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L'Arc〜en〜Ciel tour 2024 UNDERGROUND 3/16マリンメッセ福岡公演初日レポ

はじめに

 去る3/16の土曜日マリンメッセ福岡A館で行われた「L'Arc〜en〜Ciel 2024ツアー UNDERGROUND」に参戦して来た個人的なレポート記事になります。
 以前持っていたnoteアカウントでは2020年コロナ禍直前に行われていた「L'Arc〜en〜Ciel 2020tour MMXX大阪城ホール公演」のレポが20000字も書いた大作になりましたが、今回も書いてみないわかんないくらいの文字数になると思いますので、お時間のある方は最後まで読んでみてください。流石に一筆書き一本勝負で書ける量では無いので何日も分けて書いておりますので、日によって熱量が違う日もあるかもしれませんが、ライブ当日の所は先に濃密に熱いうちに書いております
 つくづく前のアカウント残しておけば良かったと今は半分後悔しています、あの熱量を思い出したくなりました笑。
 ちなみに、いつ投稿になるかは分かりませんが、ツアー中の場合ネタバレになる可能性はありますので、その場合は回れ右でお願いします。

MMXX〜UNDERGROUNDツアー発表時までの個人的な状況などのおはなし

 2020年のMMXXツアー以降は皆さんも悩まれたコロナ禍に突入します、L'Arc〜en〜CielやHYDEは積極的にその中でも出来る内容を探してツアーやライブをしてくれていましたし、配信もありました。
 ただ、僕は医療職。コロナ禍でライブに行く事はもちろん、罹患して患者さんに移したら、同僚に移したら。今よりもウイルスは毒性が強く、今より治療が手探りだった時期です。個人の欲求が許されるような状況ではありませんでした、ましてやマリンメッセ福岡公演に行く通り、現在は九州在住。東京含めた関東圏はあまりにも遠すぎました。
 上京大学生や新社会人の時期は関東に住んでいましたので、金が尽きた所で死にゃあしねぇ精神でラルクやVAMPSのライブに精を出して実際に資金的に死にかける、いや死んでいました。横浜アリーナだろうとさいたまスーパーアリーナだろうと家の最寄りのコンビニに行く感覚が如く勢いでチケット買ってましたね。しかも当時は嫁と二人暮らし、今は一人増えたので好き勝手するには時間も経済面も体力も融通が利かなくなっていました。
 そんな中でのUNDERGROUNDツアー発表、しかも福岡は当初1公演だけの発表でした(最初から2DAYSって言ってくれてたらそれで交渉したのにさぶつくさぶつくさ)。正直、4年間で子どもが産まれたり、ライブ含めて大勢と触れ合う場所に行かないとか市内から出ないとか、学会や勉強会もオンラインでズームでオンデマンドで配信でってずーっと我慢の生活を続けていたら我慢が我慢で無くなってそれが日常と化していたので既に消し炭というか、エンターテイメントに燃える要素が無くなっていました。
 実際に残ってる趣味はテレビでの東京ヤクルトスワローズの応援だけと言っても良いくらいで大勢で観られるライブに行くと発想はなかなか出て来ませんでした。
 だけんどもしかし、ここでL'Arc〜en〜Cielとなると話は別だ。4年以上の時を経て、1000日以上の時を経て消し炭に少しだけ火が灯るのを感じました。
 僕を生命体として構築しているものはアデニン、グアニン、シトシン、チミンにRNA単位ならウラシルに加えてL'Arc〜en〜Cielとhydeと東京ヤクルトスワローズによって出来ているのは日本の国旗が日の丸、アメリカの国旗が星条旗というのと同じくらい知られていることでしょう。こう、なんて言うんですかね。もう脳を介さない反応なんですよ。例えば、UNDERGROUNDツアーが発表されたときは僕のスマホがおすすめ記事で表示してくれたのですが、押そうと思う前に既に記事をタップされていて表示されてるんですよ。そういう超常現象みたいなものが自分に起こるなんて・・・!
 と、言うわけでですね、ツアー日程が発表された時には妻にチラッとお伺いを立ててみました。妻はラルクのファンではないけれど、僕のラルク熱が太陽くらいたぎっていた頃も知ってくれています。
 僕「あのさ・・・L'Arc〜en〜Cielがツアーやるんよね・・・!」
 嫁「へー!あの大阪の時以来?(MMXXの時は一緒に来てくれた)」
 僕「いやぁ、30周年とかはやってたけど配信やってたりやら仕事柄で行かんかったんよね。」
 嫁「そうなんだ、どこでやるん?」
 僕「マリンメッセで1日だけあるらしいんよ・・・イイ?」
 嫁「イイよ、ただし娘のお風呂までには帰って来て。」
 というわけで、僕は娘のお風呂までに帰ると言う条件でUNDERGROUNDツアーのチケットに応募して獲ることが出来ました、あとは風邪なんかを引かないように気をつけるだけです!
 でも、そうは問屋がおろしませんでした。

魔の二月で心が折れかける

 そして2024年、僕は3回目の年男となるわけですが、いきなり地震だったり、羽田で航空機が燃えたりととんでもない立ち上がりの年になりましたが、自分には2月にその荒波が一気に襲いかかってきました。
 この歳ともなると人生で初体験ってことは相当減ってきますよね、人生初にライブ、人生初のスタジアムライブ、人生初のツアー複数参加、人生初のライブビューイングなど、僕自身もL'Arc〜en〜Cielに相当な初体験を奪われてきましたが、した方がいい体験としないほうがいい体験っていうのがありますよね。2月はそのしなくてイイ体験が嵐のように襲いかかってきました。本当に負のスパイラルが抜け出せないって感じのひと月でした。
 まずは人生初の交通事故。まぁ、詳細は省きますが、1年間に350日以上は乗って7年無事故無違反で緑→青→ゴールドと無事に昇格してきていましたが、8年目にして遂にその時が訪れてしまいました。相手方も自分達家族も怪我がなくて物損事故になったのは不幸中の幸いでした。とはいえ、車の修理代や保険料の値上げなどいくら特約で手出しの金額は抑えられるとはいえ痛手には変わりません、しかも今年車検やしタイヤも替えないといかんし。頭が痛いのは変わりません。
 そんな事故から数日後の事です。
 「うどん食ってても味がわからんのよな。」
 一緒に食事をしていた親類がサラッと六甲のおいしい水のように滑らかにこう言うのです。
 「すぐ検査しにいこう。」
 僕は結構本気で強めに勧めました、どう見ても最初は『ウルセェなぁ、んなわけねぇだろう、オーバーにことをしやがって』という雰囲気がありありと出てましたが、検査をすると陽性。いきなり殊勝な態度でマスクをして感染対策をしてと始めるわけですが、それは感染する前の話でなってからじゃ遅いっちゅうねん。アンタも医療職やろうに。まぁ、そういう流れだと当然ながら僕もせっかく4年乗り切ってきてましたが、ティンカーベルこと妖精こと陽性になってしまいました。
 というわけで2週間で2個のしなくてもいい初体験をすることになって、結構メンタル的にしんどい月になってしまいライブに向けての気運を高めることはまったく出来て居ませんでした。マジで心がUNDERGROUNDに行ってましたね(上手いこと言ったねドヤァ)

ダメージからか盛り上がってこない心

 自分が人生でラルクにチケットを手に入れて行った「20th L’Anniversary tour」のさいたまスーパーアリーナの時、ワールドツアーの時、ラルカジノ、ラルクリスマス、MMXXどのイベントの時もグーーーーっとライブが近づくに連れて盛り上がってきた心ですが、今回は先述のダメージからか、なかなか心に着火するのが遅く、当日に福岡国際会議場とサンパレスの間からマリンメッセが見えるまで湧き立つものが出て来ませんでした。歳でしょうか
 まぁ、真面目に答えるとやっぱり精神的に結構煮詰まって居た2月だったんだと思います。なかなか回復しきれて居ないというか、体調は完璧に近いくらいになってるのに心が置いていかれてるというか。つくづく人間は心身ともに健康であってこそだなと感じます。結構能天気な方なのであんまり心が置いていかれることが少ないタイプだったので余計にですね。
 ライブに対しての火も4年の間に消えて居た部分があったので、燃え方を忘れて居たんじゃ無いかなとライブが終わってUNDERGROUNDから地上に出て来た今ではそう感じますが、とにかく3月16日の15:30くらいまでは何処となく集中できていない自分がいました。
 『このままなら行かないほうが良かったんじゃないか』
 と、移動中に一瞬考えたのも初めてだった気がします。怖いね、気の迷いって。

