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ワイナリーの丘で、テロワールの話を聞きながら、ワインと料理を楽しむ会

都農町自慢の絶景ポイント、都農ワイナリーの丘で、オープンエアにワインと料理を楽しむ会「ツノハチ!Vol.2」が開催されました。

たくさんの人たちの笑顔や笑声を見聞きして、改めて、都農ワイナリーの賑わい拠点としてのポテンシャルの高さ確認。

オーベルジュ的な宿泊施設や、グランピングなどのアウトドア施設、つくらねば。。。!

1. Bistroマルハチとのマリアージュ

都農ワインと交流が深い、宮崎市のBistroマルハチ八田淳シェフの料理と都農ワイン8種のマリアージュ。

コロナ禍で、クローズに、知り合いだけの告知にも関わらず、参加者は88名!八田シェフのファンの多さと、食やワイン好きのつながりの強さを実感。

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八田シェフは宮崎県出身、フランス各地で計6年の修業を経て、ディズニーランドや有名ホテルのシェフを経て、現在は宮崎市内でビストロを経営。

八田シェフから料理説明と乾杯。昼間からぜいたくすぎ。こんなごちそうを日向灘を見ながら緑一面の屋外で食べられるのは都農町ならでは。

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当日のワインは8種類

8種類のワイン

【3つのお楽しみポイント】
①長期熟成した微発泡タイプのシャルドネ ペティアン。偶然の産物であり、今後リリースすることは無いワインを特別にお出しします。
②12月に発売予定のビジュノワール2019を、先行してお楽しみいただけます。
③新酒3アイテムが揃い踏み。既に発売済みのロゼ・赤と、11/14リリースのサニールージュを提供させていただきます。
【ワインリスト】
・シャルドネ ペティアン NV
・キャンベル・アーリー 2020
・プライベートリザーブ ビジュノワール 2019
・マスカット・ベーリーA 2020
・サニールージュ 2020
・尾ノ下エステート シャルドネ#5 2019
・スパークリングワイン レッド NV
・キャンベル・アーリー ドライBIB 2019

2. 食関係者とのつながり

せっかく集まった食の専門家、関係者とつながり、今日の会を一過性で終わらせず、来月開業する施設「BUNMEI」をはじめ、都農町内での料理教室やレシピ開発につなげていきたいです。

農の都、で食材が豊富な都農町なんですが、いかんせん、食材の調理や加工に関わる人が少なすぎ、みんな家庭で楽しんでいるように感じてます。

せっかく都農ワインがある町なのだから、もっと6次化や飲食業の選択肢を増やしていきたいものです。

これまでの経験を踏まえて、参加費はややお高め。あまりリーズナブルだと単なる飲み会に終わってしまうのですが、今日は、楽しく飲みながら、ゆるやかに名刺交換したり、紹介しあったり、とてもいい雰囲気でした。

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参加者はシェフ、料理研究家、飲食店経営者、メディアなどなど。早速、来月開業する施設「BUNMEI」での料理教室の相談やソーセージづくり、パンづくりなど話題が膨らみました。

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モッツァレラチーズづくり、都農町の子どもたちと一緒にやりたい!

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あったかいモッツァレラ、とても弾力性があり、新鮮な美味しさでした。

3. ブドウ農家、ワイン醸造家、地質学者のテロワール

今日の目玉はテロワール。地方のまちづくりを語る上で、もっとも大切な要素の一つ。

ブドウをつくる人」「ワインをつくる人」「地質学者」の揃い踏み。豪華

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写真右から、宮崎地質研究会 会長の赤崎広志さん、都農ワイン社長の小畑暁さん、都農ワイン工場長の赤尾誠二さん、ブドウ農家の黒木玲二さん。

テロワールは、フランス語では土壌や土地の個性と言われますが、ブドウをとりまくすべての環境という意味で使われています。

冒頭で、70年近く前、都農町でブドウ栽培にチャレンジ、創始者となった町の英雄、永友百二さんのお孫さんである黒木玲二さんから、都農町のブドウ栽培の歴史が語られました。

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今から70年前に、地区の仲間たちとぶどうを作り始めました。都農という尾鈴の下に広がる都農川と名貫川の扇状地なんですが、ちょっと春先、雨不足になったりすると下流域まで、田植えをする水がなくなってしまっていたんです。水喧嘩がしょっちゅう起こってました。そこで、水をそんなに必要としなくていい梨やぶどうなどの果樹栽培への挑戦が始まりました。70年前には農薬や資材、ビニールもないなか、苦労しながら切磋琢磨してぶどうの果樹の産地を広げてきました。
今は、農家の後継者不足をはじめ悩みも多いのですが、若い後継者の仲間たちがぶどうの産地を作り、ワイナリーを支えるために、しっかりとした絆を保っていて、すごくありがたい状況です。いろんな過去があってブドウの産地があることを皆様にも知って頂ければ嬉しいです。

NHKのブラタモリでも宮崎の案内人として出演した赤崎さんは、都農ワインが立地する牧内台地のジオストーリーを語りながら、ブドウの一大産地である山梨や長野と都農町に共通する土壌の話を教えてくださいました。

尾鈴山から海に向けてなだらかに広がる扇状地。ゴロゴロの河原の石が固まっています。扇状地という水はけのものすごくいい場所。甲府や長野との共通項です。
また牧内台地の基盤は、日本列島誕生直後の約1500万年前に尾鈴火山から噴出した火砕流が固まってできた溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)。約40万年前の海底面が隆起した宮崎最古級の平坦な段丘面が広がっています。牧内台地は強固な溶結凝灰岩の砦の上に、段丘礫層という天然の給水設備を持つ、地球と人が作った良好な耕作地と言えます。

地質に興味がある方は、ぜひ都農ワインの「CORK」vol.41を

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4. 都農町のポテンシャル

あっという間の3時間。久しぶりに、一度にたくさんの人と話すことができ充実したひとときに。

今回、ほとんどの人たちは宮崎市内から。僕はいきなり都農町に移住したため、都農町=宮崎県なのですが、宮崎市内に住む方々にとっては、都農町の認知や認識があまり高いわけではないこともよくわかりました。僕の方が知ってるかも。。

都農町や宮崎県の人たちと話していると、よく広報が下手、発信できていないということをよく聞きます。控えめでおっとりした県民性?からか。。何れにしてもポテンシャルのかたまり、可能性の宝庫であることは確かか。

せっかくのご縁を、継続的につないでいけるよう、来月、商店街にリノベーションしてできる「BUNMEI」などの場も使いながら、都農町最大の資産である「都農ワイン」を媒介に、町内外の人たちが、今日のように、美味しいワインと農の都の食材を味わいながら交流を楽しめる場をつくっていきましょう!


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