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18歳のひとり立ち

お久しぶりです、Keiです。読みに来てくださってありがとうございます。

今日書くのは、児童養護施設についてです。

ご存知の方いるかな…。僕が知ったのも結構最近で

きっかけは2年前のクリスマスです。

会社の先輩がクリスマスケーキをホールで20個注文したことでした。

「俺は普段ろくでもない大人だから、せめてもの罪滅ぼしなんだ~(笑)」と、毎年自腹で児童養護施設にクリスマスケーキを配っているんだと教えてくれました。
分からずにネットで調べると、

児童養護施設=様々な事情で親に育ててもらえない子供達が保護されて生活している施設と分かりました。気になって本や動画など漁っていくうちに色々わかって来ました。

日本の子供のうち、7人に1人が相対的貧困下(世帯収入200万円以下)という調査結果が出ています。割合が高すぎてびっくりしました。一応先進国なのに。

主な原因は、非正規雇用の拡大や離婚による片親の増加です。そうした経済的理由だけでなく、入所してくる子供の大半理由が虐待です。少子化の日本で育児放棄・精神的虐待・身体的虐待・性的虐待を受けた子供の数が増加し続けています。

そうなってしまう背景として、親の社会的な孤立が考えられます。子育てで悩んだ時に相談できる相手が近所にいない、離婚後に男性側が親権とともに養育費も放棄するなどです。
どんなに頑張っても、その行き場のない辛さが子供に向かってしまっています。

虐待というと親が責められがちですが、(勿論虐待はあってはならない)「助けて」の声を聞こうとしないのも世間だと思います。
子供は親が育てるものという認識が強く、地域で協力する海外との違いは大きいです。

児童養護施設は全国に600箇所以上。3万人もの子供が生活しています。そんな子供たちも18歳になると国の生活保障対象外となり「追い出され」ます。特別な理由があれば20歳まで延長措置もありますが、まれです。

児童養護施設はどこも満員で、児童相談所で待機している児童が大勢います。退所した人数だけ、すぐに新しい子が入ってくる状況です。
小規模な施設が近年増えていますが、60人前後の大舎施設がほとんど。

子供6人につき1人の職員が24時間シフトで面倒を見ています。幼児から多感な高校生までを相手にするという、要求されるスキルの高さに加え、精神的肉体的にもキツく離職率の高さが問題になっています。

どんなに高校で勉強をしても進学する学費がないから未来はないと
高校を中退してしまう子もいます。18歳になると、寮付き就職を選ぶ子も多いです。

しかし一旦辞めてしまうと保証人がいないので転職が難しく、ホームレスや生活保護受給者になる子もいます。

国から奨学金を借り大学や専門学校に進む道もあります。バイトをしながら学費を払うため、例えば風邪や骨折で学費を稼げないと退学するような綱渡り状態です。奨学金という借金がだけのしかかります。

借金を返すため詐欺グループに加担したり、風俗業界から抜け出せないケースもあります。
どの道も18歳が一人で考えて生きるには過酷すぎます。

僕は社会福祉の専門知識がありません。
それでも何かできないかとNPOのボランティアを始めました。

ボランティアという言葉は嫌いですが、困った時はお互い様だと思って参加しています。

税金などの金銭管理や、悪い大人に騙されないよう
一人で生きていく様々なスキルを社会人サポーターとして教えています。
自分は大した人間ではないし、何もできないけど、人生の経験した沢山の失敗が彼らのためになります。まずは寄り添うことです。

ボランティアをしていて分かったのは、
どんな境遇でも今を懸命に明るく生きている子供たちの姿でした。

みんな沢山悩み、大変な経験があるからこそ真剣に考え、周りに優しい子たちばかりです。

ほとんどの子が真面目に生きていて
悪いニュースだけが目立ち、児童養護施設出身というと差別や偏見の目で見られ就職も難しいとされています。隠している子がほとんどです。

中には虐待の後遺症から大人を信じてくれない子もいます。

全て大人の、社会の責任です。
子供たちに罪は何もありません。

日本は児童養護施設の認知度が低く、保障も追いついていません。
関心を持つ人が増えないと政治を動かすことはできません。

一人じゃないよということを知ってもらい、
同じ人間同士あたたかく見守ってあげてほしいと思います。



【おすすめの本】
・「明日の子供たち」有川 浩(幻冬舎文庫)
 →児童養護施設の子どもたちの生活を丁寧に描いた小説です。施設出身の子からオススメされた本です。物語も面白いです。

【施設の子供たちへできること】
・「ナカソラ」(アマゾン欲しいものリストを使った寄付サービス)
 →「寄付したいけど現金はちょっと…」という方向け。施設の子供達や職員さんが買って欲しいものをリストアップしています。お礼の声も聞けるので実感湧きますよ。開始されたばかりのサービスで施設は順次増やしていくとのこと。

★アプリ(ホーム画面に登録する形式)
https://nakasora.glideapp.io/

【施設を退所する若者へできること】
「一人暮らしする子たちの生活用品の寄付を募集しています」
https://b4s.jp/todokun/
購入費の寄付金ほか、使っていない綺麗な家電などがあればお譲りください。一人暮らしに適したサイズの使いやすい物だと喜ばれると思います。

もしボランティアに興味ある方は誘いますのでご連絡ください!

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