見出し画像

少年ジャンプ2024年27号感想

前号:少年ジャンプ2024年26号
次号:少年ジャンプ2024年28号

2024年6月3日 発売 
表紙:SAKAMOTO DAYS
巻頭カラー:SAKAMOTO DAYS
センターカラー:超巡!超条先輩
センターカラー:【読切】でんでんナイト(武鴨樹)
センターカラー:アンデッドアンラック

表紙はアニメ化が決定したSAKAMOTO DAYS。初出しがジャンプPRESSになるという変則的な発表になりましたが、初回にふさわしいビッグニュースだったと思います。

既にPVが発表されていて、2025年1月スタートというのは結構スピード感がありますね(絶対ウエハース発表のときには決まってたと思うとおもしろい)。製作はDr.STONEと同じトムスとのことで、今後の続報が楽しみです。

※ この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。

SAKAMOTO DAYS

巻頭カラー

アニメ化決定にあわせてドラマ撮影風のイラスト。シンと南雲の配役は昨年のジャンフェスの「もしも殺し屋になっていなかったら?」の話から来てるのかも。ただこのイラスト、坂本が裏方で葵さんと花ちゃんと南雲が役者っぽいので、撮った映像を見たら南雲と葵さんが夫婦っぽくなっちゃわない!?地味におもしろくて気になります(そういう細かいことを気にするイラストではないことも含めて)。

また、ここで最強ジャンプでスピンオフ「SAKAMOTO HOLIDAYS」の連載開始も告知されています。作者はSAKAMOTO DAYSのアシスタントもしている大川哲さん。

しかし私はこれ以上購入雑誌を増やして大丈夫なのか……?不安だ……。

DAYS 168 閉館

サブタイトルを見てびっくりしたんですが、「閉館」って!?「閉館」って!?!?!?

ということでぬるっと殺し屋展が終わり、新章へと突入。有月(篁ver)が立ち去り、坂本・南雲気絶からの1週間経過はマジで想像していませんでした。

葵さん・花ちゃんが人質に取られるのでは?という心配がありましたが、ここは世界観的に殺連が「秩序」側の存在だからかそういう展開にはならず。ここで殺連員のおじさんと遊ぼうとして「いま忙しいからあとでね!」と言われている花ちゃんの心の強さ、好き。あとでなら遊んでくれそうなおじさんのテンションも「サカモト」感。

殺し屋展でシリアス・アクションが続いていましたが、やっぱりこういうサカモト独自のテンションが好きなので日常に戻ってきてくれたのは(指名手配されてるので日常ではないかもしれませんが)かなりうれしい(殺し屋展は殺し屋展でおもしろかったです)。

スラーが篁さんを殺害した件、及びそのときのスラーが篁さんそのものだったことを共有する坂本と南雲。篁さんの死亡はショックでしたが、南雲の「篁さんを殺せるのなんて篁さんだけ」というセリフには納得できました。雰囲気的にこのまま超能力路線で行くのかな~という感じですが、それにしてはウータンが「人格」という言葉にこだわるのでまだちょっとわかりませんね。しかし、超能力を持っているはずのシンが「人格の乗り移り」に否定的なのは「なんでだよ!」と思います。そこはシンから「俺の超能力は後天的なものだし、スラーも同じかも」くらいの流れが来てもよかったような……。

ORDER側は「ORDER2名死亡(豹・篁)、2名除隊(京・南雲)」を経てついに最後のORDER沖が登場。立場的に一番偉そうな雰囲気はありますが、それ故か他の3人にめっちゃ嫌われてそうで笑ってしまう。とはいえ、自分が出張している間にORDERが4人いなくなってたらキレたくなる気持ちもわかります。

完全に坂本商店・ORDER・スラーと3勢力に分断されて始まりそうな新章。しかし坂本・南雲は赤尾(晶の件含め)についての情報の共有と擦り合わせをしておくべきだと思います(しないと思う)。

あかね噺

第112席 ジリ貧

展開的には前回の引きから想定内の流れ。どちらかというと、落語の内容をストーリーに絡ませてくるこの作品の性質上、「落語」の部分を見せる回という印象でした。

想像以上に冷え込んでいる客席の描写と、それに絶望し始める面々の姿を描いてからの
「全員…俺が死ねばいいと思ってんのかい?」という劇中のセリフでぞっとさせてくる流れと「画」はあまりにも見事。原作と作画が別人であることが信じられないレベルのシンクロでした。今回はSAKAMOTO DAYSの巻頭カラーのために紙でも本誌を買っていたんですが、買ってよかったと思える迫力の一枚。今回は1P目の全生や見開きの客席など、大ゴマが多かったんですが、どれも効果的に挟まれていてよかったですね。