ラルク関連の個人的なお話をつらつらと。

 個人的にL'Arc〜en〜CielをL'Arc〜en〜Cielとして完璧な認知したのは小学校高学年の頃ですさっき3度目の年男って書いたから年バレちまってんな。「NEO UNIVERSE」の時ですね。多分それまでも何かの機会で聴いてたことはあると思うんですが、あいにくあの頃はフランス語や英語どころか日本語すら拙い時代でアルファベットや横文字が読めない年代なので分かってなかったんだと今では思いますが、ラルクを認識して居ませんでした。
 当時は携帯もない、パソコンでのネットもウチは無縁、というわけでテレビと本屋での雑誌くらいしかミュージシャンと出会う媒体がありませんでしたからね。小学生にCDは敷居が高かった(金銭的な意味で)。
 そして、ご存知の通りこの時期のラルクは空中分解寸前の時期、人生が日々新鮮な事態が巻き起こる僕少年の記憶から活動を一気に縮小したL'Arc〜en〜Cielは消えてしまいます。CDすら敷居の高い時期にREALツアーなんて存在すら知らないくらい敷居が高いわけです。さらに不幸なことに僕はFFをやっていない側でドラクエ派閥の人間だったりメタルギアソリッド派の人間だったので「spirit dream inside」にも触れ合わずに時が過ぎ去っていきます。
 ちょうどこの時期から中高一貫校で懲役6年の生活が始まるのですが、ウォークマンやiPodを持っていたらイヤホンを引きちぎられる、機器を投げられる、携帯を持っていたら「逆パカ(知らない年代の若者たちはChromeで検索してはいけないぞ、絶対にだ)」や解約の憂き目に遭う環境になり、さらにラルクは僕の中から遠くに消えていきます、多分あの頃は土星より近く木星より遠いくらいの位置にラルクはいました
 そんな時から約3年が経過して、嫌というほど覚えさせられた英語の授業によって横文字が読めるように成長した僕の前に現れたのが、むかーし聴いたことあるあの歌声ということで復活の「READY STEADY GO」でした。
 そこからはハマるまでに時間は要しませんでした。今みたいにサブスクがないし環境的に音楽を聴くのが簡単な状況ではなかったですが、しんどい時や立ち直りたい時の人生のお供みたいな存在になり、複数回受けたセンター試験の時にも聴いたり、国家試験の時も勉強中に聴いていたのはL'Arc〜en〜CielとVAMPSばかりの人生でした。
 ただね、ライブにはなかなか気軽に学生身分で行けるチケット代金ではなかったわけです。特に医療系で実習だの研修だのが盛り沢山で定期的なバイトに入るのがかなり難しかったので、余計にです。Amazonの倉庫の日雇いとか日産スタジアムのサッカーとか横浜アリーナでの当時大ブームだったオレには全く興味もなく刺さらないけど無駄にバイト代がイイアイドルや韓流アーティストの警備員とかをたまに単発で同期と入るくらいしか収入を増やす手立てがなかった時でしたから、味の素スタジアムの20周年は特に敷居が高かった・・・。
 そこから社会人になってお金が多少出せるようになってからはおかしい、溜まっているはずのお金がないという奇怪な現象に2年に一回くらい陥りながらもライブに行けるようになったというわけです、やっとL'Arc〜en〜Cielの敷居を少し跨げるようになったとお酒やタバコよりも大人になった実感を得ました。お酒もタバコもしないけど。(高田純次風)
 あ、もしライブでアルバイトとかを考えている人がこの記事を見ていたら言いたい事があります。
 絶対にあまり興味ない知らないアーティストのライブにしなさい、ステージ見てたら会社の人からめちゃくちゃ怒られるからね。僕は知らない興味ないアーティストにしたから全くありませんでしたが、好きなアーティストにしてた人は『大人が大人にこんな怒られる?』ってくらいバックヤードで怒られてましたから。

マリンメッセ福岡付近に到着してから

 話は戻って、ライブ当日、実はこの日は午前中仕事してました。半日勤務です。だけんどもしかし、スタッフの御家族の体調不良、特定健診などの年度末イベント多数にて午前中始業2時間だけで5000歩を超える歩数を記録、4時間勤務後の13時に仕事を終えた時にはすっかり8時間勤務してた時と同じような疲労感に襲われていました。すでにふくらはぎが疲労を訴えて来て人の金でマッサージに行きたい欲求が湧いていました。人の金で焼肉とかにも行けるテンションでしたね。
 そんなテンションもマリンメッセ福岡付近に到着してから回復、一気に沸る気持ちが戻って来ました国際会議場が工事中なんて知らなかったけどな(九州民)
 Twitter(宗教上の理由でXとは呼びません)でのお知り合いの方と会って御挨拶をさせていただく事になったのですが、L'Arc〜en〜Cielの黒や白をメインとしたカラーの人が多い中でイエローのカバンはめちゃくちゃ目立って助かりました、アレなら博多駅からでも見つけられる。
 元々、ライブには1人で行く事に全く何の抵抗もない人間なので、大人数での打ち上げとか飲み会にも参加する事もほぼないですし、本当にフォローフォロワーの関係の人だけ。そんな中でもお会いしたいと言われたら勘違いしま嬉しい限りです。本当に嬉しい。プロ野球も1人で観に行くこと平気ですし、こういう性を持ってたのは良かったなと思います。行きたいと思った時に動けますからね。
 そして、物販です。当然ながら前述のような流れでこの日を迎えたので「会場受け取り」の事前申し込みなどしておりません。また、車の修理費がラルクのライブチケット10枚分は出て行く事が簡単に予想される懐事情。ここは直接販売に並ぶ事にします。
 この時の時刻は大体16時。待ち時間表示は約60分。開演は17時。
 よし、いける(待)

 まぁ、大体定刻に開演しない事に定評のあるL'Arc〜en〜Cielなので今回も多少はイケんだろっていう悪い意味でライブに慣れたベテランの油断がありました(結果的に17:03スタートというほぼ定刻スタートだったのでマジでギリギリだった。)。HYDEソロやVAMPSだと19:06か17:06って決まりきってるから油断しないんだけどねぇ←。
 あのグッズ会場列を捌いてくれていたスタッフさんが並ばせてる列コントロールの猛者で素晴らしかった、ありがと・・・失礼ですが、将棋の木村一基九段ですか

 写真見てもマジで似てるな、あのスタッフさんと木村さん全ての雰囲気が。
 しっかりと木村一基九段スタッフが列を捌いてくれたおかげでグッズを16:45には購入出来ました。諸般の事情によりマフラータオルとバングルライトだけだがな!ライブ行ってライトしっかり買えば良かったってちょっと後悔したかな、正直笑。

いよいよマリンメッセ福岡の中に入るわけだ

 まぁ、地元のアリーナなのでマリンメッセ福岡の中に入った回数は家近くの警察署よりも遥かに多いわけです。警察署のトイレの場所は知らんが、マリンメッセ福岡ならトイレはもちろん、自販機の位置からブロック別の大体の位置は把握しているつもりでした。
 EXILEの時もポルノグラフィティの時もBUMP OF CHICKENの時もL'Arc〜en〜Cielの時もONE OK ROCKの時も行きましたから。音楽に関係ないイベントでも複数回は行きました。でも、筆者。最大の大事な事を失念しています。そう。
 今日は自分史上初であるマリンメッセ福岡センターステージ
 ということを。つまり、今までの経験は全く意味を成しません。
日本での経験がスリランカのワルジャヤスリジャヤプラコッテでは通用しないのと同じです。僕も違和感を覚えるべきでした。フォロワーさんと話した時に。
 「北アリーナの〇〇ですね。」
 とオレは確かに言った。確かに話した。
普通のステージセットだと東西南北なんかない。でも、それがすっぽり抜けている。4年のブランクでしょうか。はたまた歳でしょうか
 ちなみに方角を言う際に東西南北(とうざいなんぼく)の方は正常です。東西南北(トンナンシャーペイ)の方はセット組みますから、有り金を靴下に詰めて麻雀荘におや、誰か来たようだ
 というわけで、グッズも買った、チケットも表示した、機械にピッとすればNEO UNIVERSEのPVに出てくるアンドロイドのような無表情でスタッフのお姉さん入場を許可してくれた。あそこまで自我を抑制した入場案内スタッフって初めてだったよ、自分が日産スタジアムや横浜アリーナでバイトした時ももう少し愛想というか顔は見てた記憶が。それはまぁイイとしてだ、いよいよマリンメッセ福岡の中に突入です。
 そしてアリーナに入って久々の空間が心地よく、入って気付くわけです。
 「あ、センターステージの座席割わかんねぇ」
 って。

