました。まあ、相手がルフィだし、ボニーの年齢も年齢だしで恋愛にはならないことをわかった上での盛り上がりではあるんですが、本当におもしろいな、ONE PIECE……。

盛り上がりすぎて感想も長めになりました。

鵺の陰陽師

第30話 初任務

急にUNOから始まる初任務。最近オモコロチャンネルで「『UNO』を公式ルールでやったら大・白・熱!!!」を見たところだったので、1コマ目からおもしろくなってしまいました。

これ。

このままなんとなく女性の多いパーティーのバトルものとしてやっていくのか!?という雰囲気だった鵺の陰陽師、四衲の発言から一気に周防先輩と代葉のWヒロインものに!?どうなっちゃうの~!?という回。というかtrueエンドじゃないと攻略できない鵺さんはともかく(ギャルゲーだった頃の鵺の話?)、わざわざ血縁ではないことをお出ししてきた四衲の方はまだ全然ヒロイン枠だと思うんですがそこのところどうなんでしょうか。

いないはずの場所にいる幻妖の件、1人で残してきてしまった四衲の安否も心配ではあるんですが、作品全体の舵取りの方が気になる回でした。ここから本格的にヒロインレースになった場合、いわゆる負けヒロインが出てしまうのが個人的には苦手なので本当にどうなっちゃうのかハラハラしています。

この流れだと次のセンターカラーは女の子がかわいいのが来そう。それは楽しみ。

SAKAMOTO DAYS

DAYS 147 大騒ぎ

サブタイトル通りすぎて笑っちゃった。

先週落下ダメージを心配していたシンはボロボロではあるものの命に別状はなさそうでよかったです。頭痛のシーンは超能力の成長フラグか単に怪我なのか……、まだ読めない感じ。

また、「特殊護衛分遣隊」という全然知らない舞台も登場。名前的には殺連の護衛担当って感じだと思うんですが、「特殊」ってついてるので会長直属とかそういうのも有り得そう。ちゃんとシンと夏生を制圧し、真冬と一緒に入館した虎丸もマークしている辺りはちゃんと仕事ができるようですが、シンの話全然聞いてないのがややマイナスかな。実際この状況でシンがスラー一派ではないって証明はほぼできないので仕方ないとは思いますが……。

しかし見た目だけの印象で語るのもあれですが、鮫島さんすごい苦労人っぽい見た目ですね。

SAKAMOTO DAYSにおいてはめずらしい一般人が慌てるシーンも登場して、今回の戦いが今までとは規模の違うものなんだな~というのも感じられてよかったです。普段はあまりモブが動じていないのはそういう作風もあるとは思いますが、「殺し屋なんていない、またはいたとしても自分とは関係ない」という感覚もあるんだろうな……。この辺りは殺連が殺し屋を上手くコントロールしているのもあるし、「今回は自分たちも巻き込まれるかも」という危機感がモブにもある、という書き分けかな~と思います。

熊埜御戦でもちょっと出ましたが、そういう点でもスラーとの戦いが特殊であること=「スラーの示す新しい世界に秩序はない」ということを示しているのがいいですね。

今までスラー側としてもどういう立場になっているのかわからなかった虎丸の内面をさらっと描き(そこまで強い信念はないというキャラ立ちも好き)、そこから来週の巻頭カラーに向けて(?)坂本が登場するのもかっこよかった。というか、このシーンで虎丸がスラー人形を鞄につけてるのにやっと気付いたんですが、全然一派であることを隠してなくて笑ってしまう。まあ、殺連側でスラーの見た目を知っていてこの人形がスラーだってわかる人もそういないとは思いますが……。

南雲が殺連内でかなり強い権利(人事権?)を持っていそうなところも気になりました。実際ORDERって実行部隊であって権利的なものは強くないと思っていたんですが、その辺どうなんだろう。特殊護衛分遣隊との関係と合わせて教えて欲しい。

また、私は南雲の「シャイな人が教室に入りづらい」JCCの同期であることに引っかけた有月への嫌味だと捉えたんですが、色々見てたら上終説(そう言えば今どこにいるんだろう……)、坂本説があって確かにそっちの方が有り得るかもな~~~と思いました。それにしても南雲、復讐に囚われすぎて神々廻がちょっと引いてる感じになってるけど大丈夫なのか?

来週の巻頭カラー楽しみです!!!