「軽さ」からの落差を使ったこの芸当はかえってまいけるらしいなと感じました。来週からの反撃が楽しみ。

ONE PIECE

鬼の子ヤマトの金稲荷代参

vol.6「お鶴に薬と団子を貰う」

代参がいよいよスタート。お鶴さんの顔に残る傷跡は痛々しいですが、それでも笑顔な人々を見ているとやっぱり涙が……。何気なくお染ちゃんとネズミがいるのもいい。ネズミの名前を忘れてしまっているのは大変申し訳ありません。

第1116話 〝葛藤〟

ベガパンクの放送が思った以上に邪魔されないので、もしかしたらワンチャンこのまま完走するんじゃないか?という気がしてきました。このまま全部聞いてしまいたいような気がするし、まだ聞きたくないような気もする絶妙なコントロールが見事です。

これは色々なところでも指摘されていましたが、今回一番気になるのはヨークの発言。確かに、ヨークの言っている通り、今ベガパンクが話している内容はかなり直近でなければ知りえない内容が含まれています。ヨークはそこから映像電伝虫を〝鉄の巨人〟が守っていると推測していましたが、そもそも「そこまでする必要」について考えると、やっぱり「これは生放送なのでは?」という結論に行きついてしまう。

でもステラは死んだはずだし……、と色々考えてみたんですが、未だにそれらしい答えにはたどり着けず……。個人的には「ホログラム」辺りの技術が怪しいと思っているんですが、それがどういう風に影響しているのかまでは全然考えが及びません。ベガパンクのでっかい脳を見ている五老星がひとりが「意識はどこに宿る?」的なことを言っていたこともあり、ステラの肉体の死=ステラの死ではないのかな?という気もするため、「ホログラムのステラ」という存在が出てくるのもあり得るような……あり得ないような……。

コブラの死亡がほぼ確定してしまったのは何気にショックですが、あそこから生きて戻れる気はしていなかったので諦めが……いや、諦めたくなかった……!!!

そして、気になるのはセンゴクや赤犬、レイリーなどの「真実を知っている(可能性のある)」人々の反応。彼らが「なぜ動かなかったのか?」は正直メタ的な作品都合になると思っていたので、そこに「意味」があるなんて聞かされたら否応なく期待してしまします。

ONE PIECE、マジでおもしろすぎ!?(毎週言ってる。)

来週の休載に耐えられる気がしませんが、わがままを言わずにちゃんと待とうと思います。

超巡!超条先輩

カラー

なんだこの背景(2)!?というか、2連続センターカラーであることを利用してここまで「特撮」っぽさを満喫してくるとは思っていませんでした。超巡が楽しそうでよかったです。

第16話 日曜朝巡査長

今回の話は純戦隊ものというよりもライダー系の話も混じってない?と思っていたら、サブタイトルでしっかり「日曜朝」としてまとめられていて笑ってしまった。

先週言ってた「件を跨ぐってことは管轄的な伏線があるのでは?」は「味方の動きが鈍いためチンレッドの出番かも」という割とまっとうな理由で消化されました。

ストーリーにはしっかり落ちがついてよかったものの、今回は基本善行しかしていなかったチンレッドが活動自粛になってしまったのはちょっとかわいそうでした。メタ的にOKになってしまうと、ずっとチンレッドでいた方が結果的に珍宿の治安を守れるまである感じになってしまうので仕方ありませんが……(内部のマルちゃんにもいい影響を与えていたし)。

ここで「それなら正体明かしちゃうもんね!」とはならず、「俺に悩み事を解決させろォ」妖怪になっていた辺り、根がいい人過ぎる。正体がばれてボッコボコ、みたいなオチになると思っていたので、思っていた以上に温情のある終わり方で安心しました。

アオのハコ

#151 「こんにちは」

親バレはどうするんだろう、という点については今は話さずにおく、でも「知られたら」のときのことは決めておくということでひと段落。ここは賛否ありそうですが、そもそもここは人によるところで正解はないため、そのときのことをちゃんと考えているだけ誠実な感じはありました。