MMXXでも感じだけどセンターステージと花道のセットだと距離感近すぎて入っただけで幸せになる

 センターステージ自体はMMXX以来でしたが、あの時はスタンド席だったので本来のステージセットよりは近くてありがたかったですが、そこまでの「ちか〜い!」って言うのはありませんでした。「これがあの今現在世界的に悪い意味で有名になってしまって消えてしまった某事務所がよく使うセンターステージってやつか!」という感動の方が先だったかな。特にグッズ見た時にこのブランケットの形不思議だなと思ったのが実はステージセットだったって気付いたのは帰ってからでしたしね笑
 MMXX大阪は上から見てたのでhydeやスタッフがガチで穴に落ちかけて大変だったシーンとかはしっかり見てましたよ、懐かしいね。
 今回はアリーナなのでそういう細かい構造や穴の位置なんかはまったくわからない、ましてやセンターステージなので座席すら分からないってところを座席を見つけ出して座ることに成功します。座って気づくことは、
 「花道なげぇなー。」
 でした。本当に四方でしっかり伸びて作ってましたね、スタンドの手前までガッツリ伸びてる。ちょうど花道から45度で作ってある斜めの空間に近い端席だったので、斜め45度からステージを観られるポジションでした。
 音響用の支柱が正面だったので、映像を見るときには若干邪魔になりましたし、センターステージのセンターに鎮座されるyukihiro様の御姿は謁見する事が難しかったですが、それを抜きにしても近い・・・!
 待ってる間はラルクの場合はBGMが流れますけど、今回はいつもと違う感じのものでしたね。20th L’Anniversary以降はね、ファンの馴染みのBGMか各メンバーセレクトが多かったですが、UNDERGROUNDの特別感はこういう些細なところでも感じ取ることができます。そして、雨のエフェクトが聞こえながらの会場案内。諸注意とかいろいろアナウンスしてるアレですね、ラルクは時としてあの部分も演出に使うことがあるので「雨?雨なん?」って感じで勝手に妄想しながら待っていました。危ない人じゃないよ
 今回のUNDERGROUNDではいつも黒系や白系でバシィっとキメてるお姐さんお兄さん方がいつもよりは少なかった印象でした。関東の公演の時は規模も大きいからかそういう方があちらこちらにたくさん居るのを目にしてましたが、今回はリラックスしてるというか。
 この瞬間に博多駅や天神の方にいてもまったく違和感無いような服装の方や、今、3月ですよ?って薄着のお姉さんありがとうございますや仕事帰りかなぁって感じのお兄さんまで居て、ライブに来るファン層がライトからコアまで拡がっている感じがしました。もっとも、もし初ライブがUNDERGROUNDだとしたら既に初心者ではないですが笑。その理由は後でセットリストを見てもらえればわかります。あ、後でkenちゃんのMCで分かりましたが、韓国、台湾、中国にオーストラリアと国際色豊かな福岡公演でもありましたね。

先にセットリストを記そう

  1. All Dead

  2. EXISTENCE

  3. THE NEPENTHES

  4. 砂時計

  5. a silent letter

  6. Ophelia

  7. Taste of love

  8. Voice

  9. Vivid colors

  10. flower

  11. It’s the end

  12. shade of season

  13. Blame

  14. 叙情詩

  15. GOOD LUCK MY WAY

  16. Killing Me

  17. 自由への招待

  18. Bye Bye

  19. ミライ

  20. Link

  21. MY HEART DRAWS A DREAM

 これが2024年3月16日のセットリスト。
 初日と2日目で1曲目がTHE BLACK ROSEに、12曲目がCurelessに、17曲目がNEXUS 4に変わるようですね。
 神セットリストかどうかについては個々人の意見なので、各々の感情を持っていたらいいと思いますが、MMXXのセットリストもUNDERGROUNDのセットリストも例えるなら英語初心者入門編状態なのにTOEIC750点クラスの教材を渡されてるような内容ですね(爽)。初心者やヒットチャート狙いの人にはあまりにも厳しい、超大物陶芸家に弟子入りするようなもので無言で作った皿を叩き割られるような厳しいセットリスト。
 あぁ、これで全曲「あぁ、あの歌ね!」と分かる方は既に上級者、沼に顔以外落ちている。UNDERGROUNDに潜むモグラです。このモグラはライブになると出て来ますが、アニバーサリー公演のセットリストよりこういうコアな初心者置き去りのセットリストを好む習性があります。初心の方も楽しめるヒットチャート連打のアニバーサリー公演もめっちゃ楽しむんですけどね⇦。
 安心しろ、ちなみにオレもモグラだ、MMXXのアンコールが最上級だと感じるモグラだ
 既にライブに行く前のメンタルなんて消え失せてこの瞬間には最高に仕上がった自分がここに居る感覚になっていました。こっからはいよいよ開演です。
 ライブ始まるまでに既に約9000字、原稿用紙22枚ちょいという前書きですが本編はここからだぞ?お楽しみはこれからだ!(ここからはライブ後すぐに先に書いた内容なので口調とか書き方とか諸々違うけど許してね笑

ライブレポ

 時は16:55。
 「間も無く開演致します、お席についてお待ちください。なお、演出の関係上、開演直後は移動が出来ませんのでご了承ください。」
 アレ?マジで定刻開演するの?と思いながらお茶のボトルを一口含む。ベールがかかったようなセンターステージのセット、雨が降りながら意味ありげに表示されている映像と諸注意。
 今回はほとんど事前情報を仕入れていない。ネタバレやセットリストバレはほとんど気にしないタイプだが、仕入れる余裕がなかった関係でまさにぶっつけ本番に近い。つくづく2月はタフな月だったなと感じる。
 そのタフな2月由来の経済的な理由で断念したライトのテストを見てちょっと羨ましくもなりつつ、開演までの時間を過ごす、腰肩のダメージを緩和できるパイプ椅子じゃないアリーナの椅子に感謝しマリンメッセとL'Arc〜en〜Cielに感謝を唱えつつ、なかなかこないお隣にソワソワする。
 「さっき移動できないって言ってたけど間に合うんか?オレもギリ(16:47にイン)だったけど、お隣はチャレンジャーやなぁ。」
 そう思いながらまたお茶を一口。ライブ前のアリーナは緊張と興奮と二酸化炭素の濃度からか喉が乾いた感覚になる。デカい身体をしているのでアリーナの端席が当たったのは最高に幸運だ。視野的には柱や音響設備が目の前だが、きっとセンターステージのコイツは回るはずだ。
 後ろの席の女性ペアに横はシングルの男性でお話をされていた、僕も少しだけ混ぜてもらった。
 「今回は10公演?11公演『しか』行かれへんのですわぁ
 これだ、このエネルギー(体力・精神力・経済力)こそ、ドLだ。チケット代だけで13万から15万飛ぶ訳だ、手数料も含めると。そして、終わった後に襲いくるダメージのことは考えないスケジュール。昔のオレもそうだった、さいたまスーパーアリーナ→マリンメッセ福岡→名古屋ガイシホールみたいな日程組んでた。あの頃のオレは何処に行った笑。ありがとう遠征組の皆様、初心を思い出しました。
 時刻は17:00。開演時間。徐々に照明の照度が暗くなって来ている。今回はいきなりの暗転じゃないやり方なんだな、雨音の音量も大きくなっている感じがするし、これは本当にほぼ定刻開演だ。年々開始時刻が遅れていくロックバンドが多いのに、ラルクは年々定刻に近づいてる気がする、大御所なのに笑。
 17:03完全暗転。開演
 雨が降る森の中、カラスが口に種を咥え飛行し、丘の上に佇む古城に向かっていく。古城の中に入ったカラスがタネを落とすとそこからラルクのメンバーが文字通りUNDERGROUNDから出て来る。そして光の差し込む所に向かって歩いていく。服装はドルイドチックな服装で。アンダーテイカーのファンでもあるからこういう服装や雰囲気の映像は大好物だ。
 そして1曲目につながっていく。本当にほぼ定刻開演だった。

All Dead(Tierra)

 CDやSpotifyで聴き慣れたピアノのイントロが流れる。これは・・・!

