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10_移住後の価値観_便利の定義


「けーすけ」と申します。

都内での会社員生活が5年半を過ぎた頃、うっすらと妄想していた田舎暮らしを実現させたいと思い立ち、その半年後には長野の山奥で生活をスタートさせました。

私は現在、長野駅から車で30分ほどの山の上で生活をしています。
2023年5月頃に東京から移住し、寒い寒い冬を乗り越えて春の訪れを感じている今日この頃です。

こんな暮らしをしていることを人に話すと、必ず聞かれる問いがあります。
それは「不便じゃないの?」という問いです。

今日は移住後の価値観というテーマのもと、便利の定義について私が今思うことを綴ります。


山奥の暮らしは不便か?


不便かどうかを答える前に、まずは私の暮らしの状況を整理します。

  • 最寄駅(長野駅)までは車で30分

  • 最寄のコンビニまでは車で20分

  • 最寄のスーパーまでは車で25分

  • 地元の飲食店は車で15分圏内に10ヶ所ほど点在

  • 病院や学校は車で20分〜

  • それ以外は基本的に車で20分〜

つまるところ、観光客や地元住民向けの飲食店以外に行きたければ山を下りる必要がある環境とお考えください。

こんな環境下で暮らしていますが、必ず聞かれる「不便じゃないの?」という問いに対し、私は「特に不便だとは思わない」と答えています。

見栄を張っている訳ではなく、本当に特段困ることは無いと思っています。

ただ、その理由を深く考えたことはなく、言語化してみようと思います。

仕事

私はフルリモートで働く会社員ですので、通勤は発生せず、基本的に仕事は家で完結します。

光回線を引いておりWi-Fiはサクサク、楽天モバイルの4Gも問題なく入るため、通信面での支障はありません。

運動不足や対面でのコミュニケーション不足に陥りがちではありますが、なるべく運動することを心掛け、月に1回程度東京に行く機会を作ることでカバーしています。


買い物

週末に1週間分を買い溜め、平日は買い物をしないという生活をしています。

配達も問題なく届きますので、amazon・楽天での買い物やふるさと納税を組み合わせることで、週末の買い溜めで全く支障無く暮らせています。

私は利用していませんが、生協の配達を利用しているご近所さんも見かけるので、自分で買い物に行かなくても生活はできる環境です。

娯楽

都内に比べると、娯楽施設やエンタメは地方全体で圧倒的に東京に劣ります。

ただ、キャンプ場・スキー場・ゴルフ場などのレジャー施設や大自然が目の前という環境で、私はむしろ東京時代よりも快適に感じています。

ここは人によって感じ方が異なるので、何が良いかは人それぞれですが、私は月1回の東京訪問と日々のアウトドアレジャー、地方都市での娯楽で特に困ることはありません。

交際

1番変化したのは人と会う機会が減ったことです。

これは良い点・悪い点両面あると考えており、友人と会う機会が減るというデメリットはあるものの、仕事付き合いなどの望まない付き合いも無くなるというメリットもあります。

また、友人と会う機会こそ減るものの、会う機会には避暑やスキーを思いっきり楽しめたり、目的を持って会うことで一度の喜びが大きくなったりと、東京時代よりもメリハリがついたというメリットもあります。


結局は価値観次第だが、、

整理する中で、結局は人それぞれの価値観次第で便利か不便かは異なると感じつつも、私が東京時代に感じていた便利(つまり世間一般の便利)は本当に自分が求めていたものなのか疑問に思いました。

言い方を変えると、世間一般の便利は社会的に半ば強制されているもので、人々にその妥当性を判断されないまま社会常識になっているのでは無いか、と思うようになりました。

駅が近い・交通の便が良い・コンビニやスーパーが近い・学校や病院が近い・飲食店が多いなど、世間一般ではこれらは便利の定義に当てはまりそうです。

これらを満たすほど需要は高まり、不動産価格や家賃も高くなります。これが当然です。

でも、働き方・豊かさの感じ方・環境との向き合い方など、あらゆる価値観が多様化する現代において、世間一般の便利が変わらないことは不思議に感じます。

もし今都会の生活をしていて心が満たされていないのであれば、世間一般の便利が自分に当てはまらないのかもしれません。

駅やコンビニが近くに無い世界は想像しにくいかもしれませんが、それは自分が本当に求めている条件なのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。


※子供がいる、通院が必要など、ライフステージによって便利の定義は変わる前提でお話ししています。


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ここまでお読みいただきありがとうございました。

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