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SOLDOUT2

はじめに

  • 基本的に一切救いがないストーリーです。

  • 性的描写が多々あります。

  • 苦手な方、18歳以下の方は閲覧しないでください。

  • お好きな方は下記より本編をご覧ください。

SOLDOUT2

 『章人、こちらも移動する。深追いはするな。』
 『承知しました。』
 幻影の軍団が移動し、章人と合流した場所は、数十メートルで県と都が入れ替わる場所だった。
 「なるほどねぇ、都合が悪くなったら県をまたごうってわけだ。」
 「リーダー、おそらくですが、相手は『理亜流』だと思われます。この界隈は理亜流の縄張りですし、都内側に進みすぎると・・・」
 「本職が控えてる街があるわなぁ・・・ってことは向こうの奥までは行けねぇってことかい。」
 「おそらく。」
 「章人、オレたちは周辺の奴らの露払い、友香と咲紀で緋奈を抑える。」
 「承知しました。」
 「友香、咲紀そっちは任せたぞ。」
 「任せてください。」
 「よし、行くぞ、おらあああああ!!」
 勢いよくドアが蹴破られる。
 「なんだぁ???!!」
 「おい、ここに緋奈って奴がいるだろ。出せ。話はそれだけだ。」
 「あぁ、お前らが東京の『幻影』か。悪いが緋奈は今はこっちの人間だ。ふざけたこと抜かすと、都内に帰れなくなるよ?」
 「そうか、じゃ、やってみなくちゃな。」
 「よく言うぜ、後悔すんぐえええええええ。」
 「おっそいわ。」
 「リーダー、オレだけでもやれそうですよ。」
 「今回はミッションが二つあるからな、オレもサッサとあっちに合流してぇからさっさと潰すぞ、章人!」
 「OKです!」
 一方、そのころ友香と咲紀は入り口付近での激しい喧噪で手薄になった裏側から侵入を果たしていた。
 「リーダーたち、派手に行ったねぇ。」
 「おかげで、こっちは仕事がしやすいわ。」
 「おい、何が起こってやがる!!」
 「わかりません!!」
 「大声出してくれて、居場所が簡単にわかるわ。」
 「友香、油断だけはダメよ?」
 「分かってるわ、今回はヘマはないもん。」
 友香と咲紀は堂々と大声のした部屋に向かい侵入する。
 「友香・・・咲紀・・・?」
 「あーら、緋奈。私たちがいることが驚き?」
 「なんなんだこいつらは!?」
 「『幻影』の幹部・・・ってことはリーダーが騒いでるの?!」
 「猛リーダーと章人さんがあっちでド派手にやってくれてるわ、あの2人が相手なんだからアンタの手下は全員死ぬよ?」
 「緋奈、どうなってやがる!?こいつらは捕まったんだろ!?」
 「えぇ・・・警察としっかりお話したけど、むざいほうめ~ん。ってわけ。」
 「で、今日は緋奈。アンタに用があって来たってわけなんだけど・・・もう黒ってことでいいね。」
 「なんで・・・シャブのパケも置いてったのに・・・!?」
 「バカねぇ、使ってないから検査は陰性、持ち主不明だからポリも私たちをアゲられないってわけ。分かんなかった?」
 「友香・・・咲紀・・・!アンタたちってどこまでも憎たらしいやつね・・!」
 「殺す?出来るもんなら、私はともかく、咲紀にはアンタ絶対勝てないでしょ?」
 「緋奈、私は今回の件はアンタを許さない、嫌いなだけなら受け入れた。でもこれは超えちゃったよね。」
 「咲紀・・・アンタのことは殺したいくらい嫌いよ。だからアンタらがムショ行けばいいって思ってやったのに・・・!」
 「失敗した上に、リーダーまで怒らせて。終わったね、アンタ。」
 「許す気はねぇからな?」
 「リーダー、もう終わったんですか?」
 「あぁ、章人が最後の相手にレッスンしてるところだ。どうやらクライマックスに間に合ったようだな。」
 「えぇ・・・残りはあの2人だけです。」
 「緋奈・・・お前、言ってることが全然ちげぇじゃねぇか、そんな奴のケツ拭けるか!」
 「ちょっと!?」
 「おい、『幻影』さんよ。アイツら死んではねぇのか?」
 「あぁ、殺してはいないし、砕いたりもしてねぇ。ちょっと殴ったってだけだ。」
 「そうかい、アンタらもオレたちもこの女に裏切られた。」
 「パケを手筈したのはお前らか?」
 「ちげぇな、オレたちの傘下の奴に勝手に緋奈が依頼してやったことだ。」
 「ほぅ。」
 「疑ってるな。分かったこの辺の事情を告げてやる。オレたちは隣にいる王双会とは戦力差がありすぎて戦えない。やつらがやっているビジネスには手が出せない。これで分かってくれるか?」
 「なるほどな、それはそうだろう、説得力がある。」
 「つまり、不用意なシノギはオレたちの身を亡ぼす。やるわきゃねぇ。」
 「詫び料を払う、これでどうだ?」
 「いいだろう、成立だ。」
 「あとは煮るなり焼くなり好きにやってくれ。」
 「おいおい、待て待て、お前らも裏切られた身だろう。詫び料ももらった今、お前らは敵対組織じゃねぇ。どうだ?一緒にケジメ取るってのは?」
 「ほぅ、そりゃあいい。」
 「章人、そっちの奴ら起こして連れてこい。」