It's time to fall
It's time to say goodbye
I wish you're gone
I wish you're all dead
消えない想い

I wish you're all dead!

 待て待て待て待て、1曲目の入りで殺そうとしないでおくれ。All Deadですと!?
 ちょうどメンバーと反対側だったから、細かい演出はあんまり分かっていないけど、センターステージのベールもそのまま。おそらく正面になってる側に投影してる形でやってるのかな。
 センターステージってMMXXで見る前に思ってたより距離感や演出的には素晴らしいセットだなって思うけど唯一、反対側になられてしまうと細かい事が全く分からないのが欠点かな笑
 何にしてもなんて破壊力のある1曲目、そして4年ぶりのhydeの声。ここは天国か。流石はUNDERGROUNDというテーマだけあって人生初のAll Deadが聴けた。
 ラルクのライブの場合、1曲目がゆっくり入るのか激しく入るのかでその後の作りや雰囲気が全然違うライブになるのだが、この1曲目で今日は相当アグレッシブなライブになることを確信して覚悟を決めた気がするし、マリンメッセ福岡がそれを理解した感があった気がする。

EXISTENCE(AWAKE)

 AWAKEというアルバムはラルクの中でもメッセージ性が極めて強いアルバムの一つで、ファンの中でも好きな人とまぁそこまでって人の温度差が大きいアルバムだと思っているが、個人的にはめちゃくちゃ好きなアルバムだ。
 その中でも特に攻撃的な曲としての印象が強いEXISTENCEを2曲目にラインアップさせたセットリスト。これでハッキリとした。最初から全力でぶっ飛ばさないと太刀打ち出来ない激しく厳しいメニューをUNDERGROUNDのL'Arc〜en〜Cielは持って来たと。
 ここでセンターステージのベールが捌ける。メンバーの後ろ姿が捉えられる。あぁ、L'Arc〜en〜Cielがそこにいる。この事実だけで浸れる。細かい服装とかは分からないけどてっちゃんのピンクはよく分かる。ピンクの似合う50代になりたい(無理)。

THE NEPENTHES(REAL)

 またまた攻撃的な一曲が大好きなアルバム「REAL」から!
 まだね、反対側向いてるからなんとも表現が難しいが、L'Arc〜en〜Cielがここまで攻撃的に立ち上がるセットリストはあまり記憶にない。
 思えば、最初の映像も雨降った場面から種が蒔かれ、芽が出てという流れから光に向かってメンバーが出ていくという流れだったので、コロナ禍や辛いことが多い世の中から脱して希望を持つイメージだったのかもしれない。
 そうするとこの立ち上がりの激しさは怒りなどの感情を踏まえた上で激しい曲で鬱憤が溜まった時期の表現も込めた立ち上がりだったのではないかと感じる。
 立ち上がりの3曲は予想だにしないものだった、ここからUNDERGROUNDはどうやって進んでいくのか楽しみでもあり予想も出来ないライブだと痛切に感じた。

砂時計(KISS)

 3曲目が終わったらわずかなMCタイムも用意されてることが多いラルクだけど、この日は楽器を持ち替えてそのまま継続。
 4曲目は砂時計。これこそ、てっちゃんの、てっちゃんによる、てっちゃんのための楽曲という印象のある砂時計をこの曲順でhydeが歌うとなんと尊いのか。個人的にはL'Arc〜en〜Cielの本領って砂時計あたりのBPMでメロディアスな曲調で最大限に発揮される気がする。ユッキーのドラムとてっちゃんのベースが素晴らしいからこそできるkenちゃんの自由な表現もあるし。
 ここまでのアグレッシブな曲から穏やかな方向に向かいつつ、何処となく救いになるような場面転換の一曲。
 てっちゃんの曲ってメロディやポップさが際立ってる一方で、hydeじゃないと歌えない、一般人がカラオケで歌うと大変な曲も多いよね、それもラルク愛か(違)。

a silent letter(REAL)

 人間は本当に予想していないことが起こると真顔になる。多分、この時のオレも真顔だったと思う。a silent letterだと!?
眠りにつくまで手を離さないでって言ったら独断推定2日後の夜になるけどhydeさんいいですか、当方メンズでありますが!
 好きな曲の趣味がだだもれになるけれど、TIME SLIP、a silent letter、ALL YEAR AROUND FALLING IN LOVEのREAL後半3曲がツボの自分としたらMMXXとUNDERGROUNDで全て聴けたのは幸せというほかない。ここ10年くらいのhydeさんの表現力でこの曲を歌うとまた深みと味が違う。もう1回アルバム再録してもらえるのならREALを結構強く推してみたい気持ちがある。あの尖りまくってた頃のラルクの曲っていうこともあって味の濃いアルバムだから。
 そして、センターステージやっぱり回り始めたけど、この曲で回るのは予想外過ぎた笑。270度回転したかな、一瞬正面側になったけどまた大部分が後ろ姿になってしまった。お楽しみは後半だな。

Ophelia(AWAKE)

 ご覧なさい、ザーボンさん、ドドリアさん!hydeさんがサックスをお持ちですよ
 そういや、この時どこからか分からないけど、サックス持ってるhydeに感動したんだろう女性が「hyde!!サックス!hydeサックス!」と連呼してたから、それだと「hyde最低!hydeクソ野郎!(hyde sucks!)」になっちまうぞと内心ちょっと笑うというか動揺してしまった、もう一回やってくれませんか?(無理)決して言ってる方もディスってる訳じゃなくて、ライブって感動で語彙力が喪失するのはよくあることじゃないですか、アレの一つやから。もう一回やってくれませんか?(無理
 hydeのサックスといえばLORELEYのイメージが強かったが、確かにOpheliaもサックスの音入ってたなと、油断してた。
 ここまでシングル曲どころか、アルバムツアーでやってそれっきりって感じの十数年単位で寝かせたネタが活きも活きでピチピチに甦った感があって、モグラのように地中で待ってたコアなドエルの満足感を満たすにふさわしい内容、特殊な訓練を受けた猛者でなければ危ないところだ。
 訓練を受けるとライブが500日〜1000日に1回、平気で5桁する新商品やツアーで6桁中盤の出費をしても違和感を持たない、アルバムが10年出なくてもサブスクで満足して日常生活を送れるようになります。

Taste of Love(DUNE)

 人生初体験ってのは歳と共に減ってくるもんだけど、今日だけで初めてライブで聴いたって曲は何度目だ、こんなに初体験ができる空間ってのはやっぱりライブの良さがギュッと詰まっている
 ここまであんまり花道の方には現れず、センターステージの中でパフォーマンスしてる事の多かったメンバーが少しずつ、少しずつ外側に向けて広がっていってる感が見えてきたのとこの日はみんなパフォーマンス凄くいい印象が強くなった。まだ顔がハッキリ確認する機会がねぇんだよなぁ、上のモニター見るよりステージ見る方が楽だし近い場所だったから、そこだけがここまでの惜しい点だ。重箱の隅をつつくクレーマーのようだな、オレ
 序盤の攻撃的な3曲から砂時計とa silent letterで緩めた所からまた盛り上がっていくその過程に突入したのが分かる。
 ラルクのセットリストはどんな時でもしっかり起伏、山を作ってくる。それにしてもここまでもMC無しは考えてもなかったな、福岡煽りもほぼないしコンセプトに則ってる感じがするね。

Voice(DUNE)