学校でのからかわれ方はなんかリアルですが、見守る先輩や同級生たちがいいやつなので思った以上に嫌な空気にはならないというバランスがよかったです。

とはいえ妹ちゃんや雛には思うところがあるというのもしっかり描写されていて、みんなが「そういうもの」と割り切れるわけではない描き方も味がある。ここの雛の「自分の感情に他人から名前をつけられないようにした方がいいんじゃないかな」はかなりの名セリフだと思います。私も心がけていきたい……(作中では「あえて名前をつけると存在感を持ってしまうから」という理由もありましたが)。

だからってここでいきなり「あなたのこといいなって思う気持ちが『こんにちは』してきたんですけど」はちょっと「何!?」すぎるし、雛も「あ゛!??」になっていたのがかなりよかった。ただ、おもしろく感じたものの、相手の言葉を使って自分の感情を表現してみる、というのは一種の尊敬、尊重の形ではあると思うので、その点から見てみてると結構真面目なところがあるんだなという気はします。

そしてインターハイの始まり……。ここからは「インターハイくらいしかやることがないのでは?」と思っていたんですが、まだまだ全然エピソードがありそう。

願いのアストロ

第7話 本当の自分

クランのアストロ、「チシャ猫」がやたらかわいいな……、と思っていたら作中でもその認識でいいらしく、めちゃくちゃ笑っているヒバルとテラス。先週の「僕とロボコ」レベルで笑ってましたね。

最近は願いのアストロという作品がどういう方向で進んでいくのかあまりわからないまま読んでいたんですが、今回の「アストロと向き合えば本当のソイツが分かるのかもな」というセリフでちょっとわかったような気がしました。ヒバル自身にその気があるのかは現状不明ですが、アストロを使って「相手の本音と戦い、向き合う」というのが大きなテーマになっていくんだな、というのが示されたのでだいぶ読みやすくなりそうな印象。そう思って振り返ると、この池袋戦は最初の章ボス戦「らしさ」があってよかったと思います。

また、この調子でどんどん兄弟を取り込んでいくのか、と思っていたらコウだけを池袋に置いて行ったのが結構意外でした。この流れでコウとクラン引き離すことあるんだ……。ただ、よく考えるとクランはボタンに囚われていた、コウはボタンではなく自分を見て欲しかった、なので一時的に離れるのは正解かもしれません。ここにコウ一人残して大丈夫?と思いましたが、なんか「みんなでコウと頑張るぜ!」みたいな感じだったので案外いいやつらですね。嫌いじゃない。

ここから「ヒバル派」を作る!というのはわかるんですが、そもそもダサいとかダサくないとかではなく、組長をテラスにするつもりなら「テラス派」にするべきなのでは?と思いました。もしかして東京崩壊とともにその話はなくなった?

【読切】でんでんナイト

武鴨樹

なんかもう毎週言っているような気がしますが、最近掲載される読切はハイレベルなものが多いような気がします。このうちのどの連載が始まっても驚かないかも。円満終了が見えている作品がいくつかあるので、新連載の占める比重が大きくなってきているのかもしれません。

今回のでんでんナイト、予告の時点では「でんでん夜(ナイト)」だと思っていたんですが、「でんでん騎士(ないと)」の方でした。

ファンタジー系ボーイミーツガールものとしての安定感があり、特筆すべきところとしてはとにかく絵が上手い。単に絵が上手いというだけではなくて、アクションシーンの迫力があるタイプの上手さなので、これはジャンプで連載する上ではかなりのアドバンテージになるんじゃないかな~と感じました。

単に「かわいいヒロインを守る!」という内容で終わらせないために、「寄生生物」という要素をぶち込んできたのがよかった。どんでん返しというほどではなかったものの、爽快感重視だと思えばこういうのも全然あり!という感じでした。そもそもミステリじゃないからね。

このまま主人公に寄生したまま旅が続くのか?と思いきや最終的にかわいい女の子の姿に戻ってしまったのは、個人的にはうれしかったけど、伝えたいテーマからはちょっとずれてしまうのかな~と思ったので、その辺の扱いが難しい物語だなと感じました。でも、設定的にも関係性的にもこのまま連載になっても全然いける物語だったので、連載化してくれたらうれしい。これも読切が来る度に言っている気がしますが、本当にそうなので許してください。

僕のヒーローアカデミア

No.424 エピローグ

このサブタイトルは最後のページで明かされますが、ついに……、ついに……、という感じですね。巻末のコメントを見た感じすぐに終わってしまうわけではなさそうですが、物語が終幕に向かっているのは揺ぎ無く、寂しいという気持ちがこみ上げてきます。