でもついこの前カラーやったばっかりな気もする!!!先生の体もちょっと心配!!!見開きページでトイレに行きたがっていたモブの膀胱も心配です。

累々戦記

第二話 迷う翼

センターカラーも絵が上手い!!!シュッとしたオシャレな感じの絵柄とカラーの雰囲気があっていていい感じだと思います。

前回の引き通り、依頼請負型で話が進んでいく様子。話の原型としては方向性は違うもののSKET DANCEのスケット団とかそういう感じかな。絶対他にもこのタイプの話があるんですが、今ちょうどSKET DANCEしか出てこなかったのでそんな感じとして進めていきます。ちなみに、学内で「魔祓い」というのは鵺の陰陽師と被ってますが、あっちは依頼を受ける形ではないのでその辺りは差別化できていそうな感じ。

「剥がし屋」という活動形態も決まり、意外にもちゃんと「自主活動」として認められている……。この辺はもしかしたら令和ナイズなのかもしれません。あと普通に朝風が正式参加していて笑ってしまう。正式参加までもっと粘ると思いました。いい人なのかも。

剥がし屋の涅森“異界七つ道具”&朝風でいい感じに敵を倒して人助けも完了、とすっきりした構成の第2話でした。最初のお客さん(?)が学校の人気者なので、これ以降の客足も期待できる気がしますが……、どうだろう……、そう上手く行くんだろうか……。急に不安になってしまった。

アオのハコ

129 正しい努力で

IHに向けてそれぞれの部活を頑張る回!!!このマンガ、恋愛だけではなく、こうしてちゃんとスポーツ回も挟んでくるので青春に締まりがあっていい感じ。

あくまで「部活」としての頑張り方というのも書き方が上手くて、人気があるのもわかる~~~。感情移入できる人が多いんだと思います(私は運動部ではないのでそうでもないですが)。

あと兵藤さんの妹、これ以上それっぽくなる前に諦めがつくように誰かなんとかして欲しいですね。かわいい女の子が傷つくところが見たくないので!!!切実に!!!

僕のヒーローアカデミア

No.409 “個性”!!爆破!!

今週も「劇場版僕のヒーローアカデミア」(概念)でしたね。

こんなむちゃくちゃな戦いをしている爆豪にもちゃんと生まれた瞬間があって、その人生を賭けて戦っているんだ……と思ったらまた涙が出てきてしまった。かっちゃんの母のことを思うと、なんかもう色んな方向につらくなってきてしまって、今すぐ勝ってくれ!!!爆豪!!!って気持ちです。それで五体満足で帰ってきて欲しい。

でもこれ本当は「待っている人がいるから帰ってきて欲しい」ではなく、「全てのヒーローが無事に帰って来て欲しい」っていう祈りであるべきなんだよなとか色々考えてしまう。

また、ここで爆豪の天才的な戦闘のセンスが生かされているのは普通にアツかった。「俺たちの物語だ!!!」という叫びも激アツ。しかしこういう物語の収束を見ていると、そろそろこの物語も終わりに近付いているんだな……としみじみ思います。

そして先週言っていたこれ、

ラストの爆豪の「勝てるわけねーだろ」は「こんなのに勝てるわけねーだろ」ではなく、「こんなの出したところで俺に勝てるわけねーだろ」であって欲しい。

https://note.com/keichand/n/n302c4d33aaa2

「俺一人で…勝てるわけねーーーンだよ」でしたね。「俺たち」の力で勝ったんだ……と思ったらまた涙が……。次号休みなのは残念ですが、この絵の書き込み見てたら納得しかないので、このまま最後までていねいにこの物語を書いていって欲しいなと思います。

キルアオ

page 33 波乗れない家庭科部

文化部がいきなり運動したら筋肉痛で死んでしまうの、身に覚えがありすぎて切ないですね。

乙姫さんと乙姫ちゃん、乙姫ちゃんも十三のこと気になってるけど、乙姫ちゃんの方はノレンのことも好きなのでノレンを応援したい……という複雑な三角関係になってしまった。私は好きです。

次週は肝試し……ではなく「絶対に声を出してはいけない!!学校警備員」回。このマンガもジャンルがめちゃくちゃになってきていて、このおもしろさを探求する精神、好きだなと思います。

僕とロボコ

第165話 同窓会とキセキの世代

今回はいつものコメディじゃなくてギャグマンガの回だったので……、感想が……、書きにくい!!!ギャグマンガの感想って「○○で笑った」意外書くことがなくなってしまう。

もっと精進したいと思います。

ただ、今まで出てきた脇役大集合という企画自体が結構うれしかったのでよかったです。またやって欲しい(同窓会だしまたできると思う)。

夜桜さんちの大作戦

作戦206. 双子大作戦

カラーかっこいい!!!前にこれに合わせて巻頭カラーがよかった~~~みたいなことを書いたと思うんですが、無事に叶ったのでよかったです。

そして百、以前のビデオレターの時からやっていることが人外すぎて怖かったんですが、あれ以上に怖いこと……あるんだ……。ここまで来たら未来予測とか通り越して未来予知だと思いますが、もしかして私が読み逃しただけでそういう描写、あるのかもしれないって気持ちになってきました。