 いやー、やっと今までのライブで聴いたことがありますよ!って曲が巡って来ましたね、それでもシングルじゃないというね(爽)。
 ここからついにメンバーが縦横無尽に駆け出していくわけだが、ずっとオレは支柱の後ろにユッキーが隠れているのに周りのメンバーが動いてないから違和感持たなかった。だが、ここに来てユッキーが動けない分、表情見たいなという衝動に駆られ始める。
 自分が通路で走り出したら、警備員がオレのVoiceを聞く事はなく博多湾に投げ捨てて玄界灘の藻屑となるのは目に見えている。花道に登ったらきっとコワモテのコテコテの博多弁おまわりさんとの濃密なお話し合いになることも間違いない。となると、センターステージが回転する事を願う他ない。くぅ。ドラマーはつらいね。
 Voiceの盛り上がりはAll Dead以上に跳ねた。この日の観客はすごくエネルギーに溢れていた、待ちに待ったL'Arc〜en〜Cielを間違いなく堪能していた。マリンメッセ福岡の屋根が2センチは浮上したはずだ。色んなアリーナ(埼玉やら横浜やら名古屋やら)を体験して来たけど、マリンメッセ福岡はかなり良いアリーナだと思うなぁ。

Vivid Colors(シングル heavenly)

 ついにシングル曲!
 今回は観客に歌わせる曲がまさかのVivid Colorsだとは!
4年ぶりに大声を出した感覚があるが、歌えていない。声帯も筋肉だから弱ったんだな・・・。
 この辺からセンターステージがついにメンバーの顔が見えるようになってくる。hydeがレオパルド?ヒョウ?トラ?柄の大阪のおばちゃんが着てそうな服装だったのにもこのあたりで気付いた気がする笑。
 センターステージも回るし、メンバーも動くし、とてもさっきまでとは雰囲気が違う、荘厳な高級料亭からファミレスになったかのようだ。メンバーもステージも動くからどこが正面になったのかよく分かってなかった。ユッキーが向く方が正面なんだけど、さっきから書いてるように支柱と音響設備の影響でユッキーがほとんど見えてなかったんだ・・・。
 Vivid Colorsもシングルとはいえ超定番という立ち位置までは行ってない存在だけど、今日の中では現時点でどう見ても知名度No. 1。歌詞を歌う観客の声も大きくて良かったな、気合いが入ってた。

flower(シングル True)

 ここで大御所flowerを投入!
 Vivid Colorsと言いflowerと言い30年近く前の曲とは思えないフレッシュさを保っている。ラルクのメンバーも老けないが、曲も老けない。あんな50代になりたいものだがあまりに不摂生がイキ過ぎたワガママボディのオレでは夢のまた夢だな。夢を描こう。
 ザーボンさん、ドドリアさん、ご覧なさい!hydeさん、サックスの次はハーモニカですよ!
 花道でハーモニカを客席に投げてたように見えて、どうやら小さい子が居たらしくてそちらにあげてたらしいね。こういうあたりのさりげないカッコ良さって言うのはhydeさんの良さですね。
 医療関係者としては正直な所、コロナ禍での価値観や発言については眉を顰めざるを得ない時もhydeさんやアーティスト界隈にはあった。hydeさんに限らずアーティストととして表現者として生きてる人はその機会が奪われたんだから仕方ないよなと今は思えるし、ただ、それはこっちが専門とまでは言わなくとも土俵の上だから知識によって分かることで。影響力のある人含めた一般的な感覚はそっちに近いんだろうなと学びにもなったりした極めて複雑な感情があったんだけど、そういうめんどくさい色んなものを吹っ飛ばしてくれるflowerだった。
 like a flowerの所が全部ハイトーンだったのも美しかったなぁ。

MC1 

 ついにここでMCタイム!10曲やってからになるとは。このあたりの時間帯は顔も見えるくらいの角度に変わっているのでありがたい、というか、どの時間帯でどの方向を向くか、どういう演出になるかって運もセンターステージのアリーナには必要だな。センターステージのライブであれば全体が観たい人はスタンドの方が良いかもしれない。時間帯によっては後頭部と肩甲骨くらいしか見えない時があるから。
 今回のツアーかららしいですが、自動翻訳の英訳が上部のモニター部分に映されていました。ここのMCの時は96歳のうちのばあちゃんより聞こえてなかったな(爽)。Dialect判別型のAIが出来たらスゴい発明になるでしょうね、dialectは方言や地域で話されてる言葉って意味ですが、和歌山出身東京とロス在住のhydeさんが話してくれる九州的アクセントは何一つ拾えてない上に悩んだら...と表示していて人間みたいだった笑
 後半の本題のMCの時にはかなり精度が良くやってたから何か問題があったのかもしれませんが、ライブの合間のエンターテイメントとしてあの翻訳は個人的に刺さりました笑。
 ただ、前述の通り海外色もあったライブなのでこういうサービスはラルクらしくて良いなと思いましたね。
 ここのMCは「楽しみにしてた?」「まだまだ続くよ」的な定番を少しアレンジした感じのモノですが、まぁー、カレーライスみんな好きだろ?そういうことだ。

It's the end(ray)

 ラルカジノの初日以来だー!
 あの時は土曜夢洲、日曜流山おおたかの森でライブビューイングというめちゃくちゃなスケジュール組んでたな、当時彼女だった妻を夢洲に連れて行ってライブは良かったけどバス待ちなどで非常にストレスフルで不穏な空気にさせてしまったのが9年前とは・・・。時の流れは速い。
ザーボンさん、ドドリアさん、ごらんなさい、hydeさんがタンバリンをお持ちですよ!
 こう、黒ギターじゃなくてサックスやタンバリンやハーモニカって楽器を使う曲が目白押しっていうのもUNDERGROUND感あるね、ギターは表だけどサックスやタンバリンは裏って感じがして笑
 この辺でhydeさんがお召しになってたカッターやワイシャツ風味の服装は数多の女性をIt's the endに導いたと思いますね、マジでかっこよかったもん。歴史的かっこよさだった気がする。

shade of season(BUTTERFLY)

 yukihiro作詞作曲っていう「メンバー全員シンガーソングライターバンドL'Arc〜en〜Ciel」の中でも珍しい曲ながら、BUTTERFLYというアルバムの価値を高めた一曲だと個人的に思っている曲。kenちゃんと共同で作った部分もあるそうだけど、shade of seasonとwild flowerがあるからあのアルバムの形が良くなったと確信している、そんな知る人ぞ知る、好きな人は好きなコアな曲。
 たぶん、ワールドツアーの日産スタジアム公演で聴いて以来だから・・・え、12年ぶりなの・・・干支一回り前・・・?若さだけ欲しい
 今回のツアー演出で使ってたブラウン管チックなテレビを使った映像大好きだったな。あぁいう感じの演出が似合う曲だから。ちょっとした恐怖や圧を感じるエッジな部分が売りの曲だからね。
 それにしても歌っておられる方は人間国宝ですか?お肌の調子がとかメイクがってレベルじゃないカッコ良さでした。shade of seasonだけで3000円分の価値はありましたよ、マジで。

Blame(Tierra)

 これも国立のあの日以来なので10年ぶりでしょうか、色んな思い出が蘇りますね、あの頃の方がラルクだけにフォーカスして仕事やお金も調整していたなぁ笑。
 kenちゃんっていつもギター楽しそうに弾く人ですけど、アコースティックギターも非常に高いレベルで弾けるからスゴい。ボーカロイドブームの頃に曲関係の界隈にちょっかい出した事があるんですが、ギターはギターでもアコースティックとエレキギターはタン塩と特上ロースくらい違う
 MC明けてからの3曲もえらい攻めた内容で、今回のUNDERGROUNDのコンセプトはあくまでもアグレッシブだと言うことを突き付ける並びになっていた気がする、曲調もそうだけど歌詞的に攻めてる並びだったり、ダークや暗いとか強いとか重いって立ち上がりから美しく綺麗な明るい方向に導きながらもポップさという意味での軽さは今回は軽視して、あくまでも重さや強さやダークさの一部は担保されたままで流れていくのが印象的。
 AS ONEや接吻のような曲が入ってても違和感なかったろうな、カテゴリ的には。

叙情詩(シングル AWAKE) 

 来たよ、このUNDERGROUNDに最も適した救いのある曲だけど芯が太いバラードシングルが!
 叙情詩やMY HEART DRAWS A DREAMのような曲をkenちゃんが書く時はどんなシチュエーションで書いているのかすごく気になる。こんなに澄んだ曲を作るにはよほど俗世から離れないと。作曲中に俗世から離れるからMCが門外不出のネタになりがちなのだろうか(後述するが、この日はMC珍しくシモなしでした。)。
 It's the endからBlameまでの尖った部分を昇華させながらも決して軽くはしない、そんな絶妙なバランスが保たれる。荘厳な叙情詩ならではの味付けだと思う。piecesや瞳の住人のようなシングルバラードからAnemoneや星空のようなアルバムバラードもあるが、今回のUNDERGROUNDのセットリストの並びから考えると、観客各個人のこの曲聴きたい!という感情は別にしてこの4曲の並びはすごく美しい並びだったと思う
 UNDERGROUND来て良かった!って猛烈に感じたのがこの部分でした。