「無個性のデク」はこの物語の格になるところなので、エピローグとしてそこを描くというのは納得。そのひとつとして描かれた、爆豪とのやりとりはエピローグにふさわしいものだったと思います。出久とかっちゃんの関係は人によって考え方が違うと思うんですが、少なくともこの2人にとってはここがひとつの到達点なんだなと感じました。

なんか、ここにきてかっちゃんがデクと切磋琢磨できることが心からの喜びであり、救いであったんだということを知ることができてよかったと思います。

そして、「ハッピーエンドのその後」の話。ここは暗号学園のいろはのラストでも語られましたが、全ての不幸が戦いの中で起こるわけではないこと、戦いの後にはまた日常が続くこと、我々(あえて「我々」という言葉を使います)はその日常を守っていかなければならないこと、それらをエピローグに込めてくれるところにこの物語の本質や誠実さを感じます。

最後までこの物語を応援していたいな、と姿勢を正した回でした。

アンデッドアンラック

カラー

アイドル編ということで女子チームのアイドルイラストを期待していたんですが、なんと男子チームの上半身裸セクシーイラストが来てしまった。満足げにしている女性陣がかわいいですが、シェンは全然演奏してない、いいのか?

No.208 もしかして

こっそりお母さんに会いに行った風子たちと、お母さんと暫定お父さんとの団らん回……、と思いきやなぜか消えそうな風子。

普通ならお母さんがライブに出られない→両親がくっつかない→風子が生まれない、と考えて「お母さんがライブに出られるようにする」というのが正なんだろうなとなるところですが、本作の場合タイムスリップを使ってループをしているわけではない(やり直しの新世界をやっている)ため、なんだか不自然。「そういうもの」にするのであれば、前ページで「タイムリープじゃないからタイムパラドックスは関係ない」というセリフはわざわざ入れないと思うので、何らかのギミックがあるんだろうな……。

そしてアンデッドアンラック名物、ユニオンでバックバンド作りが始まります。やっぱりこの作品、身一つで全てのジャンルを網羅しようとしていると言っても過言ではない。

さいくるびより

4話 マッドサイエンティストもあちゃん

今回は同居人紹介その2といった感じの回でした。それにしても読心術のお姉さんに対して「マッドサイエンティスト分身小学生」というのはキャラが濃い。分身能力というと「超能力」というよりも「異能」感がありますね。地味にねむるの超能力と組み合わせて使っている描写もあり、サイクを日常に溶け込ませるのが上手い。

また、何気に「任意の分身を本体と定義できる」のは強能力なんですが、バトルマンガではないのでここがそういう意味での「強さ」として描かれることはなさそう。サイク遮断袋の設定も結構しっかり決まっているのもあり、こういう「超能力」の仕様をかなり突き詰めて表現している雰囲気がなかなか独特で好きですね。バトルがない分、「この世界に超能力があったとしたら?」というIFをじっくり味わえるところが魅力。

しかし、今回読んでいて気づいたんですが、このシェアハウスってねむるの立場だと結構ハーレム的な男女比をしているんですが、そこにいやらしさを感じさせない描き方も上手い(管理人さんの存在感などを含めて)。

夜桜さんちの大作戦

作戦228.凶一郎と灰

結構さくっと会長の裏切りの理由は明かされましたが、これは「理由を明かされても和解できない」からだと思うと結構つらいところ。会長視点でも凶一郎視点でも、「会長が凶一郎を憎むことに無理はない」理由があり、お互いにそれを理解しているために止まれない。このクソデカ感情、なかなかエモく、エモいからこそつらいですね。

そもそも、会長のこの感じだともはや凶一郎に殺されることを望んでいるようにも見えるんですが……、どうなんだろう……。凶一郎は凶一郎で灰が本気でそれを望んでいれば遂行できてしまいそうなので結構不穏。太陽や双子の存在がそのストッパーになってくれることを祈ります。というか凶一郎が勝つことを前提に書いてしまいましたが、そもそも灰も強いので凶一郎がヤバくなる可能性も全然ある。この緊迫感はさすが最終章。

普段の明るい作風で忘れがちですが、太陽の家族まわりやつぼみまわりは元々キツい設定が多いんですよね。今回の金級の人々はどうか全員五体満足で救われて欲しいですが……、最終章なのでなにが起こるかわからないというのが恐ろしい。