この予言(?)に関しては「旦を終わらせ」はいいとして「桜咲く」に関しては「つぼみが花開く」という意味もあると思うので、黒いひふみの存在と合わせてそこそこ不穏ではあります。

作戦の組み合わせとして引き裂かれてしまった2人……!!!でも私でもそうすると思うので、この辺りの読みの甘さは子どもらしくてかわいい気がします。

グリーングリーングリーンズ

第3話 譲れないもの

この話を読む前に前作のビーストチルドレンを読んだんですが、おもしろかったです。全3巻です。おすすめ。

ヒロインにはあまり歓迎されない中、それでもしっかり仕事をしてゴルフの練習もしている主人公、真面目で好感が持てます。読んだばかりなので前作の話もしてしまいますが、前作の主人公も真面目な性格だったので、こういうタイプの主人公を書くのが得意なのかも。

真面目でコミュ強なのでヒロインに強く当たられていても、逆に周りとは上手くやっていけているのでストレスが少なくて読みやすく感じます。今後(?)恋のライバル(?)になりそうな相手も基本的にはいい人属性なので雰囲気が悪くなることなく、すんなり勝負に入る物語構成も上手い。

競技に対するスタンスも「上手い下手」よりも「楽しい」を主軸にしているところが初心者スタートというスタイルとマッチしていて読み味が爽やかでいいですね。これは応援の一票。

そう言えば「正しい努力」という話が今週アオのハコとちょっとかぶってましたね。

アンデッドアンラック

No.187 魂再生

早速ですが、先週の感想を引用します。

なんなら来週既に宇宙船の中から始まっても驚かないかも(流石に太陽に宇宙船で行くのは無理かも)。

https://note.com/keichand/n/n302c4d33aaa2

ほら見ろ!!!これからもアンデッドアンラックのRTA力を舐めずに行きます。

不燃で太陽の燃焼を止めることができるって(そもそも燃焼なのか?とか地表?というのはアンデラ世界の太陽はそうということだと思います)流石にチート過ぎない!?と思いましたが、そもそも神も不燃で太陽の燃焼を止めに来るとは思ってなかったと思うのでバグの一種かも。

黒焦げのアンディとの合流はまだ先になりそうですが、ここからまた一気に仲間集めが捗りそうな上、ついにジュイスとの邂逅もありそうでますます盛り上がってきました。

また、太陽の上で出会った理はジーナ(不変)を器と呼んでいたので、やっぱり理に対して否定者が対になっている感じ?この辺りはまだ謎を残しているところですね。ジーナの対っぽいので、今回戦った相手は「変化」かな。こう考えると上手く反転した理が出てこない否定者もいるような気がしますが、その辺は本編で明かされるのを楽しみにしようと思います。

魔々勇々

No.14 「いつやるの」

今でしょ!!!と思ったら本編でもやっていた。

このサブタイトルの件も含め、今回はコミカルな要素も多くておもしろかったです。コルレオをちょっといいなと思ってしまったからなのか、身長を聞いて落ちつくミネルヴァとか……なぜかアイドルになるエリシアとミネルヴァとか……我が子がドーベルマンに!とか……。

個人的にこういう暗めのストーリーと妙なギャグの組み合わせって大好きなんですが、好みが分かれそうな部分でもあると思うのでなかなか案配が難しそうですね。

ウルビダ姫を殺した実弟の方も何か物語を秘めていそうな感じもします。

https://note.com/keichand/n/n302c4d33aaa2

先週言っていたこの実弟ですが、エスカバであることが発覚し、勇者と魔王は対で呼ばれているかもしれないことが発覚。これに関しては「どうやって勇者と魔王を争わせる?」という疑問のアンサーになっています(とはいえこれは大体読んでいれば感づきそう)。

勇者エヴァンの紋章術、魔王エンドの紋章術についての設定がある程度明かされ、4vs4の戦いも始まり、最初の山場を迎えたと言っても過言ではなさそうな魔々勇々ですが、やっぱり順位が不安でもあり……!!!まだ続いて欲しいのでアンケートで1票を投じようと思います。

ウィッチウォッチ

136 竜-バン

使い魔面接編、完。

確かに今までの面子だと色々不都合がありそうだったので(男3人+女児の同居)、女性型になれる使い魔が家にいてくれるというのは物語的にもメタ的にも心強いです。

個人的にとても好みの女性が来てくれたので心がめちゃくちゃ盛り上がっています。

あかね噺

第90席 この風は心地いい

やっぱ先週が89話だったっぽい!!!