ラルクイズタイム

 セットリストや内容については前述の諸々の理由から情報をあまり仕入れてなかった自分だが、Twitterや InstagramなどなどのSNSから多く目に見えて自然と分かっていたのがこの時間。
 「ラルクイズの難易度ヤバい!」
 ということだ。個人的にもL'Arc〜en〜Cielを専門としてるつもりだが、上には上が圧倒的にいるバンドだ。何たってオレが2歳後半の時からやってるバンドだ。2歳の頃の記憶などほとんどない。歴史が豊富になればなるほど仕入れなければならない知識は増える。
 ただ、今度は仕事柄年配の人を見てて分かるのは、記憶にはあるのだが引き出せない事が非常に多いという事だ。つくづく人間という生き物はバランスが悪い←。知ってても思い出せないベテランと知らない若手が融合できるバンド、それもラルクだけだろう。
 この日のクイズは比較的優しめだったとは思うが、残ってた人は体感消費税といい勝負くらいだった。オレも最後の横須賀美術館と横浜美術館の2択を外さなければ・・・!
 問題の順番と詳細は今ひとつ覚えてないんだけど覚えてる限り書いておこう。
CHASEのカップリングは何のL'Acoustic verだったでしょうか!?→ My Dear(これは知ってた。)
41万人を動員したツアーは何でしょうか!?→REALツアー(41万人ということは5万人で8会場、アリーナだと30公演くらい、てことはドームが多かったツアーかという推測からの正解)
よく分からん音楽賞を貰ったのは何年でしょう!→1999年(他の選択肢が1998と2006で、1998は復活元年、2006は何かもらったっけ?という記憶と推測からの正解)
L'Arc〜en〜Cielのイベントをやった美術館は?→横須賀美術館
 覚えてたんだよねぇ、実習か勉強会かがいきなり流れ込んできていく予定の美術館に行けなくなったという今でも思い出すだけでペットボトルをグシャっとしてしまう記憶が。そこにフォーカスしすぎて行く先がどっちだったかを忘れたという。
 あと、この日のクイズで最後にモニターに映し出された女性が間違いなく観客MVPでしたね。完全なるQUEENでした笑笑。
 この方のおかげで会場もあったまって後半というかアンコールに繋がったと思いますね。
 あと一問あったんだけどとうとう一切思い出せずにここまで来てしまったので諦めよう。やはり歳だ

GOOD LUCK MY WAY(シングル)

 何処で見たかを思い出せないので不確かな情報なので間違っていたら申し訳ないが、今回のUNDERGROUNDはてっちゃんがメインでメニューを決めてるとか。となると、自由度が増すこの後半戦はてっちゃんの誇るメロディが炸裂していくわけだ。その立ち上がりはGOOD LUCK MY WAY、ここまでのUNDERGROUNDの世界観からすると異端な存在と言っていいこの曲が担当する。
 20周年の時に出したシングルで勢いを持ってというテーマでアニメタイアップもあって書いた曲だそうだが、UNDERGROUND後半戦でも勢いを持った再スタートを切った。先ほども書いたがUNDERGROUNDでは異端であるからこそ後半のスタートのインパクトになったのではないだろうか。これがshade of seasonのあたりに入ったりしてたらズッコケるかもしれんので、用法と順番は大切という事だ。
 そして、センターステージいつの間にか回っててオレたちの方に最も正面が近くなってるじゃないか!待ってたゼェ、この瞬間を!

センターステージってこの心境がよく分かる

Killing Me(シングル AWAKE)

 シングル曲でも日産スタジアムの時以来MMXXまで縁がなかった。が、ここはまさかの連日!(2020年と2024年)。
 個人的にもL'Arc〜en〜Cielにしっかりハマっていく時期の頃に出された曲だったので趣深いというか懐かしくなるというか。New WorldとKilling Meは曲自体も好きだけど、しっかりラルク沼にハマっていった実感を得た時期だったので想いが強い曲。
 そして、今、気が付いたけど衣装変わったな!正直、衣装をしっかり気にしてずっと見てるタイプじゃないんだけど、この日のお洋服はそんな鈍感な30代の男ですら気づけるくらい振り幅の大きなチェンジでありがたい、女性の微妙な変化に気付ける人間ならすぐに分かるだろうが、生憎、昭和末期の九州人にはなかなか難しいんだ←。
 ユッキーも姿の67%くらいは見えるようになった、しかしまぁ、年齢が上がっても見た目も変わらなければ手数も変わらない、とんでもないドラマーだ。多少のドラムセット変更はアレども技術と正確性は日本のドラマーの中でもかなり上位だと思うなぁ。ユッキーとてっちゃんがいるからkenちゃんとhydeが生きるのは間違い無いと思うし、L'Arc〜en〜Cielの土台だよね。
 こういう話題になるとyukihiroとSakuraの比較話になりがちだが、SakuraにはSakuraの良さがあるから、どっちが上とか下とかはない。そもそもドラマーとしての武器もタイプも流派も違うんだから比べる事すらナンセンスだと思う反面、Sakuraのドラムでの最近の曲も聴いてみたい気持ちは時々湧く。
 この曲でhydeがkenちゃんにちょっかいを出しに行くんだけど、kenちゃんが全力で逃げるっていうくだりを複数回やってて、非常に微笑ましかった笑

自由への招待(シングル SMILE)

 人生初がここでも来た、自由への招待初体験!どういうわけか21世紀の風に消えないでと呼ばれる自由への招待がここで!
 だってねぇ、アニバーサリーライブでもシングルなのにほぼ出番無し、spirit dreams insideは出した時期が時期だけに情状酌量せざるを得ないけど、自由への招待はこれまで本当にお呼びじゃなくご縁がなかった。
 ん、オレを自由に招待する価値もないってことか
 この曲では途中でkenちゃんを諦めたhydeがてっちゃんを狩りにいく、L'Arc〜en〜Cielの礎2人は戯れ合いながら反対側の花道で盛り上がっている、天井のモニターではなくて奥の花道を背伸びしながら見てたよ、あたしゃ。
 本編でUNDERGROUNDを堪能させたら後半は地下から地上へ、光へ、太陽へというイメージなのだろう。セットリストの意図も汲みやすい上に自由への招待も聴けて盛り上がった。