極東ネクロマンス

第6話 再結成

幼稚園での死霊退治は無事完了。倒したのはシシだから、とおやつを譲ってくれるチタリがかわいい回でした。ずっと口開けて食べたそうにしてたのに……。

また、人型死霊との戦闘をお披露目してから物語の縦軸を開示する、というのはしっかりとした土台の上に物語を作っている感じで好印象でした。薫が知りたがっている「父が死んだ理由」と「父が過去に追っていた死霊術士」にしっかり因果関係があり、今のバディである耀司もまたその死霊術士に対抗するチームにいた、ということで物語の目的・目標に納得感があり、かつ、わかりやすい。ここでそのチームメンバーの写真が出てきたことで「これからこの人たちが仲間になるんだな~!」という期待が感じられたのもよかったです。

とはいえ、夕子は既に引退しているため、その姪から死霊術を教わるという流れになっている以上、この中からも何人かは「弟子に……」みたいになることは予想できますが、それはそれで楽しみです。

このマンガ、ヒロインはチタリ1人の体制で行くのか?と思っていたんですが、そうではなさそうな感じなので、来週以降翠がどういう感じの関わり方になってくるのかという部分にも期待が高まります。

ウィッチウォッチ

158 入学準備ファクトリー

子育て系エッセイマンガを極限までおもしろくしたみたいな回でした。今回やっていた「持ち物すべてに名前」問題は結構ベタというか、あるある話なんですが、感想とかを見た感じだと意外と知らない人も多そうだったので「なるほど」と思いました。多分読者層が違うんだろうな……。ちなみにあるあるだからつまらなかったとかではなく、このネタをジャンプで消化するとこういう感じになるんだな……、という新鮮な感情が得られたのでよかったです。そもそもモイちゃんが完璧主義すぎる。

今さらですが二部からのウィッチウォッチ、小さいニコ関連の話になると結構「実体験かな?」みたいなエピソードが多いんですが、これは結構好き嫌いが分かれそうなところですね。私はかなり好きな方です。

キルアオ

page 55 ナイトプールと開かずの扉

殺人が起きていなくてよかった(起きててたまるかという話ではありますが……)!!!

事件に関しては普通にゲストが犯人であることに「な~んだ……」という気持ちと「そりゃそうか」という気持ちがあります。でもちゃんとトリックの開設をしっかりしてくれたので満足感はあります。身内から犯人が出てくる展開を見たくなかったかと言えば嘘になりますが、そんなことしたら収集つかなくなるので仕方ないですね。

地味におもしろかったのは犯人が犯行中に普通に怪我してるところ。確かにこういう物理トリックって結構危ないのでそういうこともあるだろうなと妙に納得。

そして、屋敷の奥に怪しげな扉を発見。物語的に重要なのはこっちの方だったんだなと納得しつつも、それにしても前座に凝り過ぎだろ!!!と突っ込んでしまいました。おもしろかったから全然いいんですが……。

逃げ上手の若君

第158話 攻防1338

なんかもう敵も味方も野蛮過ぎておもしろくなってきた。北畠顕家の鮮やかさは何度見ても爽快感がありますが、同じ陣営の結城氏の恐ろしさが尋常ではなく、この人が味方陣営で許されるマンガってあるんだ……、という残虐ぶり。攻撃にモザイクかかるってマジで何事?過ぎる(もしかしたら解像度が荒いだけかも)。

そして新田の若殿の覚醒フラグ。この歳で側近の死を目の当たりにするのはあんまりなんですが、それを嘆く様子もないのがさらに悲しさを煽ってきます。ただ、それとは別として新田殿の覚醒がどんな形になるかはマジできになるところです。心が2つある。

カグラバチ

第35話 檻

ハクリの悲しい過去がここで!!!これが思ったよりも凄惨すぎて寒気がしました。ハクリ兄がかなり「女」にこだわっていた理由もわかりましたが、この過去を経て「ハクリが女にたぶらかされた」としか思っていない辺り、かなりのクソ価値観であることが伺えます。なんか、ハクリの拷問用の道具にピーラーまであったし……、ドン引きすぎる。

物理的な檻に囚われていた女と、家族という檻に囚われていたハクリの対比が美しく、女は「死」によってしか救われなかったという悲しい物語でもありました。ここでそれを「自分のせいだ」と感じる心がハクリにあったことが今に繋がっているんだなと思うと複雑な気持ちになります。いや……、よかったんだろうけど……。