今昔亭朝がおの今までを描き、朝がおから見たあかねとからしの強さを描写した上での大事な会の役目を「お前に頼みたい」というアツい展開。この展開があかねの二ツ目昇進へと繋がるという部分も含めて続きが楽しみな回でした。

それにしても朝がお、この過去からよくここまで落語家としてやってきたな……、という気持ちに。

逃げ上手の若君

第137話 くじ 1338

ついに時行と小笠原貞宗の再戦!?と胸がざわつくべき回なんですが、くじ引きシーンの異様さに全部持って行かれてしまった……私もまだまだ精進が足りないな……と思ってサブタイトルを見たら「くじ」だったのでやっぱそれでよかったのかもしれない(そうか?)。

マジでこのくじのシーン、下手なホラーよりもよっぽど怖くて夢に出そうです。小笠原貞宗のことが相対的にちょっと好きになってしまったまであります。

アスミカケル

Round25 格闘家

前回のサブタイトルが仕事人で、今回が格闘家なのはなかなかこう、思うところがあります。

また、ここで奈央さんの腕の負傷の過去が明かされ、それから二兎と奈央さんの同日試合が決定する怒濤の展開は、もしかしてそろそろまとめに入ってきてる?違う?という別の部分でもハラハラさせられます。

奈央さんの腕の件にしても、陰湿なやり方で壊されたというわけではなく、ちゃんと次へと繋がるエピソードだったところにほっとしました。このエピソードといい、今回もっともインパクトのある絵面を出してきたお嬢様腹パンといい、競技に関してはみんなクソがつくほど真面目ってところがいいですね。

暗号学園のいろは

第五十二号 「裏切りの裏切りは矢面」

「翡翠リヴァーシー」はちゃんとルールを整理すれば普通におもしろそう。もちろん、今回のマンガと同じ方式でやる場合、各国の通貨と相場、裏表がどちらかをちゃんと知っていないと話にならないので、この学校の生徒の博識さは本当に半端ないなと思います。

いわゆるオセロをやるだけでこんなにかっこいい見開きになることあるんだ……という感じで話は進み、最後の逆転からの逆転はもはや天晴れ。何気に相手をお姫様抱っこしている要塞村さん、やっぱり人望モンスターなんですよね。

今回この暗号資産「モルグ」の胡散臭さも語られ、電脳世界の探索だけではなく、縦軸の展開も進んでいることを示唆していたのもよかったです。

ツーオンアイス

第12話 恋愛じゃないと思う

ペア競技ってこういうところが難しいよな~~~!!!という回。この辺りに触れつつ、恋愛ではない話をやっていくのってなかなかさじ加減が難しいと思うんですが、この題材を選んだ時点で、この作品のサビがここなんだろうなとも思うので今後どういう形のペアになっていくのかを見守りたいと思います。

だからといって、次に参考にするペアが「3ヶ月前に別れたばかりの元恋人カップル」なのは極端すぎて笑ってしまった。これもなかなか書くのが大変そうな題材だと思います。

カグラバチ

第13話 精鋭

今回は前回お預けになった双城VS神奈備の人たちのバトル。もしかしたら噛ませなのかも……、と勝手に心配していましたが、今のところはそんなことなくいい感じのバトルをしていて安心しました。実際立場的にも人数的にもあまり負ける要素がないんですが、ここで双城をチヒロが倒さないことある!?というのもあるので、まだちょっと心配。いい感じの落としどころに行って欲しいです。

主人公側が相手の能力をわかっている状況で戦っていくタイプのバトルマンガは比較的めずらしいかもしれないと思っているんですが、こういうのも結構おもしろくていいなと思い始めてきたので、この先も新しい妖刀が出てくるのが楽しみです。

【読切】つくも小町の年末(迫賢利)

ジャンプ・ショート・フロンティアの作品。年末にちょうどいい、ほっこりした内容の読み切りでした。祖父を亡くし、先代を引き継いでがんばる!というのもジャンプっぽいひたむきさがあって、そういう意味でもこの号にあっていてよかったと思います。

少年ジャンプ2024年3号 予告

毎回さらっと読み流してますが、ここのアオリ文毎回考えてるの普通すごいですね。「次週!読み殺(ゴロ)作品大集結!!読みkill(キル)ころには日常殺(さっ)新!!」とか、自分からは絶対に出てこないと思う。

来週はDr.STONEのスピンオフシリーズの2話目が載るのもめちゃくちゃ楽しみです。

2023/12/18発売
表紙:SAKAMOTO DAYS
巻頭カラー:SAKAMOTO DAYS
センターカラー:キルアオ
センターカラー:鵺の陰陽師
センターカラー:カグラバチ

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