MC2

 hydeさんが「みんなニコニコしてて本当に楽しそう、みんな好いとうと?(博多弁の好きなんですか?)」って聞いてくれてみんながレスポンスする中、上の翻訳を見ると。
 「Waterbottle and?」
 見てるこっちの頭がこんがらがるわ、一瞬。4秒で理解したが、「好いとうと?」を「水筒と?」って解釈したわけね笑笑。どういう学習をさせたAIなのかと思ったけど、仕方ないよね、博多弁仕様AI翻訳なんてないし、万一、博多弁AI教育なんてよほどの物好きか博多のラルクファンしかやらん、それでもやらんかもしれん←。
 「好いとうと?L'Arc〜en〜Cielを。」
 「Waterbottle of L'Arc〜en〜Ciel and?」
 アカン、こんなんケツ100回しばかれても笑うに決まっとるやん、ジミー大西の翻訳機みたいなネタやめてくれ笑
 「ラルクが好きなの?」
 「Do you like a L'Arc〜en〜Ciel.」
 「好いとうと?可愛いね。」
 「That's cute of waterbottle and...」
 天丼でも面白い、ズルい、志村けんが何回見ても笑える、御約束で笑えるのが最高の笑いと言っていたが、オレは斜め上を見ながら笑っていた。hydeさんの話が60%くらいは耳から抜けてしまったじゃないかどうしてくれる!
 ちゃんと標準語だと翻訳してるあたりもポイントが高い。dialect翻訳機は将来的に売れるかもしれん(なお値段)。
 ここから九州の人トーク、今回のマリンメッセ福岡は九州以外からもきている人が沢山いたのでその流れで。そして、外国からきてくださってる方、台湾、中国、オーストラリアなどの方の話をしてメンバーが感謝を述べる。
 ここからいつもならkenちゃん恒例の「未成年立ち入り禁止トーク」が始まるのだが、今回はなんと全年齢対応式の「免許証」トーク
 「hydeは免許証の更新もそれで行くの?」っていうスタートから始まるこのトーク、10分くらい延々と続くのである。
 ken「オレは更新行っても全然バレへんのよ、でもhydeはそれで行くんやろ?警察の人から『hydeや!』ってならへんの?写真もワンチャンスやけど、hydeなら撮り直したりとか」
 hyde「いや、オレもバレへんよ、逆にめっちゃダサくして行ってるから。」
 ken「逆に!ダサくするんや、おめかしするんじゃなくて!」
 hyde「そう、ダサくする。ほら、どんなに変装してもコアなファンにはバレるやん。もう、それは諦めた。でも、免許センターはさ。バレたくないやん?」
 ken「どないするん?」
 hyde「ちょっとこう、筋肉質な人っぽく振る舞う。」
 ken「それ変装なん?!」
 hyde「こんな感じで(ゴリマッチョっぽいポーズ)」
 ken「あの、共通の知り合いがおるやん、あの人も『この前hydeを渋谷で見たで、バレてへんつもりやろうけど、バレバレやで。』って。」
 hyde「言ってた?」
 ken「言ってたでw」
 hyde「バレてるかぁ。」
 ken「ユッキーも免許センター行くん?」
 yukihiro「(頷く)」
 ken「バレへんの?」
 yukihiro「(頷く)」
 ken「今日みたいに話さへんの?」
 yukihiro「首傾げながらも頷く」
 hyde「ドラム叩くんちゃうん?それで写真撮って!」
 yukihiro「ドラムスティック回しながらピースサイン✌︎('ω'✌︎ )」
 tetsuya「みんな、写真持ってかへんのや・・・。」
 ken&hyde「持っていく?!」
 tetsuya「そうそう、ラルクのアー写とか撮影機会あるやん?あの時に免許は背景の色決まってるから、プロの方にその色で撮ってもらって・・・。」
 ken「て、ことは5枚くらい撮った中から1枚選んで持って行ってる感じ?!」
 tetsuya「そう。」
 hyde「そんなん出来んねや、そうしてもらおかな。」
 tetsuya「楽やで。あ、でもhydeはアカンかも、だって撮影の時って『hyde!』ってなってるやん。」
 hyde「まぁまぁまぁ。」
 ken「ところで、この空気・・・オレの責任ですね?」
 hyde「いえ、普段もっとドギツイ下ネタですからこのくらいは(キリッ)」
 hyde「さて、どうしようか。写真といえば出会いと別れの季節ですね!?」
 ken「唐突w」
 hyde「どうしようか・・・出会いと別れの季節ですね!」
 僕ら「ワー!」
 hyde「次の曲はね、そういう時期の事も思って作った曲です、bye bye」
 いやはや、hydeさんすごいね、あの免許証の話からbye byeに繋げるのは九州大学医学部の数学より難しく、東大の数学よりは優しいくらいのレベルでしょう笑

bye bye(BUTTERFLY)

 歌詞が2バージョンあるけど、BUTTERFLYで出した曲のバージョンの方が個人的には好み。これもてっちゃんの曲でメロディがしっかり乗っている中に切なさが散りばめられたアクセントが心地良い。
 ラルクの場合は最後の曲がバラードテイストの曲で終わる事も多いのでいつかはこれが担当する事もあるかもしれないなと思う。
 センターステージで自分が見ている側に近い向きであまり動かずに歌ってくれてる曲は多くなかったのでやっとじっくりメンバーの動きや演奏をじっくり楽しむことが出来た気がする、hydeさんはゆっくりと各方向に向きながら歩を進めつつ動いてはいたけど、観客側も激しく動く曲じゃないのでね、4年ぶりのライブで18曲目、身体へのダメージもだいぶ出てくる頃だから非常に助かるという笑

ミライ(シングル) 

 これこそ、令和のL'Arc〜en〜Cielのシングル曲。カラオケで歌うことが非常に難しいと評判だそうだが、生憎最低でも5年近くカラオケに行っていないのでそろそろ行ってコレを歌ってみたいものだ。
 この曲ではhydeがyukihiroの後ろの高台に乗って歌ってた。たぶん、MMXXでアンコールのガラス玉が始まる前にkenちゃんがギターソロで弾いてた時の高台と同じコンセプトなのだろう。アリーナから見るとそんなに高く見えないが、MMXXでスタンドから見た時はかなり高そうに見えたから実際の高さを知りたい気もする。中途半端に高いと1番怖そうだ・・・。
UNDERGROUNDの本編とアンコールというか後編以降で明確にコンセプトが違うからやっぱり意識してやってるんだろうなー。ミライは最初に発表されてテレビとかでは聴いてたけど実際に耳で聴くと思ってた感覚よりかなり綺麗な曲だなと感じた、細かい部分の音もライブ音源だから聴こえることもあるのだけど、今のL'Arc〜en〜Cielとhydeさんは音源を超えてくるレベルのアーティストだからCDや音源で「んー?」と思っても実際に聴いてみるとめちゃくちゃイイ!ってなる気がする。

Link(シングル AWAKE)

 訓練されたL'Arc〜en〜Cielのファン、ドエルなら分かってしまう。コレを含めてあと2曲だと。終わりを告げる曲でもあるLink。なんか、やっとど定番中のど定番っていうのがこのタイミングで訪れたなと。
 Linkに関してはもうラルク側もファン側も何をすべきか分かり切っているからすごい一体感でマリンメッセ福岡が今度は2センチ沈下したに違いない
 さっきも書いた通り、L'Arc〜en〜Cielのライブの最後はバラードテイストな曲で締める事が非常に多いのでおそらく暴れ狂う曲はこれが最後になるだろうということは簡単に推測出来たのでここぞとばかりに暴れてました。
 実はね、結局隣のお席の人来なかったんですよね、だから侵食はしていないにしろデブが遠慮せずに暴れても御迷惑をおかけするのは一般財団法人福岡コンベンションセンター様だけなので心置きなく暴れてました、僕の座席周りが5センチ沈下してたらごめんなさい、怒っちゃやーよ←。

MC3

 本当に来てくれてありがとうございました、みんなラルクのライブを楽しみにしてくれてたのが伝わって来ました、みんなニコニコしてるもんね、楽しみにしてた?
 「してたーー!」
 そう、楽しんでくれて良かった。今回はUNDERGROUNDという事で、コアな、昔の曲もたくさんやりましたが目に焼き付けました??もう次はないかもしれないからね?今回が最後かもしれない。そんなね、貴重なUNDERGROUND楽しんでいただけました?
 「楽しかったー!」
 外国の方からも来ていただいたみたいで。楽しんでもらえたなら良かったです。
 今回は、初めて自動翻訳も付けて。僕らの話を英語に変換してくれてるんです。ありがたいね。まだね、ツアーは続くんですが、ここに来たのは3年ぶり?4年ぶり?前回は来たのかな、来てなかったかな。とにかく久しぶりの福岡で。久しぶりに演奏する曲も沢山あって。昔の表現方法がちょっとね、恥ずかしかったりしてた部分はあるんですけれど、今の。メンバーとL'Arc〜en〜Cielで表現してみました。今日は楽しんでもらえて良かったです。本当にありがとうございました、次で最後の曲になりました。みんなも一緒に歌ってください。

MY HEART DRAWS A DREAM(シングル KISS)

 最後にMY HEART DRAWS A DREAMは旧国立競技場の最後の音楽イベントでラルクがトリを飾った時しか知らない。おそらくL'Arc〜en〜Ciel単体のライブでは初めてに近い試みではなかろうか。
 2000年代に発売されたシングル曲の中で、個人的には叙情詩とNew WorldとこのMY HEART DRAWS A DREAMが三つ巴の天下決戦をしているくらい好きな曲だ。何と言っても美しい、ワールドツアーの時のMY HEART DRAWS A DREAMはそれはそれは美しかった、世界平和を如実に表していた。
 そして、今回の最後を飾るにしても美しかった。
 毎回のサビの大合唱、8万人の国立もスゴかったが、この日のマリンメッセ福岡も凄かった。みんな心に間違いなく夢を描いていた。
 YouTubeでL'Arc〜en〜CielのMY HEART DRAWS A DREAMを見つけたので、ここに紹介しておく。知らない人は是非見てほしい。この曲を知らないのは、音楽が好きな人間なら損失でもあるから。旧国立競技場を懐かしむにもイイ映像だと思う。

