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マスクのレース回顧シリーズ

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競馬とは入念な復習、入念な予習の繰り返し。 ただ回顧するだけではない。 マスクの回顧はジョッキーの一瞬の判断にもスポットライトを当て、検証していく。
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#中山競馬

24年皐月賞を振り返る~一番速い馬が勝つレースを勝った正体不明の生物~

週中、競馬ニュースを眺めていると『牝馬が皐月賞を勝てば76年ぶり』という活字が目に飛び込ん…

23年ホープフルSを振り返る~名伯楽の厳しいコメントと真意~

美浦に数々の伝説を残した故・境勝太郎元調教師は、現役トレーナー時代によく小島太元調教師、…

23年有馬記念を振り返る~名手が覆した歴史と復活したレジェンド~

競馬がある程度整備されているコースで行われている以上、内と外、有利不利がないコースは存在…

23年皐月賞を振り返る~若きスターが不利な局面で見せた戦略的待機策~

東スポ杯2歳S、スプリングS、毎日杯。 週中にTwitterで触れたんだが、これは今年の3歳世代の1…

オールカマーを振り返る~名手の誤算とホープに訪れた幸運~

失敗は成功の基とはよく言ったものだ。 成功しかない人間はいないのだ。人間すべからく失敗を…

セントライト記念を振り返る~若武者が嵌まった展開の罠~

正直言ってしまえばレースの当たり外れなんて時の運だ。 だってそうだろ。普段で遅れていない…

アメリカJCCを振り返る~池添の苦悩と明け4歳の世代レべル~

三冠馬が出る年の世代全体レベルは低い傾向がある。これは本当の話。 もちろん歴代の三冠馬が弱いとは言わない。むしろ強過ぎるくらいなのだが、世代レベルの高い年は展開が一つ変わるだけで紛れというか、逆転がある。 今の明け4歳世代はコントレイルにデアリングタクトと牡、牝で三冠馬が出た。どちらも無敗だ。明らかに1頭だけ力が抜けていて、2着以下はレースをやるたびに着順が変わっている。 上位に来た馬、それこそディープボンドが中山金杯で完敗したこと、アドマイヤビルゴが先週の日経新春杯で