死にそうなハクリですが、ここから逆転は十分ありそう。でもここで兄に逆転勝利したところであの女性が戻ってくることはないというのが悲しい。つらいものはつらい。

僕とロボコ

釣りとボンド

今回は釣り回で、おもしろかったんですが釣りについてあまり詳しくないので書ける感想が……、少ない……!!!というか作中に作者がキャラクターとして出てきちゃうの、令和でもありなんだなと思いました。ちょっと出てくるってレベルではなく、準レギュラーの顔をしていたところで笑ってしまったし、そのまま来週のセンターカラーに突入したのはそれ自体がギャグ過ぎて笑ってしまいました。

「良くしゃべる作者ウホ」というか、そういうレベルじゃなくない!?!?!?

鵺の陰陽師

第52話 敬意

ほら!!!やっぱり先週の話数間違ってたじゃん!!!になってしまった。でもカラーの時に話数が間違ってることはそこそこあるので、そういうの起きやすいのかもしれません。

先輩の許嫁の仇と因縁バトル開始。相手は人の心をえぐってくる精神攻撃系の幻妖なのかと思ったんですが、話を聞いてみると意外とそうでもないような感じ。個人的には「人間には理解できない理論」ではあるものの、幻妖的には礼儀を尽くした結果っぽいなと思いました。嫌がらせをして楽しんでいるわけではなく、単に人間と幻妖が相容れない理由なのかなという感じ。初期の方で鵺さんもそんなようなことを言っていた気がします。

ただ、幻妖自体をそういうものだと定義してしまうと鵺さんをはじめとした協力的な幻妖の行動理念が一気にわからなくなるので、その辺りはどうなるのか気になりますね。

また、今回の戦闘において「相手に盡器を使わせてはいけない」というのは戦法としては理解できるものの、それなら出させない方法か、出てしまったときに離脱する方法は教えておいて欲しいな……、と思いました。ないならないで言っておいて欲しい。今回の引き的に、来週それが明かされる可能性もあるので、そちらに期待したいと思います。

しかし、ここで「先輩の許嫁はこれを受けたぞ」って言ってくるのは単純に性格が悪いし、もしかしてこの幻妖、人間同士の特別な関係という概念を理解している?

グリーングリーングリーンズ

第25話 「悪戯」

そう言えばオリバーってずっと日本にいるわけじゃなかったことを急に思い出させてくる回でした。長い夏休みなので全然気づいていませんでした。嫌!!!オリバー帰らないで!!!そう思うものの、去り際があまりにもかっこいいため、黙って見送るしかなくなってしまいました。この辺りは「ゴルフ」という競技の現状にしっかり向き合った上でのキャラクター描写ですね。

オリバー離脱は寂しいものの、オリバーからクラブをもらうという新しいアメリカ行きの理由ができたのはよかったです。王賀との関係が良い方向に進んでいることもしっかり描かれていて、これからに期待したいところなんですが……、まずは……、連載が続いて欲しい……!!!頼む……!!!

Dear Anemone

第15話 変色龍

カメレオンのことを変色龍って書くことを初めて知りました。結構そのままなんですね。

本作、先週から今週にかけて急におもしろくなってきた感じがあって、松井先生にはバトルよりもホラー・サスペンス系の話の方が絵柄にも感性にも合ってるんじゃないかなという印象が否めませんでした。このおぞましい兎やハリガネムシの描写はかなり力が入っていて、1話で感じたハラハラ感再び!という感じでめちゃくちゃよかったです。

ここでカメレオン男の能力覚醒!?という引きもいい感じで、続きが楽しみです(鉢植は大丈夫なのかな……)。

少年ジャンプ2024年28号 予告

来週は呪術廻戦が表紙&巻頭カラー。人気投票の発表があるということなので楽しみです。というか、ついこの間投票受付をしていたような気がするのに、時間が過ぎるのは早いですね。あっという間に2025年になって早くSAKAMOTO DAYSのアニメを見たいような、それはそれで困るような……。

2024年6月10日 発売
表紙:呪術廻戦
巻頭カラー:呪術廻戦
センターカラー:願いのアストロ
センターカラー:僕とロボコ
センターカラー:【読切】失せモノ探し(無次ムジナ)

この記事が参加している募集

#マンガ感想文

19,954件

いただいたサポートは大切に使わせていただきます!