 なんといってもこの公演の最後、hydeがハイジャンプして締める音合わせの所で一回本気でタイミングをミスって締め直すという出来事がありまして、久々にアマチュアバンドの小さなライブハウスでの対バンライブでしか見ないようなミスをラルクがしたなぁと微笑ましく思いました笑。
 あれね、最初は難しいというかどこで区切るかの音頭をドラマーかギタリストが取る事が多いんですけど阿吽の呼吸に慣れると合図を出さなくなるんですね、ボーカロイド界隈にいた時に時折イベントで演者の人が言ってました、きっとそれで合わなかったなアレ笑
 19:29終演。

アフターライブ

 さてさて、ライブが終わったらだ、僕のミッションは何だったか思い出してほしい。
 今、この文字で24140字ほどだから原稿用紙で言うと59枚目のあたりだからおそらく10枚目くらいまでの間に書いてあると思います。(MMXXが20000字で大作だと思ってたのに、既に超えてて自分でビビってる)
 そう、娘をお風呂に入れるミッションです。お風呂の時間は20:30-21:00くらい。それまでに帰らなければなりません。
 ライブが終わってすぐに脱出した僕は一路、博多駅に向けて全力で移動を開始します、普段なら車なんだけどね。2月に交通事故してこの時はまだ代車だったのでそこまでのリスクを冒せなかったんですね。
 そして、自分のライブ後に残った搾りかすの体力をさらに搾って博多駅に向けて歩を進めます。博多駅に着いたらすぐに新幹線を確認、20:01発ののぞみがあります。1駅15分で行くんだから時代はスゴいね、タイムパフォーマンスって最近よく言うけど、個人的にはもう充分なタイパです。小倉は新幹線駅では最寄りなのでここに車を置いて移動しておりました。
 駐車料1400円。えぇ度胸しとるノゥ、5時間で1400円たぁのぅ。と悪態をつきながらコインパーキングの支払いを終え車を走らせると自宅近くの駐車場に着いたのが20:45!
 hydeがお手振りしてステージから去ってから1時間20分、僕は家でスッポンポンで走り回る子どもを追いかけていました。非日常から日常への戻りが早すぎる笑
 とはいえ、やはりライブの力は偉大です、帰って諸々な業務が終わると頭の中に過ってくるのはライブの映像の数々、あぁ、あの歌は綺麗だったなぁ、UNDERGROUNDの世界観カッコよかったなぁ、kenちゃんのMCで下ネタがなかったのはライブに何回も言ってるけど記憶にないなぁとか。下ネタあれだけ言ってるのにファンのみんなが分かってるのが奇跡的としか言いようがない笑。

消えかけたものがまた燃え上がり始めた感覚が確信に変わる

 ライブが始まる前に抱いていた燃え尽きた燃えかすのような状態の所にUNDERGROUNDでもらった火が入り、再び以前のような綺麗な炎が灯されたのが現在です。
 やはり定期的に刺激を貰うことは非常に大切ですね、特に行動が制限されていて中々刺激を得ることが難しかった立場の人間には久しぶりに得られる刺激量がとてつもなく多く、焦土に化していた場所に種が蒔かれ、草木が生え始め、花が咲き日光が差し込んでという感じの感覚です。
 まさに、開演時の映像演出と同じような感覚。
 でも、僕の場合は長ーい期間、地中にいたモグラが地中から外に出た時のようなものなのでそんな尊いものじゃないかもしれない笑。
 L'Arc〜en〜Cielのファンだから待つのは慣れてるんだ、だけど行けないっていうのはやっぱ「待つ」とは大きく異なるものだから負担も大きかったというか、消さなくてイイ火まで消えてしまっていることに気がつかないくらい刺激がなかったという表現の方がぴったりしっくりくる気がしますね。
 Spotifyとかでずっと車中も子ども用のセットリストを作って流してる(おかあさんといっしょとかシナぷしゅとかアンパンマンとか。子どもにとってアンパンマンはhyde以上のカリスマだから仕方ないか笑)のが惰性でしたけど、このライブ以降は1人で運転する時にはちゃんとラルクの方に合わせて曲を聴いたり歌ったりしています。Vivid ColorsやMY HEART DRAWS A DREAMでしっかり声出なかったのが意外とショックだったので、ガッツリリハビリメニューをノドに課しています。声帯も筋肉、鍛えれば出来る。やれば出来る!

終わりに

 さてさて、超絶長いレポートになっておりますが、いよいよ終わりの時が来たようだなぁ(©︎ドラゴンボール ブロリー)。
 ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。書いてみないと分かんないと言いましたが、ご覧の通りの結果になっております(爽)。
 好きなものや思い出っていうのはやっぱり書こうと思えば書けるんですね、こんな文字数になっても。ここでざっくりと26000字です。原稿用紙は20×20の400字詰めなので原稿用紙65枚分の超大作になっておりますね。人に読ませる気があるのだろうか(真顔)。
 今回のUNDERGROUND参加する前段階からの肉体的、精神的な動きから当日の様子など細かに書いてみました。ナタリーの記事ならこんなものゴミ箱に放り込まれるでしょうが、生憎、ここはnoteでオレのアカウントだ、何を書いても許される(黒笑)。
 今年に入ってから世の中的にも個人的にもイイ事があまりなかったですし、コロナ禍から含めると我慢が続いて我慢してるのが気付かないくらいの日常になっていた事を改めて痛感しましたね。おかげでメンタル面であまり健康的ではなかった事をライブに行って自覚しました、正直なところ。まぁ、直近に交通事故と妖精の陽性になってハッピーな奴の方がクレイジーなんでしょうけど、それ以上に楽しみ方を忘れてた
 やっぱりね、僕は「コト消費」が性に合いますね、「モノ消費」より。コト消費っていうのはストレスとかを旅行に行くこと、美味しい食べ物を食べること、野球や音楽などの非日常に行くことでお金を消費していく人のこと。モノ消費はそのまま、欲しいモノや気に入ったモノを買う事もしくは手に入れる事でストレス発散に繋げるモノ。
 必然的にモノ消費がここ数年は大爆増していたわけですが、久しぶりの「コト消費」で良さを再確認しました、行かなければ味わえない事件は現場で起きているんだ!という特別感やスポーツも生放送だから燃えるタイプだということを再確認出来たのも良かったです。
 もちろん、つまらない感染症にかかるつもりはさらさら無いのでしっかりと感染対策はしつつになりますが、行くべきところは行くというスタンスに戻して行こうと思います。
 さて、ライブに関しては思い出せる限りあらかた書いたつもりです、もちろん4人全員をじっくり見れたらイイのですが、残念ながら動き回るメンバーや支柱の裏に隠れてしまうyukihiroさんまでフォローするのは難しい。なので、ここぞという場面を見逃しているかもしれません、実際にkenちゃんがいつものギターと違う気がするなと思っても確信がなかったのでここに書いてるという、あ、もちろん推敲して要らないところ削ってこれなんですよ?フルボリュームなら原稿用紙100枚ですよ。多少の「だった気がする」場面は山のようにありました。
 あとは反対側やそれに近い角度で見えない時はレポートしようがあんまり無いというのが、センターステージの数少ない欠点ですね。あ、間違ってもセンターステージが悪いとか言ってませんからね、あれは素晴らしいですよ、何処にいても近く感じるから。座席も良席とか悪い席って感覚が薄れますしね。
 今回の僕の位置からではUNDERGROUNDの前半の前半7-8曲は上のモニター見たり、ステージ見たりと忙しく視点を変えてましたので、どうしてもじっくり観れてない。だからこそ書いてる部分も薄くなってますが、誤魔化してないんだと思ってください。書く技量がねぇんだろと思った人はマリンメッセ福岡裏の埠頭に集合な、船付けて待ってっから
 というわけで、長々とお付き合い頂きありがとうございました。また、何かのライブに参戦した際にはキッチリとレポートを残したいと思いますので、その時は何卒、読んでくださると幸いです。
 では、これにて3/16に行われたL'Arc〜en〜Ciel 2024 tour UNDERGROUND マリンメッセ福岡公演初日のレポートを終わります!

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