 「承知しました。」
 奥の部屋に『幻影』『理亜流』のメンバーが終結した。
 「さっきのパンチどうやって打ったんだ、全く見えなかったわ。」
 「あぁ、こうやってな・・・ここで身体が起きたときに死角からこう。」
 「章人って言ったっけ?何かやってたのか?」
 「いやぁ、ケンカバカなだけでさ。」
 「よーし、『幻影』『理亜流』の全員聞いてくれ。オレは『幻影』のトップで猛という、『理亜流』の琢磨と話し合い、今回の件で同盟を結ぶことになった、よろしく頼む。」
 「いいか、『理亜流』は『幻影』とは今後の一切抗争関係を絶つ。双方を友好団体として提携する。そしてだ、全ての元凶である緋奈は今、『幻影』が身柄を抑えている。」
 腰縄に両手足がガムテープ巻きになった緋奈が前に引き出される。
 「2組織を壊滅に追い込みかけた魔女だ。あとで素敵な海中遊泳の旅か、何かに出てもらうことになるが。」
 「それだけでは、我々2組織のメンツが立たないと判断した。」
 「『理亜流』と『幻影』で裏切者がどうなるのかを学んでもらうための教材としてこいつを利用することにした。」
 「というわけで、友香、咲紀。まずはお前らが手本を見せろ。」
 「はい。」
 友香と咲紀は緋奈の前に歩を進める。
 「咲紀が先にやってくれるから。」
 友香がそう告げると、咲紀はロープを取り出し、準備を始める。
 「アンタにもう服なんて高尚なものは要らない、最後に素っ裸のアンタを撮っといてあげる。」
 友香は緋奈の服を引きちぎり、ナイフで切り裂き、取り除いた。ありったけの数のスマホで撮影も開始した。
 「腰縄はあとで咲紀が解いてくれるわ。」
 緋奈は憎しみを込めた侮蔑の眼差しを2人に向ける。
 「アンタたち、私がこんな目に遭ってるのを見てて何も思わないわけ!?」
 緋奈は大声でまくしたてる。
 「あぁ、さっさと殺されねぇだけありがたく思うんだな。」
 猛と琢磨は同じセリフを緋奈に告げる。
 「緋奈、うるさい。」
 咲紀が割り込むように口に猿轡を噛ませる。そして、持っていたロープで緋奈の身体を縛り上げた。
 「猛・・・あの娘はナニモンだ?」
 「あぁ、天才的サディストなんだよ。死なない程度に相手に痛みを与えて楽しむ。男よりはるかにえぐい。」
 咲紀は市販のろうそくに火をつける。ロウが垂れてきたところで、それを緋奈に振りかける。
 「熱いよぉ?気を付けて。」
 「ん~~~~!」
 緋奈が身じろぎして身体をくねらせる。縛ったロープから露出している腰背部に一点集中して垂らしていく。緋奈の背中の皮膚が赤く染まる。かと言って致命傷になるような火傷は生じさせない。咲紀のバランスは絶妙だ。
 「次の準備するまで生け花になってて。」
 咲紀は絶妙なロープ捌きでまんぐりがえしの形に緋奈を誘導すると性器と肛門に蝋燭を刺し、火を付けて席を外した。少しでも緋奈が動くとロウが垂れてくる。鬼のような所業だ。
 「あの娘、エグいな。」
 琢磨は驚くとも恐怖とも言い難い感情でその光景を眺めていた。猛がすぐに返す。
 「普段はお淑やかなんだ、オレたちのグループにいるなんて誰も思わねぇような。だが、怒るとあの才能が目覚める。裏切り者とか敵の大将には特に厳しい。オレたち男どもが何もしなくてもアイツらがやってくれる。むしろイキイキとしてるな。」
 「・・・『幻影』の恐ろしさを感じたよ。」
 琢磨は言葉を失った。アンダーグラウンドな人間とは自覚していたが、ここまでのサディストは男でも女でも見た事がない。
 「あーあ、緋奈ったら動いたでしょ。なら、もう一滴もクソもないわね。」
 咲紀は必死にわずかな量しか垂らさず耐えていた咲紀の性器と肛門から蝋燭を引き抜き、わざわざ垂らす。
 「んーーーーっ!」
 緋奈は熱さと痛みで蠢くが猿轡で声にならない。
 「水分が欲しいから、その辺の男性陣。緋奈に小水掛けるか、マンコん中突っ込んで中出ししてくんない?」
 咲紀は冷酷な目をしながら告げる。男どもは驚きながらも
 「せっかくなら出そう。」
 という男ばかりで列を成した。咲紀は緋奈に冷たく言い放つ。
 「猿轡取ってあげる。私が縄でしっかり固定してあげるから、絶対動けないよ。良いじゃん。こんな経験出来ないよ?いきなり30人も経験人数増えるなんて。」
 「ふざけないでよ、咲紀。アンタなんかの言いなりになるこいつらがおかしいのよ!」
 「黙ってくれる?裏切り者。知ってる?裏切り者は英語でsell outって言うの。アンタはすでにsold out.過去の人間よ、私たちからしたらね?味方の時は嫌いでも窮地なら助けるつもりでいたけど。こうなったら何も気にしなくて良いの。ダッチワイフとして扱ってあげる。」
 「ふざけないで、絶対にそんなのさせないから!」
 「だったら死ぬのが早くなるだけよ?」
 「死んだ方がマシよ!」
 「そう。だったらマシな方を取らせるわけにはいかないわね。じゃあ、しっかりアンタの子宮に注がれるの、特別に見えるようにしてあげる。」

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