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マスクのレース回顧シリーズ

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競馬とは入念な復習、入念な予習の繰り返し。 ただ回顧するだけではない。 マスクの回顧はジョッキーの一瞬の判断にもスポットライトを当て、検証していく。
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24年宝塚記念を振り返る~捲りのずれが生んだ襟裳の夏~

歳は取りたくないものだね。宝塚記念の話だよ。 京都開催の宝塚記念は珍しい。そりゃ元々阪神…

24年日本ダービーを振り返る~運を引き寄せたリアル・競馬場の達人の神業~

『ダービーは一番運がいい馬が勝つ』とはよく言ったものだと思う。 もちろんどのレースも運が…

23年天皇賞秋を振り返る~天覧競馬で完成形となった『天才』~

前回の天覧競馬はよく覚えている。2012年、エイシンフラッシュが勝った天皇賞秋の話だ。 ちょ…

23年フェブラリーSを振り返る~完璧な仕事をこなした新世代のトップランナー~

ウシュバテソーロ、ジュンライトボルト、ヴァレーデラルナ、ダンシングプリンス、テーオーケイ…

22年有馬記念を振り返る~更なる飛躍を目指す王者と復権を狙う王者~

いきなりなんですけどね、あるなしクイズってあるでしょ。 お茶にはあるけどコーヒーにはない…

22年チャンピオンズCを振り返る~断然人気馬の誤算と、4コーナーの秘密の部屋~

いきなりマスクク~イズ! 14年 1 15年 2 16年 2 17年 1 18年 3 19年 2 20年 1 21年 1 22年 3…

22年菊花賞を振り返る~次代のエースが見せた完璧な騎乗~

1957年、つまり昭和32年といえば、『ミスター』長嶋茂雄氏が巨人に入団した年であり、オール阪神師匠が生まれた年。今から65年前にあたる。 この年の菊花賞は混戦だった(らしい。マスクも生まれていないから詳細は知らん)。この年のダービー馬で皐月賞2着のヒカルメイジは屈腱炎で離脱中で、皐月賞馬でダービー2着馬カズヨシも菊花賞には参戦しなかった。 今年はこの1957年以来、65年ぶりに『春の牡馬クラシック2冠の連対馬が不在の菊花賞』だったんだ。ジオグリフは天皇賞へ、ドウデュース

アイビスサマーダッシュを振り返る~奇跡的に条件が揃い嵌まった奇襲~

馬を、何もないところでまっすぐ走らせるのは難しい。内なり、外なりに支えるガイドラインが存…

22年安田記念を振り返る~ジョッキーを試す過去最高に窮屈なレース~

今年の安田記念は、アドマイヤコジーンが勝ってからちょうど20年目なのだという。 もう、20年…

22年日本ダービーを振り返る~極限の仕上がりの追求と名手の思考~

加湿器付きの空気清浄機ってあるだろ。 本当に部屋の空気が清浄化されているのか、マスクは空…

22年フェブラリーSを振り返る~100点満点の回答を導き出した事前準備~

予想にも書いたのだが、フェブラリーSというレースは湿ったダートで行われることが意外と珍し…

21年チャンピオンズCを振り返る~新たな帝王の勝因と白毛の女王の敗因~

つくづくトゥザヴィクトリーは凄い馬だったのだなと思うね。 86年以降のダートGIにおいて、初…

21年エリザベス女王杯を振り返る~実力馬の弱点が引き起こした大波乱~

別の記事に載っていたのだが、今年のエリザベス女王杯の3連単配当339万は、これまでの中央GIで…

21年マイルチャンピオンシップを振り返る~記録にも記憶にも残る歴史的名牝~

木曜のことだ。 マスクは仕事上各陣営のコメントなどが手元に入ってくるが、マイルチャンピオンシップの、とある1頭の陣営コメントに目が留まった。 「怖がりだから距離が延びる今回は控えて競馬してみようと思う」サウンドカナロア陣営のコメントだった。 今回のマイルチャンピオンシップ、出走馬で前走逃げていた馬は3頭いた。最内のホウオウアマゾン、そしてロータスランド、サウンドカナロア。 ロータスランドは裏話に書いたように、前に馬がいないと集中しないタイプ。富士Sは逃げてしまい大敗し